雪の降る道で【200文字】
路傍之杜鵑さん主催の「二百文字の彼女、冬」に参加するために書いた作品の…没作品になります。
寒いって? ショートパンツにブーツなんだから当たり前だろう?
だから肉まんとココア買ったクセに 今は降り出した雪に目を輝かせてる
「寒いんじゃなかったの?」
「でも綺麗だよ」
舞う雪は寄り添うように 彼女の長い髪に留まる
「由衣危ない」
上を向いて フラフラ歩く姿は危なっかしい
だから彼女の手を捕らえ 自分のポケットに突っ込んだ
でもそれは 言い訳なんだ
一瞬だけ驚いた顔 でもすぐに笑みが戻る
「暖かいね」
たぶん 気付かれた…よな?