王都で
また書きましたー今回はほのぼのとしてます。またそのうちわーわーなると思いますが。
勇者たち御一行は王都ヴァイオレットについた。
「ほーここが王都かーひろいねー」
金髪のいけめんな男の子がつぶやく。年は13歳といったところだろうか。
「森よりは狭いな。」
そうつぶやくのは灰色の髪のいけめんな男の子。こちらも同じぐらいの年齢だ。
町を歩く(勇者達と)美形な男の子二人組。これがまわりの女どもをざわつかせないはずがない。老若男女(若干男が含まれる)みんな揃ってこの奇妙な団体様を見送っていた。
やがて4人は城の中に入っていった。
「勇者様のおなーりー」
兵士たちがずらりと並ぶ長い長い廊下を越えれば王の待つ大広間へ。
トランペットが鳴り響く。
「勇者よ、魔王は消え去った。お前に位を授けよう」
「陛下、恐縮ながら魔王を殺ったのは私ではありません。このお方です。この方なんとしんr・・・」
ゲシッ
「・・・どこかの村のものです。」
「なんと!!して、そなたの名は?」
「ボクはユキ・シャイニング(我ながら安直~)こちらはダイラ・ウルフ(ダイラ、ごめん!!)です。」
「ほ、本当にそなたらが魔王を打ち滅ぼしてくれたのか?」
「ちがう、ユキだ。ユキが一人で殺った。俺はなんにもやってねえ。」
「これが証拠のエクスカリバーです。」
「な、なんとあの伝説の剣エクスカリバーとな!?」
「魔王を粉にしたら出てきました。」
「こ、粉!?・・・よし、そなたとそなたの栄光を讃え、今日は盛大に祭りを開こう。そして、ユキ・シャイニング、そなたを最高位騎士長に任命する。」
「あ、ボク剣で戦ったことないです。」
「へ!?」
「魔法で爆破しました。城ごと。」
「そなたは魔法使いであったか!!」
「あーまあーはいそーですね」
「ではそなたを大魔術師に任命する!!」
「ははあ、ありがたや。」
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「なあ、ユキぃお前神だぞ?なんでニンゲンにヘコヘコする必要がある?」
「えーだってなんかたのしそうじゃん?」
「軽いなー」
無事王にあいさつした二人。王宮に部屋をあてがわれ、そこに住むこととなった。(ちなみに王に頼んで二人部屋にしてもらっている。)
「えーっとこれからどうするかね?」
「決めてなかったのかよ!!」
「いや、だってボクホントは冒険者になっていっぱい冒険したかったんだもん!!なのにさ、<大魔術師>とかかってに任命されちゃってめんどくさー」
「じゃ、王に頼めばいいじゃんべつにそれ職業じゃないし。」
「え?そーなの?じゃあ冒険して金にうもれよう!!」
「おう、そんでぴっちぴちのねーちゃん達のなかにうもれよう!!」
「「おおー!!」」
13歳の男の子たちの熱き友情がより深まったのであった。
ぱたぱたぱた
「ん?500mむこうから女の子接近中!」
ぱたぱたぱた
「こりゃまたかぐわしい香りで。」
「ダイラ、いまニンゲンに化けてること忘れんな。」
ぱたぱたぱたバタン!!
「魔王を倒した者とは貴様らか!」
扉を開けて入ってきたのは8歳ぐらいの女の子
「お嬢ちゃん男二人のむさくるしい部屋に女の子一人で入ってきちゃだめだぞ。」
「私は姫じゃからいいのじゃ灰色。」
「だったらよりだめだよー」
「おお、お前か金髪!支度しろ!!もうすぐ宴じゃ!!」
「肉ある?」
「だまれ灰色貴様も早く支度するのじゃ!!私はもう待ちきれん!!」
なかなかじゃじゃ馬な姫様だ。
「じゃあ、着替えるからちょっと外に出てくれないかな?」
「なっ最初からそうするつもりだったのだ!!男の裸なんぞ見とおないわ!!」
バッターン!!
「耳のいい俺らのこと考えて行動しろよ・・・頭痛いぜ」
着替えるのも面倒なので変身魔法で服だけ変える。
「おお、なかなか似合ってるだろ俺!!」
「ダイラがタキシードとは・・・いやはや何とも」
「うるせーよ!!ぐっお前のタキシード姿が似合いすぎて何も言えない・・・」
「ほっほっほ」
「うぜえ!!」
「まだかあ!」
「あ、はい着替えましたー」
バタン
「ほお、いやに早いが・・・まあ良い。いくぞ!!」
「「はーい!」」
宴会の場へ行く3人。そのころ外から銃口が王に向いていたなんて、誰も知らない。
~おまけ~王の特徴
1、親ばか
2、声低い
3、サンタさんみたい
実はクリスマスの夜にはサンタの格好して王都中を徘徊しているらしい。