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第29話 海龍メリーデ
本格的に海がしけてきた。
俺は宿にいるため、のんびりしてるが、外にいる人たちにはつらいだろう。風も強いし。
コンコンコン。
「はいー」
女将さんが入ってきた。
「すまないね。海が大荒れだそうで外に出るなとお達しが出たから宿から出ないようにしておくれ」
「わかりました。しかし、何でこんなに荒れているのですか?」
「さぁね。一部では海龍の仕業だと騒がれているが」
「伝説ですもんね」
「ああ、まあ宿から出ないようにしておくれ」
「ええ」
バタン。
女将は出ていった。
「にしても出れないのはつらいな」
スマホとかないし。
なにげなく海を見ると青い蛇のような姿が見えた。
「こりゃひと悶着ありそうだ」




