表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

不確定性原理

 私の不貞を知り、女は逆上した。

 その後、仕返しだと言って、自分もほかの男と関係してしまう。

 私は自分のことを棚に上げ、女をひどく責めた。

 

「私たち、立派なおばカップルだわね。こうなったら、二人のうちどちらかが死ぬことにしようよ」

 女は涙に濡れた目で私を睨み返しながら言った。

「二つのグラスのうち、一方に毒を入れたわ。もちろん私は、どちらに入っているか分かっている。だから、あなたが先に選んで」


 私は躊躇ためらわずに右のグラスを取って、一息に飲み干した。

 なんともなかった。


「本当は、毒を入れたなんて嘘」

 女はそう言うと、自分は飲まずに立ち去った。


 そいつを金魚鉢に注ぐのはしておこう。


――了――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ