表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〝 夢 世 界 物 語 〟  作者: 神昴
〝日常編 後編〟
21/44

第二一話〝決断〟

決断の時... ――紗夜子先生の正体

04月24日

PM 06:47

場所は高崎 紗夜子の車の中。


「な、なんのことでしょーかっ!? 紗夜子先生!?

  け、ケテル? なんですか、それ? 食べ物ですかっ!?」


と、俺は何も知っていないような口調で話すが先生にはバレバレだ。

さっきの瞬間に先生が俺にケテルの治癒能力が効いているなんて言われた。

しかし、紗夜子先生が知っているはず... いや...


「コラコラ、嘘ついても分かるんだからっ」

「…な!?」

「悠くんが寝てる所... 私が悠くんの色々な所を見てあげたんだから」

「な!?」

「もぉー、冗談よ冗談。」


可愛い。

絶対生徒を誘惑しているよね!? 先生!?


「ともあれ、ケテルの所持者なんだね。 悠くん。」

「…あ、ハイ。」


…先生の正体が全く分からない。


「悠くんなんだねー。 へぇー。」


先生はそんなことを言いながら車を道路の隅に止め、

俺に近づいて来た。 勿論、この時...

先生はシートベルトを外して、俺が座っている助手席に先生も乗っかって来た。


「…せ、先生? どーしたんですかっ!?」


先生の良い匂い。


「いやね、悠くんのことをもっと知りたいなぁ... なんてね」

「わ…」


この緊張感。 そして、俺はシートベルトを外せない...


「…悠くん...っ」


先生は俺の両手を優しく握った。

そして、先生の唇が徐々に俺の唇に近づいてくる。


「…せ、先生...」


俺はどうすることもできず...先生の目を見て固まっている状況。


「力... 抜いてね...。」


先生の唇が俺の唇に触れる瞬間。


ゴチン!! 鈍い音。


俺が驚いて、先生の頭に俺の頭が激突した。


「…痛ッ」

「あ、あああ! す、すみま... 痛い...」


…もう少しで先生とキスがっ!!  なんてこったい、俺ーッ!!!

緊張しすぎて... ってより、なんでキスっていう展開になったんだオイ!?


「…悠くんのケチ。」

「えー、ハイ。 スミマセン。」


ともあれ、先生の行動がめちゃくちゃ気になる。

これもわざと... なのか?

どうみても、ケテルを探っている感じにしか見えないような...。

…あれ... そーいや、ケテルをどこにやったんだっけ?


「ふふ... 悠くん、これを探しているんでしょ?」

「…!?」


先生の手には俺のセフィラ... ――ケテルがあった。

ともあれ、俺のカバンの中にあったハズなんだけど... いつの間に...!?


「わー、返してくださいっ!!」

「ふふー! これが狙いなのよねっ!」


…この時先生のことを敵と一瞬認識した俺を許してください。


「目的は一体何なんですかっ!?」


と、その時... 突如、俺に衝撃が走る...ッ!!


「…ガハ...ッ!!!」


先生の握りこぶしが俺の腹部に直撃する。

そのダメージは今日の昼に受けた事故的なダメージよりも遥かに上だ。


「悠くん... 少し眠っていてね。」


そうして俺の目の前が真っ暗になった。

紗夜子先生の車は奏空が待つ家ではなく... 違う方向へ出発した。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM …分からない。


「…は...!? お、俺は一体...ッ!?」


突如俺は目を覚ましたが、状況が分からない。


「…!?」


動こうとしたのだが首には首輪、両手、両足には手錠がかかっていた。


「…あぁ、これが監禁なワケね...。」


そんな所に紗夜子先生がやって来た。


「悠くんー」

「せ、先生...!! 助けてくださ...

  …い、いや! これはどういうつもりなんですか!?」


そう、これは紗夜子先生の仕業である。


「ふふ... 悠くん、貴方は特別な存在かもしれないんだよ?」

「…ぇ?」

「悠くんは、違う世界から来たのよね?」

「――!?」


何故、先生に俺の正体が分かったのか。


「え、ち、違いますよ! 俺の現実ですよ!? この世界は!」

「…どうやら〝夢幻ノ住人〟の仕業のようね...。」


〝夢幻ノ住人〟――!?


「悠くん、貴方は夢の中で... 誰かにあったことはある?」

「…ぇーと... ちょっと待ってくださいね...」


俺は瞬間的に焦った。

そう少し前に〝夢幻ノ住人〟といわれている俺の夢の中にちょっと出て来た、

あの女の子のことである。

その女の子との会話でこんなことがあった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



数日前の悠の夢の中より...



――わー、また会ったね。


「…確かに。  ってより、アンタと会いすぎなんじゃ」


――そうだね。 そりゃ、こっちも気になっていたんだよ。

    今まで会った人よりもかなり君と会う率が高いんだよね。


「…ぇ、他の人とも会っているのか!?」


――夢の中だけだしさ。 簡単なんだよね。

    まぁ、君との会う率はさ...


「なんだ? 運命ってヤツか?」


――なんか、それウゼェ。


「なんか、ひでぇ」


――でさ、夢の中でボクに出会ったことは誰にも話さないで欲しいんだよね。


「…? ぇ、どうしてだ?」


――まあさ、そこはセフィラとかそんな能力とかを知っている人ってさ、

    正体を他の人にバラしちゃうとかしたら...

     消えるって言う設定とかじゃねー? とかね。


「あぁ、厨二的な設定なのか?」


――アホか。  んじゃ、そーいうことで。


「あいよー。 どーせ、夢の中のことを他の人に言える時なんてないだろうしさ。」


――ふふ、んじゃ、頼んだよ。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM …分からないの数分後



って、ことがあったから先生には言うか言わないか迷っている所である。


「悠くん? どーしたの?」

「い、いや... 〝夢幻ノ住人〟とは会ったことがありませんよ。」


――俺は大好きな先生に嘘を吐いてしまった。


「…そ、そうなんだ。」


と、先生は俺の首についている首輪と両手両足についている手錠を外し始めた。


「…あ、先生?」

「ごめんね... 私が疑っていたみたい... うん。」


先生は可愛く謝っている状況。 可愛い。

そして、先生のほのかに香るいい匂い。 たまりません!


「…せ、先生。」

「ごめんなさいっ!! 私ってば先生失格ね...」

「い、いや失敗は誰にでもありますってば!」

「…ありがとね。 悠くん。」


そして、首輪と手錠は外され、俺は立ちあがり先生に再び聞いてみる。


「…で、先生。 一体先生には何があったんですか?」


そう聞くと先生は俯いて下を見つめている。


「…ま、まぁ、言えないなら深くは求めませんからっ」


そう言ったのだが、先生は。


「いや、聞いて欲しいの。」

「あ、はい。」


先生は俺の顔を見つめ、話し始めた。


「私ね... 覚醒者なのよ。」

「…せ、先生もなんですか!?」

「ちなみに悠くんに初めて明かしたんだから... 喜んでよね!」


…え?


「まあ、能力とかは何時か明かしてあげるから... 安心してね。」

「何時か…。」

「でね、私にも昔... 友達にも覚醒者がいてね...

  その子は〝夢幻ノ住人〟に殺されたの。

   勿論、殺されたと言うより、〝覚醒ノ記憶〟の記憶が死んだだけで、

    その子はまだ生きているんだけどね…。」

「――!?」


俺の夢に出てくるあの子が...ッ!?

俺には信じられなかった。 あの夢の中で出てくる女の子。


「…あ、私の友達はね... 〝夢幻ノ住人〟を倒そうとしてたのよ。」

「そ、そうなんですか...」

「でね、〝夢幻ノ住人〟はかなりの強さを誇っていたのよ。」

「…ってより、〝夢幻ノ住民〟って夢の中だけに出てくるんじゃないんですか?」

「本来なら夢の中だけにしか現れないんだけど...

  ――〝夢幻ノ住人〟はある能力を使って現実に具現化したのよ。」

「具現化...」

「私は知らないんだけど... どうもその具現化によって私の友達は

  〝覚醒ノ記憶〟を失くされ... そして、私から去って行ったわ。

    そう、友達が居なくなって... 突然の出来事だった。」

「で、でも〝夢幻ノ住人〟がその友達さんを殺した...証拠はあるんですか?」


「あるわよ。 〝夢幻ノ住民〟が私の夢の中で、そのことを言ったのよ。」

「その〝夢幻ノ住民は、堂々としてますね...。」

「でね... 私はその時から〝夢幻ノ住人〟を恐れながらも...

  復讐しようと心に決めたのよ。 …私の友達の敵をね。」


紗夜子先生にそんな過去があっただなんて驚いた。

しかも、覚醒者だなんて...。


「ついでに言っておくわ... その〝夢幻ノ住人〟の名前を。」

「…あ、はい!」

「ノアよ。」

「ノアですね。」


俺の会っている〝夢幻ノ住人〟がノアって子じゃありませんよーにっ!


「あ、そうそう... 私が何故貴方を疑ったのかを教えてなかったわね。」

「…あ、確かに。。」

「実はね... 〝夢幻ノ住人〟はある一人の人物だけの夢に現れる...

  って、最近耳にしたのよ。 それでね。

   悠くんの夢の中に出ていたりしたら... とかとか。」


「あ、そうなんですか...。」


最近、妙に俺の夢の中だけしか現れてくれないあの子。

…も、もしかすると...!? い、いや違うよな!

他にも〝夢幻ノ住人〟がいると考えればそりゃ違うって可能性があるしさ!


「…あ、そうだ、先生。」

「ん? どーしたの?」

「もし、俺がその... ノアって言う〝夢幻ノ住人〟が俺の夢の中だけで、

  現れているってことを言ったら先生は俺に何をしたんですか?」

「…本当に悠くんは〝夢幻ノ住人〟に会っていないわよね?」

「え、ええ勿論ですよ!」


――嘘です、ごめんなさい!


「…まぁ... それが会っていたとしたら... 貴方の夢の中に侵入するわ。」

「ぇ!? 侵入...ですかッ!? そんなこと出来るんですか!?」

「私の能力を使えばね。」

「…おぉ、スゲェ!!」


ってより、何時か能力を教えてあげる... って言ったのに、

もう教えてくれたじゃないですかー!w


「で、でもね... 私の能力上... その人の夢の中に侵入するだけで...

  その人の過去や全ての記憶も知ってしまうことになるのよ。

   そして、過去や記憶を知られた者には...

    今の記憶が全て無くなっちゃうよの...。

     つまり、セフィラやリングを破壊されてなくても、

      私の能力を使うだけで、〝覚醒ノ記憶〟が消えちゃうのよ。」

「なんか...スゴイ能力なのに... その人も巻き込んじゃう能力って危険ですね。」

「仕方ないわよ...」

「そうなんですか。」


つまり先生が夢の中に侵入する能力を使ってしまうと、

覚醒者がセフィラやリングを破壊されなくても〝覚醒ノ記憶〟が、

亡くなってしまい、菜々美のように違う記憶の元に生活することになる。


ってより、俺があの時点で 「会った」 と言ってしまったら、

迷わず先生は俺の〝覚醒ノ記憶〟死なせようとしただろう。

先生には友達の敵で... 人のことをあまり考えてはいなそうだ。

…ってより、これじゃある意味で覚醒者に対しては、

この能力が一番最強じゃないのか!?  と、俺は思う。

先生だけは敵にはまわしたくない... と思った。


ともあれだ... 〝夢幻ノ住人〟のノアは俺の夢に出てくるのは、

〝夢幻ノ住人〟じゃありませんよーにっ! ってことで!


「…あ、ごめんね。 こんな話につき合わせて。」

「いやいや... いいんですよ、間違いは誰にでもありますから!」


…さっきこのセリフを言ったような気がするー。


「じゃあ、これ... 返すの忘れてたね。 ごめんね。」


先生から俺のセフィラ、ケテルを受け取る。


「あ、それとうちでご飯食べて行く?」

「ぇ、いいんですか…!?」

「まあ、お詫びだし... うん、いいからっ!」

「や、やたー!!」


ってことで、先生の家には生徒が入ったことがないんですが...

俺が初めての人でしt←

ってより、ここ... 先生の住んでいるアパートの奥の方の車庫だったんですね。

そうこの時間は割とアパートの車庫に車が止まるはずなのだが、

運よく誰も車を止めに来なかったらしい。

そんなワケで俺は先生アパートの車庫から、

7階の先生が住んでいるアパートの家に移動した。



PM 08:42

紗夜子先生の住んでいるアパートの家の玄関前より。


「さ、どーぞ!」

「あ、有難う御座います!」


先生がアパートの玄関ドアを開けてくれた。

そして、目の前に広がるのは... もう、たまりませんっ!←

先生のアパートに入る。


「…えーと、今ご飯作るから待っててね!」

「あ、了解ですー!」


先生はそう言って奥の部屋へ。

俺はリビングで正座のまま緊張しつつ... 座っている。


ともあれ、これは男子高校生としてはめちゃくちゃいいイベントじゃないか!!

そんなことを思っていると...


 先 生 の パ ン ツ 発 見 ! ?


ってことで、俺はその方向を見ないようにしながら先生を待っていました。

…まぁ、そりゃ男の人を呼んだことはない... とか聞いたからね。



PM 07:44

先生が奥の部屋から戻って来た。


「お待たせー! んじゃ、ご飯作るからねー」

「おぉ!? お願いしますー!」


ってことで、先生の露出が高い感じな服になってます。

もう少し背伸びするだけで上から胸元が見えまくりです。

これが... 家の中での女性なのか!?


「あ、悠くんー、そこのパンツとってー!」

「…え、ちょ!? なんですと!?」


…な、何故だろう... 何故先生は突然俺にそんな重大なミッションをッ!?


「せ、先生... わ、ワザとですか!?」

「ふぇー? いや、普通にとってくれればいいからっ!」


…え、先生は俺のことを疑ってないのか!?


入手してその場から逃げるとか?


ってことで、警戒もなにもなかった先生。

俺はパンツをとり、先生に渡した。


「やっぱり、偉いね♪ 悠くんっ」

「…ぇ!?」

「普通の男子高校生なら普通にパンツを入手して逃げるとかさするのにね!」


…あれ、俺が思っていた通りの言葉を言われた。


「…そ、そんなことを俺がするワケないじゃないですかー!」


思ってたんだけどね。


「んじゃ、悠くん。 一緒にお風呂でもどう?」

「…い、いやそんな...!」

「冗談よ。」

「…むー。」


そんなワケで先生に弄られながらも先生の手料理を待っていた。



PM 07:56

先生の手料理を待つこと数分。 俺は先生と色々な話をしながら待っていた。

そんな時に... 俺の携帯が鳴る。 相手は... まさかの昇さんだった。


「あー。 もしも...」

「あ、生きてるな。」

「…ぇ?」

「それじゃ。」


…ポッ... ツーツーツー...


「どーしたの? 悠くんー?」

「あぁ... 昇さんです。 昇先生。 すぐさま切られました。」

「まあ、あの先生は悠くんを虐めるのが好きって聞いた気がね。」

「…えー!?」

「大丈夫。 私がなんとか言っておくからっ!」

「さ、流石紗夜子先生...ッ!!」

「ふふ」


この会話後、先生はすぐに昇さんに電話をかけた。



PM 08:01

そして、先生の手料理が完成。


「お待たせー!」

「ま、待っていましたっ!!」


そんなワケで先生の手料理のチャーハンだった。


「はい。 どーぞっ」

「おぉ!! いただきますー!」


俺は勢いよく食べる。


「…お、美味しいっ!! 美味しいですっ!!」

「ふふ、ありがとね♪」

「いやー、先生はやっぱりいい人ですよっ!」


そりゃ、何時も晩ご飯は夜の6~7時辺りだったもんなぁ...。

奏空の手料理が浮かぶのだが... 今日は紗夜子先生の手料理に夢中である。


…奏空...。

あ、ヤベ。 全く奏空に連絡してなかったッ!?

俺は携帯を勢いよく携帯を取り出したのだが...


「あ、奏空ちゃんには連絡しておいたから」

「…あ、ありがとうございますっ!」


そんなワケで先生は全てを見通す力でも絶対にあると思いつつ。



PM 08:38

気づけばこんな時間。

そして、俺は今再び先生の車の中にいる。


「いやー! 本当に有難う御座いましたっ!」

「いや、いいのよ。」


そんなワケで先生は奏空の家に向かっている。

そもそも姫神家を俺の家だと言えないワケだが...。

ってより、先生はもう俺が姫神家に世話になっていることを知っているのか!?


「もう怪我は治ったのよね?」

「えぇ、なんだか気づけば元気のバリバリ!」


そんなワケで俺の腹部の痛みはひいていた。

やっぱり俺のセフィラ... ケテルのお陰なんだろうな、と。


「じゃあ、明日は元気に登校ね!」

「え、ええ! 勿論ですよ!!」


そんな感じで俺は奏空が待つ家へと向かった。



PM 08:50

俺は姫神家に到着した。


「じゃ、おやすみ悠くんっ! また明日元気に登校してねっ!」

「あ、了解ですよ! 有難う御座いましたっ! おやすみなさい!」


紗夜子先生の車が去っていく。そして、俺は姫神家の玄関へ。


「…なんて、言って入ろうか...。」


俺が迷って玄関の前で止まっている状況。

だが、突如玄関のドアが開いた!!


「悠くん...っ!!」


奏空だ。 奏空は俺に抱きついて来た。


「…え!? ど、どうしたの...!?」

「私... 心配だったんだからっ」


奏空は俺に抱きついたまま... 話す。


「悠くん... もう無理はしないでね...っ」

「あ... ああ。 心配かけてごめん。 でも、もう大丈夫だから。」


その後... 玄関での出来事は続いたのだが...

その場を昇さんが丁度よく帰って来たんです。

…で、その後は理由とか... 言い訳とか... まぁ、大変だった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



04月25日

AM 08:20

次の日の朝。 いつも通りの日常である。

昨日は先生にお世話になったから、

今日は必ず登校して先生に何かお礼を言わなければならない。

そんな登校の途中だった。


「悠くん、今日は大丈夫だよね?」

「おー! そりゃ、安心してよっ! 今日はバリバリに元気だからさ!」


バリバリに元気って日本語可笑しくないか?


「おぉ♪ じゃぁ、私をお姫様だっこで学校まで運んでくれる?」

「…ぇ?」

「冗談だよっ!」


奏空の突発的な冗談はかなり驚きを感じます。

そんな所に光がやってきた。


「おはよー! 悠くん、奏空っ!」

「おぉ、おはよ! 光ー。」

「おはよ、光ちゃんっ!」

「悠くん、怪我は大丈夫?」

「あー、元気バリンバリンだよー!」


元気バリンバリンって日本語可笑しくないか?

と、そこにフローレンス・ラシュアの姿が見えた。


「あ、フローレンス。」

「悠。」

「お、おはようですっ フローレンスさんっ!」

「おはよー! フローレンスさんっ!」


二人が敬語で話しかけたのだが、同い年ですよ?


「悠。 身体の調子はどうだ?」

「あぁ! 元気さっ!」


と、そんな時にあの男が...ッ!!


「オイオイ... なんだか、最近オレの出番減ってないか!?」

「よし、みんな行こうか。」

「早く行かないと遅れちゃうもんね!」

「そうだな。 私も今日はなんだか急ぎたい気分だ。」

「光、早く行きたいー!」


ってことで、ヨウを無視的な感じで俺達は話しながら学校へ向かった。


「オイオイ... オレの感じってこんなもなのかーッ!?」


ヨウがなんだか不満そうだった。  そりゃ、そうだよね。


AM 08:30

俺達は学校に到着する。

時間はまだある為、俺達はいつものスローペースで教室へ向かう為、

階段を昇っている状況だ。


「今日は... なんかあったっけ?」

「いや、何もオレは知らねぇーぜ?」

「私も分からないかな?」

「光は多分... 分かんないってことでっ!」


そんなワケで会話が終わった。 …え、終わっちゃダメでしょ!?

そんな所に紗夜子先生と会う。


「「「「お早う御座いますー!」」」」

「あら、おはよう」


今日も先生のスマイルが綺麗です。

あ、奏空も負けてません。 …光も負けてません。

ヨウはどーでもいいです。


「オイ!」


なんだか、ツッコミが入ったような気がしたような?


「悠くん、身体は大丈夫?」

「えぇ、勿論ですよ! 元気ですよ!」

「そお、よかったわね! じゃ、早めに教室へ入りなさいよっ」


紗夜子先生は教務室へと向かった。


「悠くんっ!」

「あ、はい!」

「今度は私が看病するんだからっ」


…唐突な奏空の発言に三人はビックリ。


「か、奏空っ! それはどーいう!?」

「紗夜子先生にばっかり迷惑かけてられないもんっ!」

「ぇ、ちょ!?」

「私だって色々としたいもんっ!」


…!?


「でも、奏空! やるとしてもどんな感じでするのかな?」

「むむぅ... 確かに。 そーだよね。」


「よし、コスプレをすればいいと思うおおおおおおおおおおおおおおっ!!」


高らかに変な声が聞こえた。


「…やっぱり、やめないか奏空!」

「じゃあ、光が看病をしてあげようか?」

「「え!?」」


キーコーンカーンコーン。


「うあ、やべぇ。 急ごうよ! 奏空! 光っ!」

「あ、うん!」

「あいあいー!」


俺と奏空と光は教室へ向けて走って行きました。

…ん? ヨウはだって?


「…オレもう、嫌ああああああ」


そんな独り語が聞こえた。



AM 08:40

俺達はギリギリ朝のHRに間にあった。


「んじゃ、今日の出席... ああ、全員いるな。」


と、言ったのだが昇さんは全く席を見ずに出席簿をつけている。

オイオイ... ちゃんと見なきゃダメなんじゃ?


「あ、そうだ。 今日の昼休みは学級写真を撮るから。準備しとけよー。」


と、言う感じでクラスがざわめく。

そりゃ、突然なクラス写真を撮るとなるとざわめくわなー。


「撮る形は... あー、お前達の好きなように任せるから。」


なんだか、前にもましてなんだかテキトーになってないか!? 昇さん!?


「んじゃ、今日も... あそこに居るヤツみたいに怪我しないように。」


昇さんは俺を指しながら言って、教室から出て行った。

…なんか、また俺の扱い酷くなっていないかッ!?


PM 12:30

時間は昼間休憩、場所は裏庭。

内容はクラス写真を撮る為に学級全体が動いているワケである。


「じゃ、好きなように並べー。」


昇さんがテキトーな感じに指示する。

クラスの生徒は朝言ったように好きなように並んで行く。

目立ちたがりな様な人は真ん中。 あんまり目立ちたくない人は後ろ。

そんな感じに並んで行くのだが... 見事に真ん中が空いた。


生徒A「真ん中空いたぜ?」

生徒B「あー。 これは妙に空くもんなんだな。」

生徒C「奏空ちゃんと光ちゃんがいいと思うなぁ!」

生徒D,E,F,G,H「おおおおー!! いいね!」

奏空、光「「えぇ!?」」

悠「いいんじゃないのか? 奏空、光っ」

奏空「でも、私... そんなに真ん中は...。」

光「いいじゃんか! 奏空っ! 光と一緒に真ん中行こうよっ!」

奏空「うぅ、分かった。」

ヨウ「オレは勿論、ジャンプして写るからな!」

悠「…一瞬だけしか写らなくないか?」

ヨウ「…よくぞツッコミを入れてくれたあああああああああああ!!」

昇「オイ、早く並べ。」

ヨウ「スミマセーン。」

総司「ここだぬー!!!」

悠「みんな良い感じに並ぶねー! 俺は... あ。」


で、気づく...。 …俺の入る場所がなくなった?


光「光と奏空の間に入らない? 悠くん?」

ヨウ「…チッ!!」

悠「…よし、時間がない。 そーするぜっ!」

総司「…チッ。」

悠「総司くん... スマナイ!」


ってことで、全員が並びました。

が、俺... クラスの中心人物じゃないのに真ん中でいいのか!?

しかも、奏空と光の間って...!


 か な り の 良 い 場 所 じ ゃ な い か っ ! !


昇「んじゃ、決まったな。   …んじゃ、しっかりカメラの中心を見ろよ?」


と、言うことでクラス写真を撮った。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 03:50

そして、今日も学校が終わる。


「いやー。 今日も疲れた…。」


そんなのは毎回この時間の恒例の言葉である。

と、その時... 光が...。


「あ、今日、少し学校に予定があるから... 奏空と悠くんは先に帰ってね!」

「ぇ、何があるのかな…?」

「んー、光にもよく分からないんだよね! 先生に呼ばれてて。。」

「じゃあ、私と悠くんで待ってようか?」

「あー。 いいよ! いいよ! どーせ、長くなると思うからっ!」

「光... あいよ、了解だぜ。」

「うん。」

「じゃ、そーいうことで! 奏空! 悠くん! また明日ね!」


そう言って光は教室を出て行った。


「じゃあ、私達も帰ろうか... 悠くん」

「ああ。 二人っきりの...」

「…。」


何故、俺はそんなことを言ってしまったのだろう。


「いや! オレもいるぜう!?」

「あ、そ、そうだよな! ヨウも帰ろうぜ!」

「うんうん! ヨウくん帰ろうかっ」

「なんだか、朝と全く態度違くないか? オイ!?」


そんなワケで俺と奏空とヨウで帰ることになった。

…もう少しで奏空と二人っきりの帰宅だったのにね...



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 04:05


「そろそろ動き出す頃か...」


皇王 煌は学校の屋上から見える街の風景を眺めていた。

その直後...


――ドンッ!!!


街中にヴァングルスが出現した。


「狙い通りだ。」


皇王 煌はヴァングルスが出現した所に向かった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 04:07

ヴァングルスが出現した所にはフローレンス・ラシュアが待ち構えていた。


「第1次戦闘準備ッ!!」


フローレンスが叫ぶ! それとともに部下が射撃をする体制になる。


「分析班、ヴァングルスの分析結果はどうだ!!」

「まだ分かりません! 部隊長ッ!!」

「了解だ。 引き続き続けろ。 射撃班、射撃準備!!」


「「「「「「了解!!」」」」」」


ヴァングルスが動き出した瞬間に...


「射撃班、撃てーッ!!!」


ダダダダダダダダダダダダッ!!!!


射撃班の銃撃はこの前の戦闘よりもはるかに越す攻撃力の銃撃攻撃である。

その銃撃でヴァングルスは前に進めない状況である。


「そのまま銃撃を続行!」

(行ける...ッ!! 発動させなくとも... 私達の機関だけで行けるッ!!)


「部隊長! ヴァングルスの分析結果が出ました!」


機関の分析班がフローレンスを呼ぶ。


「よし、報告頼む。」

「ハッ! ヴァングルスの属性は〝風〟 …風属獣〝フーガンリュウ〟です。」

「属性は〝風〟か。 私の苦手な属性だな。」

「だが、私が出なくともこの兵器で十分だな。」

「そうでありますね! 部隊長!」


風属獣〝フーガンリュウ〟は未だに動けそうにもなく...

今回の殲滅任務は簡単そうにフローレンスは見ていた。


と、次の瞬間。

一つの光の刃が風属獣〝フーガンリュウ〟を真っ二つにした。


「「「「「「「…!?」」」」」」」

「な、何が起こったんだ...!?」


驚く機関の人間達とフローレンス。

と、真っ二つになったヴァングルスの真ん中には一人仮面を付けた人が立っていた。


「だ、誰だ!?」


フローレンスはその人間に近づきながら声をかける。


「感謝ぐらいの言葉はどうした?」

「お前の手助けなどは要らん! どういうつもりだ!?」

「覚醒者なら、発動してヴァングルスを倒すものだろう?」

「…それは...。」

「まあ、いい。 俺の名前は皇王(こうおう) (きら)だ。

  突然だが... ――貴様のリングを破壊しに来た。」

「いいだろう... お前が後悔するなよ!!」

「フ... 無駄な冗談を。」


皇王 煌はフローレンスに向かって走ってくる。


「――リング発動ッ!!」


フローレンスはすぐさまリングを発動させ、斧を相手に向け構える。


「〝サンダー・ブレイク〟ッ!!!」


フローレンスは地面を電撃で攻撃し、電撃攻撃が地面を伝う。

しかし、皇王 煌はうまく電撃をかわしフローレンスに近づく。


「遅いッ!!」


皇王 煌が光ノ刃をフローレンスに向けて投げる。

フローレンスも機関で鍛えた瞬発力を活かして攻撃をかわす。


「どこが遅いんだ?」

「フン... 試しただけだ。」

「何をだ?」

「…こう言うことだッ!!」


皇王 煌が攻撃を仕掛ける。

3つの光の刃をフローレンスに投げつける。


「数が増えただけで、さっきと変わらないじゃないか。」


フローレンスはまたもかわすのだが... その瞬間...ッ!!


「まだ分からないのか。」


その言葉とともに光の刃の軌道が変わり... フローレンスを襲う!


「…グ...ッ!!」


瞬間的に武器で光の刃を弾いたのだが、最後の1つが肩に直撃した。

フローレンスが片手を地面につけた瞬間に...

再度近づいて来た、皇王 煌の蹴りがフローレンスを直撃する。


「…ガハ...ッ!!!」


フローレンスは地面に横たわった。


「俺は手加減するつもりはない。」

「…そ...んなのは必要ないッ!!」

「そうか... じゃ、邪魔だッ!!」


皇王 煌が横たわったフローレンスに光の刃を投げようとする。

しかし、フローレンスも反撃のチャンスを狙っていたのか...

横たわっている状況から瞬間的に起きあがり、光の刃を回避。

そして、斧で攻撃を再び加える!!


しかし... 直前で回避をする皇王 煌。

だが、攻撃は当たっていた。 少し痛がっている皇王 煌。


「これで同等だな。」

「面白いッ!!」


皇王 煌は後ろに下がり、再び攻撃態勢を構える。

フローレンスも攻撃をする為に相手に向けて攻撃態勢。


「ならば... 俺も貴様と同様に... 武器を使ってやろう。」

「さっきの刃は武器じゃないのか...!?」

「あれは俺が生み出した光の輝きから改良させた刃だ。」

「…なんだか、分からない。」

「まあ... いいだろう。

  ――貴様に見せてやろう。  俺の本気の力を...ッ!!」


皇王 煌は手を空に向けてこう叫んだ。


「――光輝剣〝グラム〟ッ!!」


その言葉とともに皇王 煌の手に輝き... 一つの剣を持った。


「此処からは本気で行くぞ...ッ!!」

「かかってこい!」


と、フローレンスが言った瞬間に武器である〝電雷・響斧〟が宙を舞った。


「…な、何...ッ!?」


そして、次の瞬間... 斬撃がフローレンスの腹部に直撃した。


「グアアアアアアアッ!!!」

「だから、本気だと言っただろう...。」

「最初... のあのスピードは... ワザとだった... のかッ!?」


身体の腹部から血が流れているのフローレンス。


「もう... 戦えないだろう...。」


フローレンスの武器〝電雷・響斧〟はリングに戻り... 地面に転がっている。


「…じゃ、貴様のリング... 破壊させてもらうぞ。」

「――や... や...めろおおおおおお...ッ!!!!」


バリンッ!!!


フローレンスのリングは皇王 煌の手によって破壊された。

その時、フローレンスの身体に黄色のオーラで包まれた。

次の時にはそのオーラの輝きがフローレンスからは消えていた。


その衝撃でフローレンスは気を失い... 腹部から血が流れていた。


「俺は... 俺の望みの為... 動いているだけだ...。

  ――本当は貴様の〝覚醒ノ記憶〟を失わせたくわなかった...。」


血が流れている状況のフローレンスに皇王 煌は輝きをばら撒いた

その輝きはフローレンスの流れ出る血を止め... 傷を癒した。


「…任務完了...か。」


そう言って皇王 煌は歩きだそうとした瞬間...!!


ヒューン...ッ!! ――ッ!!!


一つの槍が皇王 煌を狙って飛んで来た。

皇王 煌はすかさず槍を回避する。

その槍は破壊力が大きく...

地面のコンクリートの周りを破壊しながら刺さっている。


「凄い破壊力だな... これは...。」


皇王 煌は確認する為に声をあげる。


「そこにいるのは分かっている...ッ!! セーレ・ルシファーッ!!」


皇王 煌は光の刃を居る方向だと思われる場所へ投げ込む。


「――〝ダーク・ビーム〟ッ!!」


その言葉とともに黒いビームが光の刃を消滅させる。


「やはりか... セーレ・ルシファー...ッ!!」


そう、そこに居たのは... セーレ・ルシファー... ――姫神 昇であった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 04:39

セーレ・ルシファー... 姫神 昇は現状を確認する。


「クソ...ッ!! 間に合わなかったか...ッ!!」


昇がフローレンスを見ながら... 悔しがる。 


「安心しろ... 血は止まっていし、傷は癒えるようにした。」

「…。」

「まあ、俺の望みの為だ... フローレンスのリングを破壊させたのは俺だ。」

「お前の望みは一体なんだ...?」

「貴様などに気易く言えるハズなどない...ッ!!」


そう言って皇王 煌は光輝剣〝グラム〟を手に昇に走りこむ。

昇はすかさず回避し、昇の武器である暗黒槍〝グングニル〟を回収する。


「――ハアアアアッ!!!」


皇王 煌がグラムで斬撃攻撃を開始させる。

フローレンス同様... 攻撃が早いのだが、そのスピードとともに昇も回避している。

そして、昇が皇王 煌から一瞬の攻撃の隙を見つけた瞬間...


「――〝ダークネス・インパクト〟ッ!!!」


皇王 煌に対し突き刺し攻撃をする。

しかし、皇王 煌も昇の攻撃を剣で中和させつつ、かわす。


「お前は一体... 誰なんだ...!? 能力も今まで見たことがない...ッ!!」

「俺は俺だ... 皇王 煌だ!!」

「その仮面を外す... 訳がないか... ――じゃ、力だな。」


昇は次の攻撃を仕掛ける為に皇王 煌から距離をとる。

皇王 煌は逆に昇に距離を詰めていく。


「中々距離がとれない...ッ!!」

「貴様の遠距離攻撃は把握済みだッ!!」


皇王 煌は昇に距離を詰め... そして... 攻撃を開始した!


「――〝アブソリュート〟ッ!!!」


グラムから放たれる輝かしい光とともに剣の衝撃波が飛んでくる。

昇は〝ダーク・ビーム〟を放つが...

皇王 煌の攻撃〝アブソリュート〟は〝ダーク・ビーム〟をすり抜けた。


「な... なにッ!?」


〝アブソリュート〟は昇に一直線で飛んでくる。


「さあ、貴様のもう一つの力を見せてみろ...ッ!!」

「…クッ。」

(此処で使う... のか...ッ)


〝アブソリュート〟は昇の目の前にある状況である。


「…ならば、見せてやろう...ッ!!」


昇が言った、その直後〝アブソリュート〟は昇には当たらなかった。


「…な... なんだ!? なにが起こったんだ!?」


皇王 煌が焦っている途中に突如、皇王 煌は地面に叩きつけられた。


「グ...アッ!!!」


そう、昇のもう一つの力とは...


「俺のもう一つの力は重力操作〝グラヴィティ・コントロール〟だ。」


皇王 煌は地面に這いつくばりながら話す。


「…じ、重力操作〝グラヴィティ・コントロール〟...だとッ!?」

「そうだ... お前の〝アブソリュート〟には驚いたのだが...

  その攻撃の効果はもう把握済みだ。

    俺の重力操作〝グラヴィティ・コントロール〟には、

     関係ない... と、言うより意味がない。」

「…クッ...ッ!!」


皇王 煌は動けない状況であり、昇は皇王 煌に近づく...


「お前は何故... 俺達を狙うんだ? 理由によっては... お前を殺す...ッ!!」

「そう簡単に... ――言えるか...ッ!!」

「…そうか... 残念だ。」


昇が槍を皇王 煌に振りおろそうとした瞬間。


「オイオイオイ... 皇王 煌さんよー!

  まさか、こんなのに負けるのかー?」


昇の槍を弾き... 澪狗が皇王 煌を救出する。

槍を弾かれ、昇の集中力が切れた瞬間、

重力操作〝グラヴィティ・コントロール〟の効果が解除される。


「…す、すまない...。」

「じゃ、俺達の目的は済んだから。 此処で。」

「おい... 待てッ!!」


そう言って二人は紫色のオーラとともに姿を消した。


「クソ...ッ!!」


昇さんは舌打ちをした。

そうして、昇さんはフローレンスを抱きかかえた。


「…あの男... どうしてこんなことを...ッ」


色々な理由や野望が潜むこの戦い...

一体彼らの目的はなんなんだ... と。


昇はそう考えながら... 次は必ず倒すと決めた。

そして、昇は一つ気がかりなことを考えながらその場を去っていった…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ