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epilogue
あの日を境に真実との喧嘩は少なくなり、以前よりも真実の僕に対する態度は軟化したように思える。
「ちょっと兄貴!これはなんなの!?」
「あっ!そ、それはクローゼットに隠してたはずじゃ…」
「さ、サイテー!こ、こんなの隠れて読んでたなんて…こ、この変態バカ兄貴!!!!」
しかし小さな頃のような関係に戻るにはまだまだ時間がかかるらしい。それでもこれから、僕と妹も少しずつ変わっていく。そして変わらないこともある。
もう一度、声を大にして言おう。
僕の大事な妹は、ツンデレである。




