一期一会
さまざまな声が混ざり合う居酒屋。私は付き合いで上司同僚誘われるがままここにいる。どうせ、なにもない。
ぬるくなってしまったまだコップ半分あるビールをちびっと飲んで、なにもないほうが良かったかなと断れない自分を苦く思う。
「おまえはもうちょっと___」上司のありがたい言葉が降り注ぐ。
「そうですよねー、オレなんか___」上司と同じ量飲んでいた同僚は酔うのがうまい。
もともとお酒に弱い私は酔いが回ったのか、目の前の会話を離れ、耳がどこかの言葉をひ
ろう。
「…孤独だ」
嗚呼、私も同じです。