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悲しみを知る
誰かの死を見ることが苦手だった
一緒に過ごしていた友人などの死は特に
共に笑い、怒り、悩み、痛みを知り
肩を並べ歩いてきた日々
先ほどまで語り合っていたのに
今はもう言葉を交わすこともできない
一緒に戦おうなんて言わなければ
僕たちは明日も笑っていられたのかな?
何のために戦って、誰の為に消えてゆくのか
何故?
何故?
「明日も笑っていられるのなら、いくらだって戦ってやるよ!」
そう言って笑う君の最後の言葉
僕は僕自身に怒り、悲しみの中で息絶える
何度転生したって、争いのない世界なんてないんだろうな