オリバー達の新たな挑戦 ダンジョン潜入編
ダンジョン突入回、どうなるのか、入学資金やロックの商売の運転資金は溜まるのか?
X(旧ツイッター)でも告知をなるべくします。
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馬車は定刻通りダンジョン街に到着する。以前の町と違い活気がある。高位冒険者が湯水のようにお金を使うからである。
「あら、あなたこの前毒蛇で死にかけてたパーティの子じゃない?どうしたの見た所元気そうなのに何の用?」
以前オリバーが毒蛇に噛まれ命を落としかけた時に解毒魔法で助けてくれた女性だ、もちろん有償だったわけだが。なにやら、改造して動きやすそうな修道服を着ている、深いスリットにオリバーとロックは目が行きそうになるのを必死にこらえている。
「その節は助かりました、あの時は意識が朦朧として礼も自己紹介もできずに申し訳ない、俺はオリバーで相方のリリィ二人でシルバーだ、それで彼は荷物持ちのカッパーランクのロックです」
「あら、ご丁寧にどうも、それなりのお金は頂いたわ、礼は不要よ、けど一つ忠告、あなたたち3人でダンジョンに潜るのはやめなさい、ダンジョン街の中のクエストや周辺のクエストもあるわ、初心者の町、あ、便宜上私たちはあの町をそう呼んでいるんだけどね、あの町のクエストと同レベルのクエストを受けられるわ。追加のシルバーのルーキーが来て5~6人くらいでパーティーを組んで攻略する事をお勧めするわ」
「お姉さん、ご忠告どうも、何も俺たちはあんたらみたいに攻略を目的としてないんだ、ちょろっと浅層で金を稼いで帰りたいだけなんだよ、そのための準備もしてきたつもりさ、当然入る前に情報収集もするさ、カッパーと言えど腐っても6年冒険者をやってるわけじゃないんでね、まぁそっちから見たら俺なんか初心者の町だっけか?あの町で6年間腐ってたように見えるだろうけどな」
(おい、ロックなんでそんな喧嘩腰なんだ。高位冒険者に喧嘩を売っていい事は無いぞ!)
「あらそう、冒険をしない冒険者なのね、何の為に冒険者になったのか?私には理解しがたいわね」
「俺たち3人はなりたくてなったわけじゃないからな、”いのちをだいじに”がモットーなのさ、でも今はまとまった金が欲しい、それだけだ」
「そう、まぁ頑張る事ね、あなたたちの死体を見たら祈るくらいはしてあげる、一応昔は聖職者だったのよ」
「俺は神を信じない人間なんでね、そんな事にはならないさ」
「あら、そこは気が合うのね」
「そんな恰好でよく言うよ、ま、目の保養にはなったぜ、ありがとうな」
「あら?私の足は暴れん坊よ?でも頑張りなさい、成功するように少しは祈ってあげる、じゃーね」
修道服を着た女性は去って行った。適当な飲食店に入り軽食と飲み物を注文する
「おい、ロックなんだあの態度は?俺の経験から言っても結構な実力者だったぞ、なぜ喧嘩を売るんだ、何が気に障った?ロックらしくない」
「オリバーの丁寧な接し方に第六感が働いた」
「え?どういうことだ?何故そんな事が?」
「俺はオリバー達と違って弱っちいけどよ、第六感と隠密以外に勝ってる部分があるんだよ」
「いや、第六感は凄い技能だし隠密との相性もばっちりだ植物採集4なんてそうそういないってギルド長も言ってたぞ、そう卑下するなよ」
「まぁ聞けって、俺が圧倒的に、二人より持っているのは経験だよ、しかも平民としてのな。基本的に冒険者なんて食い詰めた平民や土地を持てない農民、中には逃げてきた犯罪者なんて奴らがゴロゴロいるんだよ、お前らはあからさまに貴族様風な上に圧倒的な強さでシルバーになったからあの町で絡むアホはいなかった、けどここは違う、ガラの悪い強者がたくさんいるんだよ。こっちが誠意を見せたからって向こうも誠意で返してくれるなんて無い、むしろカモだと思われるのが落ちだ、そうやって失敗してカモにされて小作人や娼婦になった育ちのいい食い詰めた元貴族の子供をたくさん見てきた」
「ロックさんは、見てきただけだったんですか?」
「悪いな、俺も生きるのに必死だった、それにリリィさんが思っている以上に俺たちは貴族が怖い、俺だって準貴族ごときに人生をムチャクチャにされたんだぜ、関わり合いになりたくない。それに毎日何十人も冒険者の門を叩くんだ、キリがない、でもな贖罪ってわけじゃないけど俺の商売が軌道に乗ればそういう子供も減る、チラシ配りや回収、配達業務もある程度委託している、あえて子供を選んでいる、オリバーじゃないけどよ、俺は凡人以下なんだ、やれることなんて限られているのさ、気を悪くさせてごめんな。弱っちい人間なんだよ、俺は」
「そう、ごめんなさい、ロックさん私が浅慮だったわ」
「いや、いいんだ、言い方が悪かった。ただここではお行儀がいいだけじゃダメみたいだ、かといってさっきみたいに喧嘩を売っていてもだめだ、塩梅が難しい、常に3人で行動しよう、第六感を頼ってくれ、でも早くやる事やって帰りたいぜ、第六感は悪意が無い物事には反応しにくい、信じられないだろうが世の中には悪意無く人を傷つける頭のおかしい奴もいる、何故か能力が高い奴に混ざってる事が多い」
情報収集を終えてダンジョンに挑戦する事になった、とはいえ来る前に集めていた情報とそう変わりは無かった。
「さっきから毒を撒く大きなキノコばかりね、弱いけどやっかい、私は下位の解毒魔法が使えるけどこいつの毒は治療に5分くらいかかるみたいね」
体の右か左、どちらかが軽い麻痺をさせて来る。
「ロック、キノコの胞子か?集めてるけど金になるのか?」
「こっちじゃゴミだが初心者の町じゃ冒険者ギルドか薬師ギルドに売れるぜ、まぁ薬師ギルドが発行する薬を売る資格が無いからな、買いたたかれるが冒険者ギルドに売るしか無いな」
「いくらになるんだ?俺たちも拾おうか?」
「聞いた話だと薬師で1グラム銅貨8枚、冒険者で銅貨4枚だそうだ」
一匹倒すごとに5グラム程度落とす、弱いくせに1匹で冒険者ギルドで銅貨20枚=銀貨2枚である、かなり破格である。
「やめてくれ、小銭を稼ぎにきたわけじゃないだろ?警戒してくれ、俺だって暇な時しか拾わないし無事帰れれば平等に分配するさ」
どうやらロックはオリバーもビックリな慎重派らしい。でなければ訓練もうけていないただの職人が6年も生き延び、カッパーまで昇級できるわけが無い。
「きたぞ、ぞわっとした、リリィさん頼む」
きたぞ、の時点で詠唱を開始していたリリィに隙は無い、散弾のように石礫をとばしダンジョン内でピギィと言う鳴き声と共にちょっと大きいネズミ型の魔獣が死んでいる。
「こいつらは金にならないし魔石もないんだったよな」
オリバーは残念そうに独り言を言う
「おい、まだゾワゾワする、油断するな」
石礫を発射するが何の反応が無い。
「これはもしかして、ちょっと周りの警戒頼む」
ロックは町で購入した伸縮する棒を最大の約3メートルまで伸ばし少し歩いては壁や床を叩く。
「ん?ここの岩を叩くとぞわっとしたぞ、オリバー、このハンマーで割ってみてくれ、注意しながらな」
「いいわよ、私がよっと大きい石をはなれて打とうか?」
「いや、その提案の瞬間ゾワゾワが消えた、多分この岩、そこそこの鉱石だ、断面が綺麗なタイプだと強引に割ると価値が落ちる、と思う」
オリバーが慎重に叩いてみる。
「大丈夫そうだな、オリバー変わってくれ、石の扱いは俺の方が経験がある、普段から砥石を採取しているからな」
ロックが何度か叩くと綺麗に半分に割れた。割れ目は虹色のように輝いている。
「これは蛍石か、情報収集時に買取表をみたけどこの大きさだと金貨2枚は行くぜ、税金で3割とられても金貨1枚と銀貨4枚だ、幸先がいいな、個人的には砥石がよかったがな」
異世界換算で日本円で20万円、税を払って14万円ほどの価値だ。
「すごいわね、まだダンジョンに入って20分よ?もう税は無視しても金貨2枚以上稼いでいいるのね」
「と言うか、ロック凄いな、その棒といい第六感の使い方といい今日は今のところ最高の活躍をしているじゃないか」
「役割分担だよ、オリバー達は戦闘で俺が探査だ、情報もそっちが魔獣の情報を集めていると信じて俺は鉱石関係を調べていたんだ、この棒その時買ったんだよ、商品名が10フィートの棒っていうらしいぜ、意味が分からん」
「さて、まだ序盤もいい所だ、俺たちもいい所、戦闘は無いほうがいいけど仕事をしないとな、目標は一人金貨10枚以上だ」
「まぁ慎重に行こうさ、こうやっていい事があった直後が危険なんだぜ」
おいおいおいおい、まさかここに来てロックさん大暴れですよ、何度か言いましたがキャラが勝手に動くってあるんですね。本当は戦闘させてピンチになってみたいな王道物を書きたいんですけど、何故か作者の脳が拒否します。臆病なロック、慎重なオリバー、好戦的だけど基本的にオリバーに従うリリィ。戦闘も起こしにくいですね。でもいつか戦いますよ。だって主人公だもの。
第六感......めっちゃ便利、強者と組むとここまで化けるとは作者も思いませんでした。でも発動する前に高速接近してくる敵や敵意なく攻撃してくる相手には弱いです。例えば食虫植物的な感じ、敵意はありません、生きるための捕食なので、ロボットやゴーレムみたいな敵、製作者の意図によって第六感が発動します。近寄る者は排除しろという設定やとにかく暴れて近くにいる者を殺せと言う設定ならバリバリ反応します。
”いのちをだいじ....説明不要ですね。
悪意無く人を傷つける頭のおかしい奴もいる、何故か能力が高い奴に~.....いわゆるサイコパスと言う人たち、大企業のCEOに多いと聞きます。
10フィートの棒....約3メートルの棒、ググれば元ネタが分かりますよ。
蛍石.....こっちの世界にもある石ですが作品で描写されたほどの大きさや値段の石は多分拾えないですよ。
次の投稿は17時50分です。
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