第40話 次の目的地は
「んっ」
いつの間にか眠っていたのか、目を覚ますと飛び込んでくる景色は青空。
ダンジョンにこんな所はない。ダンジョンの中は白い光で満たされていたはずだ。
「あっ、気づいた〜?君がボスを倒したからね、帰還魔法陣で地上に出たよ」
「そう…なんですか」
頭がぐらぐらする。戦い始めたのは覚えてるが最後の方の記憶が曖昧だ。
「ふむ、混乱してるのかな。それも仕方ないかな。最後の方、君は魔力を使い切ってしまっていたからね」
「えっと…」
「ん?何かな?なんで結末を知ってるのか知りたいのかい?」
「はい。あとなんか身体動かないんですが」
「それは無理したせいで身体がいわゆる筋肉痛になってるんだよ。ん〜で、なんで知ってるのかだけど、普通に隠れて見てただけだよ」
「見てたのかよ。助けてほしかったな」
「いやだよ。つまんないし、君も色々掴めただろうからいいだろ」
「…」
それはそうなんだけど、心情として助けて欲しかったんだよな〜。鍛えてもらうと頼んだ手前、文句はいえねぇ。
「それで、この筋肉痛どのくらいで治るんですか?」
「そうだね、4、5日って所かな」
「えっ!?このまま5日くらい動けないの!?」
「別にあと少しすれば動けるようにはなるよ?ただ身体が痛むだけで。魔力は身体がある程度治らないと回復しないんだよね」
「なら、まあ」
安堵の息が漏れる。このままこの場所に野ざらしはなさそうだ。メルナは面白がって放置する可能性あったしな。
◆◆◆◆
たしかにメルナと話しながら少しすればある程度体が動くようになった。体を起こす。
「いてて、まだ身体が痛い」
「まだ治ってないって言ってるだろう?それじゃ、今日は町に行こうよ。久しぶりにふかふかのベットに飛び込んでのんびりしたいからね。身体がバキバキだ」
「賛成です。ダンジョンの中は気が抜けなかったからですからね」
「それで、その後はどうする?」
「次は西の樹海に行こうかと、東、北と来たんでどうせなら全部行ってみたい」
「おーけーおーけー。あっこになんかあったかな〜?」
身体が痛むためゆっくりと町に向かう。それにしても全身が痺れるように痛い。こんなんじゃ、当分動けそうにないな。
………
だんだん思い出してきたけど最後にブラックホールの力が増したのは何だったのだろうか。魔力が枯渇したことはメルナにな鍛えられた時に何度もなったけどこんなことになったのは今回が始めてだ。
ブラックホールが急に強くなったことと何か関係があるのは確かなんだがメルナが何も言ってないんだよな。こっちの反応を楽しんでるような感じだから教えてくれないんだろうな。




