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第23怪 それは非モテ男子の都市伝説探求(モブサイド番外編)

今回はオカルト研究会あまり出てこないです。あと下ネタが嫌いな人は飛ばしてください。

 前回のあらすじ!

 宵ヶ浜高校には、七不思議、いや、三不思議、もとい、三マジ卍が存在した。調査の途中で新しく七不思議に加わりそうな事象を耳にしたオカルト研究会は、さっそく調査に出る……なんてこともなく、手作りラーメンを食べていた。


 これは、特にオカルト研究会に関係なく進行する、残りの七不思議の話である。


 ********


 非モテ男子が探求する都市伝説といえば、そう、「お」ではじまって「い」で終わる柔らかな双丘である。おっぱい!

 別に都市伝説でも何でもないのだが、非モテ男子には縁のないものであり、日夜妄想に明け暮れていると言っても過言ではない。おっぱいおっぱい。


 二つのふくらみを求め、科学部とゲーム部は日々研究を続け、ついに生み出した。

 オーバーテクノロジー、触覚つきVRゲームである。すべてはおっぱいのために!


 努力の方向性が間違っているが、そのような正論はバーチャルおっぱいの前には無力である。おっぱいおっぱい。

 バレると女子生徒の目がこわいし、教師にしこたま怒られるのは確定なのだが、思春期の男子は得てしてこのような情熱を諦めきれないものである。

 ビデオもDVDもブルーレイもエロがなければ普及しなかったともいわれているくらいである。

 エロは偉大である。おっぱい!


「教師や世間の目がこわくてエロ探求ができるか!」

 一人の男子が声をあげた。


「教師に唯々諾々(いいだくだく)としたがっているだけで満足できるか!」

 もう一人も同調する。シュプレヒコール!


「いいだくだくって、なんか響きエロくね?」

 さっそくの話題転換である。エロには勝てない。


「わかる」

「ほんそれ」

「いいだくだく~!」


 科学部とゲーム部はアホばかりであった。


 さっそく触覚つきVRゲームを試遊してみる科学部男子その一は、思わず声を上げた。

 科学部が発明した、電気を流すと弾力を得るスライム状の素材。

 これにVRゲームとの連動機能をつけることにより、VR連動グローブで触感が疑似的に再現できる。


「うおおおお、これがおっぱいか」

 科学部男子その一は、感激して涙を流している。

 そこまでのことだろうか。


「しかし上杉、よくおっぱいの感触なんて知ってるな。実は敵か?」


 おっぱいの感触を知っているものは敵である。五輪書ごりんのしょにもそう書いてある。

 いやさすがに著者である宮本武蔵も、おっぱいの感触くらいで敵認定はしないだろう。ちょっと盛った。


「いや、時速60kmの風圧の感触を再現しただけなんだが。敵に認定されても困る」

「ああ、聞いたことあるわ。なんだ、ただの神か」


 上杉は敵ではなかった。

 この事実により、科学部とゲーム部の男の友情はさらに深まった。

 アホばっかりかよ。


 こうして、科学部とゲーム部は、バーチャルおっぱいを堪能する日々を送るのであった。

 アホばっかりかよ。



「そういえば、うちのクラスのバカップルいるじゃん?」

「才谷と水川か」

「あいつら実際どこまでやってるのかね」

「才谷は絶対に手を出したくない、みたいなことは言ってたが」

「教室でいちゃついてて、イラっと来ることはあるが、でも俺らにも今日からはバーチャルおっぱいがあるだろ。もはやバカップルとかどうでも良くない?」

「そうだな。おっぱいは偉大だ」


 空き教室を無断使用しているため、わいわいがやがや、とまではいかないが、ひそひそひそひそ、ぼいんぼいん、とくだらない話に興じている。


 普段の開発は科学部で行っているが、ゲームの試遊に関しては、空き教室をこっそり使って、見張りも立ててばれないように楽しんでいる。


 これが都市伝説五つ目、「使われていないはずの空き教室の怪」の真実であった。

 おっぱい!


 ****


 バカップルの片割れである僕、才谷(さいたに)勇児(ゆうじ)が情報通の水泳部の面々に聞いたところ、学校の怪談の五つ目、「使われていないはずの空き教室」はこのような調査結果であった。おっぱい!

 おっと語尾がうつった。


 僕は女性陣にどう報告すべきか悩んだものの、隠さずありのままに説明することにした。


「というわけで、五番目の怪談はおっぱいの魅力に取りつかれた科学部とゲーム部の連中が犯人だった。……この話題は忘れる方向で良いかな」

「異議なしでござるな」

「忘れましょう」

「大丈夫? 疲れているなら、おっぱい揉む?」


 お、瑠璃子もついに新しい切り口を覚えたな。

 揉まないぞ。


 瑠璃子だけ違う反応を返しているが、スルーして、じゃあ、五番目の怪談は何も聞かなかったということで、と決定した。

 以降、オカルト研究会の面々はこの話題に触れることをやめた。


 そもそも水泳部にばれている時点で、科学部とゲーム部の存続が危うい。

 これ以上触れると、彼らの学生生活に影響が出てしまうので、放っておくのが良いだろう。


「学校の怪談と言えば、尾白先生のラーメンをまた食べたくなったな。謎の中毒性がある」

「残念ながら科学オリンピックの対応と、修学旅行準備で、しばらく作ってはくれないでござるよ」

「そういえば、次のホームルームは修学旅行の班決めだし、楽しみだね。あ、明日のお昼はお弁当やめて、食堂のラーメンにしようか」


 会報でも取り上げることはないだろうと誰もが思いながら、部室を後にした。

 その後、闇おっぱい活動がバレて、ひっそりとお説教を食らった科学部とゲーム部は、活動をやめたらしく、学校の怪談は自然と消滅した。


 しばらく、教室でいちゃつく僕と瑠璃子を見るゲーム部男子の目はこわかった。

 おっぱいの恨みはこわい。

 僕も触ったことはないけど。



 続く


今回の怪異

闇おっぱい活動:時速60kmって本当なんですかね?


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