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第19話 騎士団長
「君たち、そんなに落ち込んでいては辛気くさいぞ」
そう言ったのは終が行方不明になったあとにクラスメイトたちについた騎士団長、ガルダ·サラゲスである。
「終に負けたことが悔しくて…」
「む、勇者は破格の力を誇るのだろう?なぜ、負けたんだ?」
こういう明け透けな態度が皆に慕われ始めていた。
「スキルが強くなってて魔物を多く倒したせいか僕の身体能力を越えていました」
「ならばそれだけ修羅場をくぐったということだ。生還してくれたことを喜ぼうではないか」
「そ、そうですね」
「ふむ、なにか彼について劣等感を抱いているようだ。そのままだといずれ悪しき方へ転がり落ちるから気をつけるといい」
そう言ってガルダは部屋を出ていった。
「劣等感?そんなもの終に抱いてないはずだ」
感じる焦燥に心を乱しながら終を越えることを勇輝は決意するのだった。
誤字脱字があれば教えて下さい。




