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理不尽異世界ファンタジーライフ!  作者: 星月なつ
第1章 異世界という希望
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第4話 初めてのクエスト

幸太とルリが降り立った街はモンスターが侵入しないようにと高い壁で守られている。


今、幸太とルリはその壁の出入口から出て、街とは全く異なる光景を目にしていた。


あたり1面芝生である。馬車が通るための道だけ草が刈り取られ、茶色の肌をみせている。


そしてその道の上を今運転手とルリ幸太が馬車に揺られて進んでいる。


「俺って何すればいいんだ? 武器も持ってなければ魔法も使えないし……。

それでもって足でまといにはなりたくない」

幸太の言う通り現在装備もつけてなれば魔法が使える訳でもない。

なら現状として一番良いのは安全地帯にいることである。


「そうですね。やっぱり隠れててもらううのが最善です まぁ死んでもまた生き返る事ができるから安心してください」

そう言うとルリはニコッと微笑み、髪の毛を揺らす。


「さらっと酷いこといってない!?」

幸太はいつも通りである。


「まぁまぁ。ほら! 着きましたよ」

そう言うと目的地につく。

ルリはどこか楽しそうである。


「へえぇ……。結構綺麗だなぁ それでなんでこんなとこにいるグリーンゴブリン倒さなきゃいけないんだ?」

幸太は疑問に思ったことを聞く。


「ここら辺は農業地帯の近くで、田畑にモンスターが入ってきて荒らされると厄介だからだって。それなりに対策はしてるけど入ってくるやつは入ってくるみたいね。クエストの紙にかいてあったのみなかったの?」

ルリはほら、と言わんばかりにクエストの紙を見せる。


「へぇをそうだったのか。俺そういうの見逃すタイプで……」

ハハハハ……。と苦笑いをするようにして幸太は逃げる。


「さ、いたわよ」

ルリが指をさす方向わ見るとわらわらと群れになってこちらに来るのが見える。


三等身で目は赤く光っており、どこから手に入れたか分からないが鎧を着用。剣も持っている。


肌はその名の通りグリーン。頭には兜をつけている。


「ひ、ひえぇ……あ! 馬車の人は?」

「それを守りつつクエスト達成するのよ。馬車の中に入って!」

ルリは戸惑う幸太に指示を出す。


「お、おう」

それを聞き幸太は馬車へと駆け込み入る。


ルリはモンスターから極力離した木の影に手を向ける。

すると木の影に突然魔法陣が現れる。


続いて馬車に手を向けると馬車が青い光とともに消えゆく。


そして次の瞬間木の影に馬車が現れる。


「す、すげぇ……」

幸太の正直な感想である。幸太は馬車から顔を出し、ルリの方へ目をやる。


「53番」

ルリがそう口にすると赤の魔法陣が現れ、1m程の杖が出てくる。

それをルリは掴み取る。


持ち手は白く、先端には赤い蓮の様な形をした鉱石がハメられている。

その鉱石の周りにはなぜかリングが浮いている。


杖を横向きにし、自分の顔の前に持ってくる。


「天に仇なす悪よ……。今ここで燃え尽きたまえ!!」

詠唱を始めると共に赤い魔法陣がグリーンゴブリン達の足元に現れる。


大きさはグリーンゴブリンの群れを覆うほどとかなりの大きさである。


「リグラード!!」

そう叫んだ瞬間。


ドゴォォォオン!!

大きな爆音が当たりに響き渡ると共に地面から大火力の爆発。


しばらくの間、黒煙が広がっていたがそれもつかの間。

すぐにあたりを見渡せるようになる。


「うそだろ……」

幸太は目を丸くする。グリーンゴブリンがすべてお金に変わっているのだ。

そして何より驚いたのは地面に穴が空いていないこと。


ルリは黒煙が晴れた後速やかにこの世界のお金、金貨の様なものを拾い上げこちらへと戻ってきた。


「お金いっぱいですよー!」

沢山お金を詰め込んだバッグを背負い馬車に入れ込む。


「お、おう! お疲れ!」

幸太は少しひきながらお疲れを言う。


「ありがとうなのですー」

ルリが乗り終えると何事も無かったかのように馬車は進みだす。

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