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婚約者といちゃつく奴を注意したら決闘となり敗北~すべてを失った男の物語  作者: 松ボックリ


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指名依頼4 悪党に鉄槌を、最後の審判が下る

人生初のザマァ挑戦回、うまくかけるだろうか?


 今夜は17時50分、19時50分、20時50分と夜中まで1時間おきに連続投稿しました、現在も執筆中ですので22時以降も投稿するかもです。


  Xでも告知しますね。(忘れなければ)


  https://x.com/home?lang=ja

 馬車はぱっと見はただの雑居ビルに到着した。どうやら会員制でそれなりの身分の人間が遊ぶ場所らしい。いかにもと言う感じに豪華にするわけにもいかない。目立つと摘発の恐れがあるからだ。中で何をやっているのやら。


 入り口にいる黒服の大男にオリバーは二人分の招待状代わりのカードを慣れた手つきで見せる。


 「おい、誰の紹介なんだ?止まれ勝手に入るな」


 オリバーは足を止める。


 「お前の目は飾りなのか?誰の足を止めていると思うのか?ここのオーナーも偉くなったものだ、この程度のドアボーイで満足しているようだ、気に入らん、帰ってあいつに伝えるよ、”入口からつまらない雰囲気を感じたから帰った”ってな、どけよ、馬車が帰ってしまう」


 黒服の大男は焦ってドアを愛想笑いをしながら開けて中にオリバーを入れようとする。


 「本当にレベルが落ちたな、オーナーは俺に恥をかかせるために呼んだのか?女性が先だろ?でかいのは体だけか?頭は飾りか?目障りだもう消えろ」


 すっとオリバーは笑顔になり、自然な動作でドアを開けリリィを中に誘導する。


 「どうぞ、美しいお嬢さん。楽しいひと時を」


 (え?誰?メチャクチャかっこいいんだけど、これが上流階級?これやられて惚れない人いるの?)


 多少ぎこちないながらもリリィは会場に足を踏み入れる。リリィは絶世の美女だ、アヤノ家が用意したダークレッドのマーメイドドレスがよく似合う。


 声をかけようと寄ってくる男性がいたが屈強なボディガードが鉄壁のディフェンスでガードする。


 ダンスの時間もあったがあえて踊らず壁際に二人で立って会場を見渡す。遅れてターゲットの男が現れカウンターに座って酒を煽っている。逃亡生活のストレスだろうペースが速い。


 「もう少し様子をみよう、もっと酔ってからの方が仕事が楽だ」


 「もう、ベロンベロンに近いわね、部屋に連れて行ってあげる作戦で行くわ」


 「リリィに任せる、何かあった時は任せろ」


 リリィがターゲットの準貴族の二つ隣の席に座る。リリィはザルどころか底の抜けたバケツみたいなものだ、多少の酒には酔わない。


 「おじょーさん、ひとりー?一緒にのまないーい?」


 「えー、どうしようっかなー?もう実は結構飲んでて今のでラストにしようと思ってたの、それよりあなた大丈夫?つらそうよ、部屋まで送りましょうか?」


 「あー、んー、別になんてことないけど君とゆっくり話をしたいし、僕の部屋いこっか。酔い醒ましにいいすっきりとした炭酸水も果実水が冷えているんだ」


 「いいわね、ノンアルコールが欲しいと思ってたところなの、少しだけならお相手できるわ」


 (すっご、オリバーの台本通りに進んで怖いんだけど、オリバーって実はプレイボーイ?)


 そういうわけでは無い、酔った女性を部屋に呼びこむ常套句の一つである。過去にはオリバーもよく酔った元婚約者の為にわざわざパーティー前に手配して元婚約者が好んで飲む果実水をバーテンダーに用意させていたのだ。当然元婚約者が酔う時間も計算に入れて休憩用の専用の部屋と女性メイドも帰宅用の馬車も用意していた、実は大事な女性にはマメな男なのである。


 余談だがもしこれが妹の社交界デビューとなった日には父と結託して父と息子によるルイの為の完璧な会場づくりをしていただろう。結局不器用ながらオリバーと同じく父もルイをとても大事に想っているのだ、きっと後ろで母が苦笑していたであろう。


 後はあっさり片が付いた、よほどストレスがたまってたのだろう、制圧することなく部屋に入るとベッドに轟沈した。


 ギルドが用意した図面を元に隠し扉や二重底のタンス、カーペットの下の床下収納、全部から証拠がでてきた、用意されていたナンバーと横領された採光用魔石は一致した。これだけで証拠十分だが。オリバーアタッシュケースが二重底になっているのに気が付いた。


 「こいつ馬鹿なのか真面目なのか、記録用水晶に全部付箋をつけてあるぞ」


 ただの性癖である。


 工務店末娘の名前が書いてある水晶を再生する。


 「俺の知り合いの医者に任せたら適当に診断書だしてくれるからさ、後は話合わせろよ」


 あられもない姿で戯れながら楽しそうに会話をしている。


 「ロックったら全然財産がないって思ってたけど1個だけいい物あったね、これ金貨10枚は固いんでしょ?何だっけ?風の魔獣から作られた自動調整できるふいご?まぁわかんないけど金になるならなんでもいいわ、適当に泣くからあなたとお父さんで何とかしてね」


 「まぁこれ一品物のオーダーメイドだし5年は売るな、足が付くと面倒だ。大金が動くといらないものまで寄ってくる、5年もあればロックだっけ?あの平民は野垂れ死にだよ」


 「ストップ、後は裁判所に任せよう」


 その後は話が早かった、オリバーの勧めでアヤノ家の裁判の前にロックの名誉回復のための裁判の申請を行った。ロックは読み書きが苦手なのでオリバーの名前で申請したら妹のルイが気を利かせて優先度を上げてくれた。


 「どうだった?」

 

 「あの元嫁、最初は違うの、騙されれていたの。愛しているのはあなただけとか言って、水晶で脅されてとか言ってたけど証拠のノリノリで腰振ってる映像出されたら父親と準貴族様と喧嘩し始めてな、責任の押し付け合いだよ」


 「最後は私女なんですけど?慰謝料はいくらもらえるの?とかわけわからない事言いだしてな、本気で離婚したら無条件で女が慰謝料とその後の生活費がもらえるって思ってたみたいだぜ」


 「結局あの親子はほとんどの財産が没収、俺の親父のふいごは無条件で返還されて今までの慰謝料は計算後支払いだとさ。準貴族の方は、何かもっとヤバい事やったんだろ?俺に対しての罰は支払い能力なしって事で鉱山労働だけど、どうせその後の裁判でいい死に方しないんだろうな」


 後日、アヤノ家からロックあてに準貴族名義でロックに対して行ったことへの慰謝料が届いたのだ、ルイが兄の親友になってくれたロックに敬意を表したこともあるが、それ以上に準貴族がロックに対して行った事への義憤もあった、父と母に事情を話したら同じくロックに同情して快く資金を出してくれた。そして正式に工務店親子からも支払われた慰謝料も合わさり、市民権を買い鋳掛屋いかけやと包丁やハサミ、ナイフ研ぎの工房を探している。


 工務店親子はほとんどの財産を没収され、父親は老体に鞭を打ち現場仕事に戻った。末娘は夜の仕事をしているが元はお嬢様だ、話がうまくもなく人気が出ない、娼婦堕ちも近いとの事。



 アヤノ家地下


 「君はとんでもない事をしてくれたね」オリバー事、ハジメの父イワオは口を開く。

パシィ!鞭の音と男のうめき声が響く、最初は悲鳴だったがもう声を出す元気が無い、バシィ!また鞭の音が響く、熟練した鞭使いの扱う鞭の先端の速度は音速を超える。想像を絶する痛みだ。


 「ごべんなざい、ごべんなざい、ごべんなざい、ごべんなざ・・・・」


 「謝罪はいいんだよ、君を唆した人間の名前を言いたまえ、楽にしてあげるよ、そしてそいつと会う事は無いように取り計らう、アヤノ家当主の名に懸けて誓おう」


 「ほ、ほんどうでずか?いいまず、いいまずがら鞭はやめてください」


 イワオは鞭使いを制止する。


 「待ちたまえ、様子を記録する魔法を使えるのは君だけじゃない、到着したか、始めてくれ」


 顔を布で隠した女が声を上げる


 「レコーディング!」


 「さぁ言いたまえ、因みにこの部屋にある水晶は嘘をついたら光るから、1回光るごとに鞭5回だ」


 嘘である、そんな便利なものはない、だが追い詰められた準貴族は見抜けない。


 「ブゥタ、北の国のブゥタ3位貴族の三男だ、あいつに言われて、記録取って外国に行けば一生遊べるって」


 「証拠は?あるのか?」


 準貴族は水晶を吐いた「これに記録されている、スタート」


 「おおい、記録しておけ」


 布を被った女性は無言で了承をする。


 すべての記録は取り終えた


 「これで、許してくれるんだろ?もう痛くって我慢できない、高位回復術で直してくれ、今後は心をいれかえt」


 最後まで言う前にイワオは手を上げ振り下ろした、湾曲刀を持つ男が準貴族の首を切り落とす。


 「楽になったろ?それにしても北の国のブゥタ3位か、面倒な相手だがやった事が大きすぎる、三男くらいなら切り捨てるだろう、よほどの馬鹿じゃない事を祈るよ、あぁ。その男の死体はそこそこの高位貴族の服を着せて蛮族に奪われた我が国の最後の都市にカタパルトで発射しておけ、手紙もつけておくのだ、降伏するなら逃げてよし、徹底抗戦なら何年でも攻め立てて同じ目に合わすと書いてな、まぁ逃げても追撃しないとは書かないがな、奴らにとっては我が国から奪った最後の砦だ、籠城するにしろ逃げるにしろ向こう数百年は手出しできない恐怖を植え付ける」


 (死体と言えどただ埋めるのはもったいないからな、アヤノ家は同じ国の人間に対しても容赦がないと伝わるといいのだが)


 「それと皆よ、何度も仕事をさせて悪いが、粗悪品の魔石に偽物の我が家の刻印をしたものを用意するから記録してくれ、その記録玉をブゥタの三男にわたる様にする、確実な証拠になるしどこの国の手引きか知っておきたい」


 アヤノ家当主、イワオ・アヤノはやると決めたら徹底的にやる男であった。

 いつもの倍くらいの長さになったよ、ロック名誉回復話になったかなぁ?人によってはロックの手で、と思うかもしれませんが申し訳ないがそれ作者とは解釈違いになります。あくまで法に従いザマァしたいのです。悪法も法と言う言葉がありますが、描写は現代に照らし合わせると悪法だね。でも異世界だし、そういうものと割り切ります。


 土日の更新は不定期です。生まれて初めてのツイッターと言うかXを使いこなせるか、頑張ります。初の試みをします。下に書くのでよろしくお願いします。


 ロックを苦しめた者の末路、いかがでしたでしょうか?ざまぁ展開をここまで見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました!これから主人公はどうなるのかな?リリィは怪しい手紙を受け取っています。


 6月6日の20時にロックのその後を掲載予定です。


 今週末は20時のアップ以降も暇なので思うがままに閑話を入れて行こうと思います。脳内におぼろげながら構想があります。主人公家族関係、オリビア関係(オリビア父とイワオの裏取引など)


 「スカッとした!」「今後の展開も気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ下部にある評価の【★★★★★】と、ブックマーク登録で応援をお願いいたします!皆様の応援ポイントが、次話を執筆する最大のエネルギーになります!

 

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