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9 ロザリー・アルンティルの処遇

 王室の諜報部からの報告が入って数日後、ロザリーはクラレンス王太子殿下の執務室に呼び出されていた。

 ロザリーは、呼び出された理由も何も聞かされないまま、執務室に行こうとしていた。そのロザリーに、クリスが寄り添うように付いていく。


 クリスとロザリーが執務室に入ると、ダグラスとリオン、キャロルまで来ていた。

 机で今回の書類を確認しているクラレンスの横にいたキャロルは、すぐさまロザリーの側に行き、ロザリーを自分の方に抱き寄せる。

 まるで周り中が敵だと言わんばかりに、警戒していた。


「キャロル様?」

 ロザリーは戸惑うように、キャロルを見上げた。

「大丈夫よ。ロザリー様」

 そうはいうけど、キャロルの全身から伝わる緊張感や部屋を取り囲むように配置されている兵達。ロザリーは、執務室内のあまりの物々しさに、自分が震えてしまっているのを感じていた。


 今回、ロザリーが呼び出されたのは、アルンティル王国の噂とロザリー姫の処遇の話し合い……。名目は、そのはずなのだが、もう処遇が決まってしまっているかのような感じがする。

 実際、賢者の助言があっても、国レベルでは庇えない事態まで来ているのだろう。

 クリスの婚約者という身分でなければ、この呼び出しすら無かったはずだった。

 そんな状態だから、王族同士の話し合いなのに人払いも出来ない。


「なんだか物騒な事になったねぇ」

 のんきというか、何というか人ごとのようにものを言っていた。

 そしてクリスは、クラレンスの方を向いて聞きただす。

「それで? 結局、どうなったの?」

「一応、まだアルンティル王国が、行動に出たとの確認は取れてないが……」

 クラレンスからは、何とも歯切れの悪い答えが返ってきた。

 その答えに、クリスは一瞬半目になるが……これだけ敵方の兵に囲まれたらそうなるか。ロザリーの出方も、わからないしと、結論付けた。


「ねぇ。ロザリー」

 クリスは、未だキャロルの腕の中にいるロザリーに話を振る。

「はい」

 キャロルに抱きしめられながらも、ロザリーは顔を上げクリスを見た。

「君は、自分の国。アルンティル王国を捨てることが出来る? 僕の妻として」

 クリスは、ロザリーに婚約者としてでは無く、自分の妻として訊いている。


差分1「いいえ。わたくしは、アルンティル王国の王女です。自分の国を……何より、我が国民を見捨てる事など、考えたこともございません」

https://ncode.syosetu.com/n4714fz/11/


差分2「わたくしは、今までクリス様に良くして頂きました。クリス様が、そうお望みなら、わたくしはそれに従います」

https://ncode.syosetu.com/n4714fz/15/


差分3「そ……そんなことを言われても、分かりません。わたくしは、嫁いだ国に従順であれと、そう教育を受けて……」

https://ncode.syosetu.com/n4714fz/16/


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