第41話 樹海に向けて
樹海へ向かうのは俺が回復してからということになった。移動手段が俺が『形闇』で作り出す車しかないからな。しかし、俺は無茶の反動で身体がボロボロ、魔力が戻るまでは町に滞在することとなった。
◆◆◆◆
宿の一室
「いや~、久しぶりに宿なんて泊まったよ〜」
「そうなんですか?というか普段はどうやって暮らしてたんですか?魔王城とかで聞いたことないんですが」
「ん~とね、大陸を囲むように島がいくつもあるじゃん?それの一つに屋敷を持っててね、そこで暮らしてたり、大陸中をふらついてたりする時は野宿が基本かな。色々と便利な魔法を使えるからね、野宿でも困らないんだ」
「屋敷って、そこに一人暮らしなんですか?ズボラそうだから屋敷なんて広いところ管理出来なさそうだし。それに便利な魔法ってどんな魔法ですか?」
「失礼だな〜。まあ、合ってるけど。一人だよ。実際、使ってるのは一部だね、他はたまに掃除するくらいだよ。で、魔法だったね、火種を作ったり、飲料水を出したりさ」
「いいなぁ」
「君の『影行動』で影の中に物を入れられるじゃないか。十分すごいと思うよ」
「それは……そう…」
うん、俺の『影行動』も反則だったわ。道中は影の中に物入れてればいいから手ぶらで旅が出来る。荷物を背負う必要がない分疲労がたまりにくいんだよな。
「さっ、あと数日はのんびりしようじゃないか。それとも明日には行くかい?途中であの車だっけ?それを出す感じで」
「休みます。こんな状態で動きたくないです」
「ふふッ、そうか」
◆◆◆◆
数日後
「さて、終、君も万全になったことだし、出発準備といこうじゃないか」
「はい、ダンジョンで得た魔物の素材がいい値段になりましたから、大量に買える」
「うんうん、いいねいいね。行こうか!」
メルナと共に町に繰り出し必要な物を揃えていく。
食料、水、換えの服…
食料だけでよくね?メルナが魔法を使ってくれれば水は出せるし、洗濯も出来る。
うん、食いもんだけでいいか。
「どうしたんだい?そんなに考え込んで」
「いや、買うのは食料だけでいいやと思って」
「そうだね、私が水を出せるからね。なら、甘味を大量に買おうじゃないか!旅に潤いは必須だろう?」
「分かりました。それには同意しますからね」
追加で大量のお菓子を買った。影の中に入れられるからって買いすぎなんだよ。
とはいえ、これで準備完了。さっそく出発しよう。
「これでこの町ともお別れですね。ほとんど宿に居た記憶しかないけど」
「君、ぜんぜん動けなかったからね〜」
町を出てすぐに『形闇』を使って車を作る。それに乗り込んで俺達は樹海に向けて出発した。
この作品を大幅に改稿しようと思ってます。色々とダメだと思ったので。さらに設定周りももう少し固めようと思います。




