『速記者の利き手』
速記者が海辺で速記を書いていました。どうして海辺で、と思う方は、どこなら納得できるのかを考えてください。そうして、どうしてそこで速記をしているのかを、じっくりと考えてみてください。
さて。速記者は、右手を守らなければなりませんから、右手を海側に、左手を陸側に向けて速記をしたのは、非常に妥当なことだと言えましょう。しかし、この日は、たまたま、海側から水軍の手の者が船で忍び寄ってきていて、速記者に向けて矢を放ち、速記者の右手を射抜いたのでした。
速記者のけがは、大したこともなかったのですが、安全だと思っていた海から射られて、精神的には、大きな傷を受けたのでした。
教訓:利き手でないほうの手なら射られていいなんて言っていません。