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エンドレス・キャンパス  作者: 木眞井啓明
第一部 息吹  第八章 圧力
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登場人物)

 第二の人影達

  性格などは地球人と変わらないようで、性別も男女のようであるが、容姿は不明。


舞台)

 第二の不確定な場所

  人影がいる場所。

  特定の場所を示す有益な情報はない。

 どれほどの時間が経ったのであろうか、薄明かりが灯る何処ともしれない場所……。その薄明かりに、人影が五つ浮かび上がる。だが同じように、人物が特定できる程の明るさがないのは変わりがないようである。

 先ほどの発言順で、四番目に発言した人物が口を開いて、「呼び出しの内容について聞く」と発言したのは、真っ先に聞きたいことであったからであろう。

 その問いに対して、最初に発言した人物は直ぐには口を開かなかった。薄明かりであるため、動きを見て取れないのだが、押し黙っているだけなのか、あるいはぐるりと見回しているのか。そして徐に……、「これ以上、拘わることを禁じられました」と告げたのである。

 最初の発言者の口調からは、怒りや悲しみといった類いの感情は感じられなかった。納得している、あるいは想定済みであったと言うことなのであろう。

「……そうか。だが、ここまで関わってしまったのだ、もう少し様子を見ても良いと思うが」

「ここで関わりを立つのも、中途半端ですね」

「あなた。先ほどは関わるべきではない、と述べたと認識していたのだけれど?」

「……そうでしたか。そうだったかもしれませんね」

「そう……。そうは言っても、既に結論は出ているのでしょう?」

「……確かに、そうかも」

「関わりすぎている。結論が出たとしても覆せるのではないか?」

「関わりすぎているのは確かですね……。ですが、それぞれに目的があるのも事実で、お互いに関わりは持たないことになっているのも事実です」

 しばしの沈黙。

 意見が出尽くしたと判断したのか、最初に発言した人物が、「次を最後として、関わりを絶ちます」そう宣言するに至ったのである。

「但し、だ。関わってしまった分を精算するのであれば同意する」

 四番目に発言した人物の意見が出たところで、再び沈黙が訪れる。そして、他の意見がないことを確認したと言うことなのか、最初に発言した人物が、「では、討議を終わります」と集まりの終わりを告げた。

 照らされていた薄明かりが消え、再び闇に閉ざされる。

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