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18/18

18、ハリーと再会

*誤字報告ありがとうございました。







ーーーールグランへ帰る。


そう決めたら早速ハリーに返事を書いた。


手紙をくれてありがとう。私は確かにルグランにはいい思い出は無い。でも一度ぐらい家族の顔を見てもいいかな?と思うのよ。話したい、なんて思ってなくて遠くから見るだけで良いから。


そしてもし可能ならルグランのギルドに登録しておきたい。今までとは違い、また別の国ならではの依頼を受けられる可能性がある。ハリー、あれから私も頑張ったのよ。ギルドのA級として生計を立てているのよ・・・・


と言った内容の返事を書き、ハリーがいつルグランへ戻るか教えて欲しい、そのスケジュールに合わせるから。と手紙を結んだ。



数日後、返事が来た。今回ハリーがルグランへ戻るのはパートナーとルグランへ移住する為の下調べで、出来ればパートナーと住む為に郊外に家を持とうと考えている。


ハルはどうするの?ルグランで暮らすの?と聞いていた。


とりあえずルグランの年に一度のお祭りである「復活祭」に合わせて帰るからその2日前ぐらいに○○の住所まで来て欲しい。と書いてあった。


確か復活祭には後3日だ。これは急がなくては。


久乃は急いでギルドへ行き、「しばらく留守にします。1週間から10日ぐらいで帰ってこられると思います。」とギルド長に伝えた。アリスに頼んでマンチェスターまでの船のチケットを手配して貰った。



あっという間にその日が来た。


心なしか落ち着かない。ドキドキするような、変な気持ちだ。


馬車がギルド前まで来た。さっさと乗り込み御者に港まで行くように頼んだ。ここからはそんなに港まで遠くないのであっという間に着いた。


乗船手続きを済ませて、瞬く間に船上の人となった。久しぶりのマンチェスター。

本当はランピエール公爵邸にも久しぶりに顔を出したいが出す訳には行かない。ああ〜スピカにも会いたいな。

でもそんな立場では無い。


あの時は長かった髪をバッサリと切り落とし、髪の色も変えていたが今は素の金髪だ。碌な手入れも出来てないから髪は傷みまくっているし肌もガサガサだ。手も小傷だらけ。もちろん化粧なども皆無だ。


もうあの頃の自分とは違う。流れた時間の長さを船上でつくづく感じた。



マンチェスターに着くと馬車を捕まえた。

ハリーから貰った住所を告げると馬車が走り出した。ハリーはあれから変わったのだろうか?いや、あれ以上変わりようが無いか。。。そんな事を考えていたらいつの間にか眠ってしまった。



「・・・・お客さん着きましたよ。お客さん。」と声がする。御者さんが小窓から声をかけてくれていた。


「あっ、ありがとうございます。」と飛び起きた。御者にお礼を言い直ぐに運賃を支払い慌てて馬車を降りた。


「ーーーー確か。サザンクロスって名前のお店だよね?」と通りを眺めたら確かに有った。なかなかの賑わいの店でたくさんの人々が昼からエールを愉しんでいる。思わず久乃も1杯頼んだ。


「くぅ~。この喉越しが良いんだよねぇ。」と涙が滲むばかりの美味さだ。ごくり。あぁ美味しい。


「よぉ、姉ちゃん良い飲みっぷりじゃねぇか!」と周りにいた厳ついおっちゃん達がワイワイと喜んでいた。


「おい、バーテン!あの姉ちゃんに1杯奢ってやんな。」と思わぬ一杯が貰えた。サムズアップして謝意を伝えると

「ぷはぁ、2杯目も美味い!」と瞬く間にジョッキを開けた。周りのおっちゃん達が「こりゃ良いね!」と笑っている。本当にここのエールは美味しい。


「ハ〜ル、良い加減にしなよ?」と懐かしい声がした。思わず声のする方に顔を向けると、そこには腕を組んだハリーが立っていた。


「ハリー久しぶり!!」とジョッキをテーブルに置き、思わず飛び付いた。


「ああ、ハリー変わらないね。」と笑って話すと「・・・・ちょっとハル、こちらへ来なさい。」と怖い顔で手を引っ張り奥の方へ連れて行かれた。


「ちょっと何よハリー。一体どうしたのよ?」何だかハリー怒ってる?私、何かしたっけ?


「アンタ、何その肌。その髪。何、女捨ててるの?A級だろうがどんなに強くても女は女よ。反省しなさい。」と言い放つとそのままある部屋へ連れ込まれた。


「ちょっとお姉様達。この子を頼みます。」と数名の着飾った女性の前へ押し出された。


「まぁ、ハリーちゃん。こんな綺麗な子いったい何処に隠してたの?許せないったら。」と笑いながら凄むお姉様方。


「まぁ、姉さん達そんな事言わずに頼むわ。じゃあ私は出てるわね。」と言うとさっさと部屋から出て行った。


「まぁ、何て磨きがいのある子。ふふふっ。」と皆さん笑ってらっしゃる。・・・・ちょっと怖い。お願い周りを囲まないで〜〜。



「とりあえず一回お風呂へ入れましょう。」と誰かが言った。






次の瞬間には着ていた服を剥ぎ取られお風呂へ入れられた。何と言う手の速さ!!ローションを塗られリンパマッサージを施され悶絶した。


オイルパックやトリートメント。


次々とハルに施術されて行く。


ドレスを着付けられメイクにヘアセット。


何だか懐かしい気がする。うーん。


「やっぱりね。素材は最高ね。」と最後に口紅を塗った瞬間背後からお姉様方のそんな声が聞こえた。


「まぁ、当たり障りのない所でこんなもんね。」とメイク担当のお姉様が満足気に言った。


「ハリーちゃーん出来たわよ~。ちょっと見てやって頂戴。」とお姉様の1人が部屋の外に居るハリーを呼んでいた。

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