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関わり⑧

一方その頃、礼郎は社会科準備室で書物の整理をしていた。

「ビナーズバグ…。古代の通称で天使の奴隷か…。先の五体に意思を持たせてしまったのが失敗と思ったのか、1番最後に造ったビナーズバグからは意思を抜き完全な服従兵器として使用していたと。天使というのは人間を指しているのかもしれん。全く身勝手な事だ…。我々の先祖は2度目の襲来の時、目覚めるのは一体ずつになるよう時間差をつけて封印したというが、まだ一体も表立っていない。つまり“揃う”まで待っているということだ

。伝書通りなら3体目がもう少しで目覚める。揃うまで待つというのは恐らく狡猾なデシンの考えだろう…彼が最初に目覚めたのは失敗だな」

礼郎は引き出しを開け一冊のノートをとりだした。“戦術マニュアル”と手書きされている。それをパラパラとめくり、あるページで手を止めた

「最悪の場合、封印の順番について…デシンはなるべく倒したいが、もし封印を取らざる得ない時デシンは1番最後に封印する事…だ。後の二体はただただ暴れまくるだけのはずだし、それならば封印を時間差にする効果が出てくる。…しかし、最悪とは?」

飲みかけのコーヒーを口に含む。

「彼女らがもし、1人でも欠けたらそれで今回は封印としよう。戦えない事はないがリスクが高すぎる。…欠ける、か。なんて残酷な運命なのだろう。まだ十代だというのに、望みもせず突然戦場へとかりだされる事になるなんて。戦う時になれば彼女らの生命のルーレットが回る。誰にとまるかわからないルーレットが…。教育者として、伝達役として僕は何ができるだろうか?彼らが揃うのを待っているということは、いきなり総力戦となりうる事もある。日常とのギャップについて来れない子も出てくるだろう。途中で逃げだす子もいるだろう…当然だ!今時の子でなくてもそうなるはずだ。彼女達はビナーズバグではない。感情があるのだから…!」

礼郎は何か気付いたかのように大声をあげた。

「そうだ!彼女達はロボットではないんだよ!人間だ!そうだ…ハハハ。ビナーズバグがもし意思があったのなら、それは彼女達の意思だ!ビナーズバグを救うには彼女達を信じて導く事だ!そうか…よぉし!さあ月森が揃い次第、訓練をはじめないと!!」

礼郎はいつもより慌ただしい動きで書物の整理をしだした。


それから一週間後ー

学園内にアナウンスが流れた。

「えー次に読み上げる生徒は放課後社会科準備室まで来るように。2年B組、照木志那ー」

「お、ついに??」

志那はバッと席を立った。続々と例の面々の名前が読み上げられている。

「また呼び出しー?しかもけっこう人数いるし、フェンス壊した件じゃないのなら一体何してんの?」

佐美が不思議そうに志那を見る。志那は内緒と、笑っているだけだった。



放課後ー

礼郎の前に志那、りま、留美子、蓮香、美生、梢葉の6人が揃った。礼郎は咳払いをし、口を開いた。

「んっんーっ!では本日から放課後等を利用して訓練を開始する。まあ、3年の湯島は受験の準備もあると思うし、他の人も部活などで難しいが、まあ6人いないと意味がないのでなるべく6人揃える時に行おうと思っている。とりあえず制服じゃなんだから全員ジャージに着替えてくれ」


6人は更衣室で着替えを済ませ、準備室へ戻ってきた。

「うむ、この訓練は基本ジャージで行うので、今度から各自あらかじめ着てくるように!まずは難しくない合体の説明と実践を行う!」

それを聞いた美生がうれしそうに声をあげる。

「Yes!いきなりメインディッシュですね!この日のために私、ヒロイン物のアニメを見て勉強してきましたーーっ!」

「お、高須賀威勢がいいなーっ!今日は体育館がどの部活も使わない日だから、そこでやってみようと思う!さ、皆ついてきて!」

礼郎は鼻唄をうたいながら6人を先導する。

「なんかさー、合体っていうとアレだけど要は何か特別な魔法みたいので、6人が溶けるようにつながってパーフェクトな1人になるって感じだと思うなー」

留美子が志那に話しかける。

「先輩ーそれキモいですよー。第一あり得なくないですか?」

「ありえない事ならもう起こってんじゃん!アンタ軽すぎとかさー!私結構信じはじめてるんだよねー何もかも。今は何が起こっても受け入れようって感じ」

「私はぁ、なんていうか脳みそだけ1人に飛ばして?他の5人は気絶ってとこだと思います!」

「それじゃそれアンタが残るじゃん!頭担当って言われてるんだから!そんな理不尽な合体はゴメンだわ」

「何が起こっても受け入れるんでしょーー!?」

「すぐに前言撤回するわ!」

そこに美生も入ってきた。

「私はーアニメ見ておもったんですけどー、魔法陣の上で6人が光の粒子になって、1度きえるんです!そしてその粒子が1箇所に集まってパーフェクトな1人が現れるっていう…」

「それ、私が言ったやつとかぶってるよ!」

「あはははっルミ先輩と美生ちゃん面白い

そんなこんなで体育館に着いた。


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