第6話 遭遇
さらに一週間後
俺たちは狩りをしている。そう表現できる。身体能力が上がったからだ。それに伴い『矢闇』の威力が上がったのは以外だったが。おかげでこの森(下位の森と言うらしい)で一番弱いレッサーラビットなら『矢闇』で倒せるほどだ。
「しっかし、こういう感じなら崖の方に行ってもいいんじゃね?」
「だが、止められているぞ。行きたいなら許可を貰う必要があるだろ」
「いいだろ別に、俺たちは強いからよ。大丈夫だろ」
「まあ、そうだが」
それに過半数が賛成したことで崖の方に行くことになった。忠告を無視したことで避けられた悲劇が忍び寄る。
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下位の森奥地
柵があり、分かりやすかったためそれを越えた。すると、とたんに魔物が襲ってこなくなった。
「おお、魔物どもが逃げてくぞ、俺たちを恐れてるんだ」
「逆に不気味だな。数が少ないからなのか、機会をうかがってるのか」
「大丈夫だよ。皆は僕が守るから」
「頼もしいな」
「かっこいいよね」
「うんうん」
どんどん進んでく。すると、崖に出た。
「崖だな。行き止まりと言うことか?」
「左右に行くか」
その時
ブモォォォそんな咆哮が聞こえた。全員が警戒する。大きな足音が響く。俺たちの前に現れたのはサイのような魔物だった。こ、こいつはヤバい。発する威圧感がすごい。これは死んだな。
サイのような魔物がこちらを見る。ブルルル。鼻息荒く睨んでくる。どうやら戦わないといけないようだ。
誤字脱字があれば教えて下さい。