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二重人格者はチートでした  作者: 夜月
一章 二重人格者が異世界に来た
2/2

異世界に来たらしい

光が収まって目を開けると、そこは教室ではなく、壁や天井に彫刻が彫られた、全く知らない部屋だった。そして、目の前には一人の美しい女性がいた。


「勇者様方、どうかこの世界を救ってください‼︎」

目の前にいた女性がそう叫ぶ。


「お前何言ってるんだ?」

「此処は何処なの⁉︎貴方は誰!」


「此処はランドリア王国、ランドリア城の部屋の中です。そして私はランドリア王国の第1王女、エルシア・フォン・ランドリアです。私が異世界からあなた方をお呼びいたしました」


「はぁ?という事は、此処は異世界なのか?」

「じゃあ、早く元の世界に帰してよ」


「残念ながら、あなた方を元の世界に帰す事は今の私には出来ないのです」


みんながざわめく。


「もう家に帰れないの?」

「勝手に俺達を呼んでおいて、帰せない?巫山戯んな‼︎やり残した事があるんだぞ⁉︎」


王女にみんなが怒る。王女は言葉責めにあってあたふたしている。すると、


「みんな一旦落ち着いて!僕達を呼んだのにも、きっと理由がある筈だよ!先ずは話を聞いて見よう!」


と、神崎君が呼びかける。神崎君の言葉でみんなが黙り込む。


「ありがとうございます、後の詳しい説明は私の父である国王がしますので、皆さん、ついてきて下さい」


そう言われたので、王女についていった。



◇◆◇◆◇



移動中、僕は気付いた事があった。


ーー"もう一人の僕"が全然話しかけて来ない。


確認してみたら、見事に寝ていた。ちなみに寝ているかどうかは何となくわかる。


それはともかく、異世界に来たんだから起こさなきゃいけないよね。



『おーい、黒也!起きてよー!』


黒也はもう一人の僕に付けた名前。


そしてこの会話は脳内で出来るので他の人に聞かれる事はない。


『起きて!おーきーてーよー!』

『ちょ、起きるから!今起きたから脳内で大声出すのやめろ!』


やっと黒也が起きた。


『で?何があった?』

『それがね・・・異世界に来ちゃった』

『はぁぁ?そんな訳…あっ本当だわ』


僕達は記憶や視界を共有出来る為、今記憶を見たのだろう。


『それにしても、厄介なものに巻き込まれたな』

『他人事のように言わないでよ。僕が望んで来たんじゃないんだから。それに巻き込まれたのは黒也も同じだよ?』

『まあ何とかなるだろ。そこらへんは王様の話を聞いてから決めればいい』

『それもそうだね。じゃあそろそろ会話やめるよ』

『何かあったら俺から話しかけるから、あんま驚くなよ?』

『分かった。じゃあね〜』


会話を終了してしばらくしたら、豪華な扉の前についた。


「この先に国王がお待ちです」


そして王女は扉の前にいたメイドに扉を開けさせた。





〈補足〉

白也の一人称は僕

黒也の一人称は俺

になっています。

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