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仕方なく山へ

翌朝、トマスは村人たちに半ば強制的に山へと送り出された。手に持つのは錆びた剣と、肩に重くのしかかる鎧。

「俺、ただの荷物持ちなのに…どうしてこうなったんだ?」と嘆きながら、彼は竜の棲む山へと向かう。逃げようかとも思ったが、村人たちの期待の目と、「英雄トマス」と書かれた手作り旗を見ると、なぜか罪悪感が湧いてきた。


山に着いたトマスは、竜の気配を探すも何も見つからない。疲れ果てて岩に腰を下ろしたその時、背後から低いうなり声が聞こえた。振り向くと、そこには黒竜ヴェルガノスが!

「うわあああ!」トマスは驚いて剣を振り回すが、錆びた刃はあっさり折れてしまう。竜は咆哮を上げ、トマスは逃げ惑うしかなかった。


だが、その時、奇妙なことが起きた。竜がトマスを追い詰めた瞬間、彼が背負っていた鎧がずり落ち、崖下に転がった。鎧は岩にぶつかり、大きな音を立てて崩落を引き起こす。偶然にもその崩落が竜の足を直撃し、ヴェルガノスは崖下へと落ちていった。

「…え?俺、勝ったの?」トマスは呆然と呟いた。

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