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二重人格者はチートでした  作者: 夜月
プロローグ
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プロローグ

僕には秘密がある。


それは、僕が二重人格者である事。



普段はもう一人の僕と脳内で会話できる。


今の僕が気絶すると身体の主導権を握る事ができるみたい。今強制的に気絶させて主導権を握る事ができるらしいけど、夜に時々身体を借りて過ごさせてくれればいいらしい。



不便だったからもう一人の僕に名前を付けてみた。


今の僕の名前は室月(むろつき) 白也(しろや)だから、もう一人の僕は室月(むろつき) 黒也(くろや)にした。センスがないかなぁと思ったけど、もう一人の僕はとても喜んでいた。



こんな風に上手くやってるけど、他の人に僕が二重人格者だとわかったら、きっと嫌われてしまうと思う。



だから僕は、この事を誰にも話さず秘密にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーー




僕は席に座り、本を鞄から取り出して読む。


此処は僕が通っている中学校の三年一組の教室だ。そして今は登校したばかりで、話し声が教室中から聞こえてくる。


「おはよう、室月君」

今挨拶して来たのはクラスのリーダー、神崎(かんざき) 勇哉(ゆうや)君だ。成績優秀、スポーツ万能、おまけにイケメンで性格もいいという完璧超人。女子にモテモテな為毎日彼の周りは女子の戦場となっている。


「おはようございます、室月君!」

今のはクラス一の美女、白原(しろはら) 佳奈恵(かなえ)さん。将来アイドルか女優になれるくらいの美女で、成績は少し高め。神崎君の事が好きらしい。


「おっはよ〜室月君!」

そしてこの人はクラスのムードメーカー、赤谷(あかたに) (かえで)。白原さんに負けず劣らずの美女で、テストは赤点ギリギリだが運動神経は抜群。赤谷さんは別に神崎君のことは好きではないらしい。


「おはよう、神崎君、白原さん、赤谷さん」

僕は挨拶をする。自分で言うのも恥ずかしいが、僕はスポーツは全く出来ないが頭脳はいい方で、テストで一位になった事が何度かある。後成績が良かったのは美術と家庭かな。物を作ったりするのが得意だ。



色々と考えているうちにそろそろ先生が来る時間になったのでみんなが席に座る。




十分程経っても先生が来ない。みんながソワソワし始めた。


誰かが職員室に行こうと席を立つと・・・



急に床が光り出した。


目を凝らして見ると、床に魔法陣が浮かび上がって、その魔法陣が光っていることがわかった。


「ナニコレ!?」

「ドアが開かないぞ!」

「何かのドッキリ?」


みんながそんなことを叫ぶ。


みんながどれだけ叫んでも、光は収まらない。逆に光がどんどん増している。


光が強くなり、目が開けられなくなり、光が収まると・・・



三年一組の教室には、誰も居なかった。

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