不審者
バトル、ホラー、アイドル、恋愛と同時に開始したゆったり日常今日も今日とて三バカトリオは笑う。
休校の日に登校した優太。そのまま真っ直ぐ帰るものなんだから寄り道をして帰ろうと思い学校を出ようとした時人の身長ほどの壁を乗り換え忍び込もうとしている人を見つけた。
「何してんですか?」
「ヒャッ!?」
バランスを崩し倒れそうになったが、どうにか保てた。
「何って私を見てわからない?」
「校内への侵入」
「あなた初対面の人に向かって犯罪者のような言い方するわね」
見た目犯罪のようなことをしている人を犯罪者扱いしてしまうのは仕方がないことだと思うのだが、彼女の言う通り決めつけるのもどうかと思った。
「校内へ侵入して何を盗むんですか?」
しまった。盗む前提で聞いてしまった。
「いや、私そんな怪盗とかじゃないから…」
「あっ、そうなんですか。安心しました」
「なんならここの生徒だからね」
「あっ、よく見ればここの学校の女子の制服ですね」
やってることが衝撃すぎて制服までに目がいってなかった。
「尚更なんで忍び込むんですか、普通に入ればいいじゃないんですか?」
「あっ、そうじゃん。」
そんな話をしている時、
「また鬼泉か!お前また停学になるぞ!」
とまた国語の志賀先生だった。まさか、あの先生監視でわざわざ学校に来てるのか…などと思うと悲しい気持ちにもなった。
「先生!私は忍び込みますよ!!」
「お前!何度目の停学になると思ってる!そろそろ退学になんぞ!!」
この人はそんなに停学をくらってるのかと思った。
「先生!とりあえず、帰ります。」
「帰るんですか?」
と聞いた。
「いや、潜むのよ。私の名前は鬼泉 雫。3年生よ。新聞部に所属してる。縁があったらまた会いましょう。」
そう言ってその先輩はどこかへ消えた
Twitterやってます。
@gagagamajikkuz
更新は毎週木曜日12時の予定です。
次回の更新は2016年7月21日木曜日12時の予定です。