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理不尽異世界ファンタジーライフ!  作者: 星月なつ
第2章 異世界では……
12/20

第12話 チャンスの到来

「ソーマおぉきてー!」

「もう少しだけぇ……」

先日も泊まったホテルの一室に響く声。

ルリは今日もクエストに行くというノリなのだがソーマはそうでない。


昨日集団クエストで倒した星10のモンスター。ヴェルガリアスを倒したことにより貰えた報酬金で1ヶ月はぐぅたら生活をできるとしったからだ。


とまぁ今布団にくるまっているソーマをルリがゴロゴロと転がしているわけである。


「ベルクさんもまってるですよー!」

「ベルクー? あぁそんな奴もいたなぁ……まぁおやすみ」

「お休みじゃないのです! おはようなのです!」

起こそうにも起きないソーマを見てルリは仕方なく最終手段に出る。


「仕方ないのです……。あれをやりましょう」

ルリはそう言うと右手を前に出して声を出す。


「53番」

出てくるのはゴブリン討伐にも出てきた例の杖。チート装備の武器である。


「え? ちょっとルリさん? あのー……」

青ざめるソーマに容赦なくルリは詠唱を始めようと口を開ける。


「わ、わかったから!起きればいいんだろ!?」

とソーマはベッドから身を起こして布団をどかす。


「そうなのですそうなのです」

うんうんと頷くルリ。その調子で杖を魔法陣にまた戻す。


「はぁ……」

ユニットバスの隣にある水道に行き、寝癖まるけの髪の毛を水で濡らして髪の毛を整える。


その後顔を洗うとタオルで髪の毛と顔をふく。

鼠色のパジャマのボタンを外してチート装備へと着替えを始める。


そして準備万端ともう1度鏡を見たあとルリの元へ。


「行けるぞー……」

そう言ってユニットバスから出た瞬間目の前に入った光景にソーマは驚いた。


「まぁってたんですよソーマさん」

ホテル内に何故かピエロ姿のキアリスがいたのである。

ルリも驚いてカーテンの裏に隠れひょこっと顔を出している。


「まぁまぁそう驚かないでください」

そう言って手をパンと叩くと何も無いはずの空間から一枚の紙。


「あなた達にとってこれは良い事か悪い事かはわかりませんが、良かったら」

それだけ言うと「それではまたの機会に」といって消えていった。


「なんだこれ?」

ソーマはキアリスが置いていった紙を見つめる。

とルリも見たいと言わんばかりに覗き込む。


書かれている内容はこうである。

剣と魔法の闘技大会。

参加制限なし。参加人数は各国100人まで。


ルールは当日話します。付けてはいけない装備等はないのでご安心を。


各国で予選をし、それを通過したものが本戦でミニアス王国でトーナメント戦をする。


上位15名の方には称号を授ける。

エントリー受付は5月3日~5月5日まで。

開催は5月8日


との事だ。


「ふーん……。別に称号とかいらなくね?」

と、参戦する気のないソーマに対してルリは……。


「参加するべきだと思う。」

「ん? どうしてそう思うんだ?」

あまりに真剣な表情でルリは言ったのでソーマもルリのテンションに合わせる。


「これこそ成り上がるためのチャンスだよ」

「どういうことだ?」

「簡単に言えばここで勝てば皆に注目される。そしてもし上位15に入れたら称号が貰える 。そうなったらソーマを馬鹿にできる人はいなくなるでしょ?」


ルリが言っていることを簡単にすると、まず勝つだけで皆に注目されてソーマへの皆の目線が変わる。


それにもし称号を貰えることになればソーマを馬鹿にできる人はいなくなる。という事なのだろう。


「なるほど……。それはやるしかないな」

ルリの話を聞いて参戦をソーマは参戦することを決めた。


「うん! それにこれは全国で放送されるらしいからきっと上位15に入れたらソーマの事を知らない人なんて出てこなくなると思う! 成り上がり者になるチャンスだよ」

この機会にと拳を握りしめるルリ。


「そうだな! なってやるか! 成り上がり者に!」

そう言って「おー!」と2人は声を上げると同時にグーにしたでも上に挙げた。


そして今日は5月4日である。

開催まで後4日。

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