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〝 夢 世 界 物 語 〟  作者: 神昴
〝日常編 後編〟
14/44

第十四話〝反撃〟

反撃する炎... ――戦闘開始

04月15日

PM 06:01

菜々美は〝火属獣〟ヒエンに対して攻撃を開始した。


「――〝炎ノ剣〟ッ!!」


菜々美の手にはツーハンデッドソード〝炎ノ剣〟が現れ...


「〝ファイアー・クラッシュ〟ッ!!」


菜々美は剣に炎を纏わせ、それを〝火属獣〟ヒエンに向けて斬撃した。

その攻撃は直撃し、〝火属獣〟ヒエンは弱まったのだが、

属性が同じということでもあり... 効果はいまひとつだったのだが...

菜々美は連続的に攻撃をしている為に、弱まっていた。

しかし、〝火属獣〟ヒエンはその攻撃を受け続けながらも、炎を蓄えていた。


――ガアアアアアアアアアッー!!


〝火属獣〟ヒエンは菜々美の炎攻撃を蓄えている。

そして、蓄えた炎と自ら放出させた炎とともに... 強力な炎を吐いた。


「こんな炎ッ!! うちには問題ないってばっ!!」


菜々美は〝火属獣〟ヒエンの炎攻撃を吸収し...

次の攻撃に構える為... 剣を天に翳し始めた。


――ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!!!


〝火属獣〟ヒエンは炎を纏いながら突撃して来た。

相手も一撃必殺技にかけているらしい。


「いくよッ!! 〝火〟対〝火〟の熱い勝負だよっ!!

  ――くらえッ!! 〝ファイアー・クラッシュ〟ッ!!!」


菜々美の炎と〝火属獣〟ヒエンの炎は激突し合った。

そして、その炎の中から、菜々美が突撃を仕掛け、相手を斬った!

その斬撃は見事に〝火属獣〟ヒエンを真っ二つにした。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 06:09

「熱いね... まだ4月だってのに。」


怜はビルの屋上で菜々美と〝火属獣〟ヒエンとの戦いを見ていた。


「…しかし、まるで街が地獄の様じゃないか。」


そう、二人の戦いは炎を使う為... 他の建物を焼いてしまっている。

しかし、少しすると雨が降って来た。


「近藤さんが覚醒するとは思っていなかったね。今後はどうなるかが期待かな。」


そう言って、怜は姿を消した。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 06:10

「やった... …うちは怪物を倒したんだ。」


菜々美は自分のしたことが本当なのか疑っていた。

しかし、この手で確かに〝火属獣〟ヒエンを倒したのだ。


「わー。 火災だらけ…。」


菜々美は発動を解除し、周りを見渡した。

焼け野原とかした街中。 この状況は酷かった。

消防車のサイレンの音とともに、雨の強さが増した。

まるで炎を沈静させるようにも見える。

菜々美はその場から駆け足で逃げた…。



PM 06:14

菜々美は何かの恐怖を感じながら家へと向かう為に走っていた。

その恐怖はまだ分からない。 しかし、嫌な予感しかしないと思っていた。


「――こんばんは。 覚醒者さん。」


菜々美の耳に男の声が響いた。

その方向に顔を向けると...


見知らぬ、一人の青年が立っていた。


「そんなに怖がらなくてもいいんですよ。 俺は名前は澪狗。」


そう、その正体はセフィラのイェソドの所持者、澪狗(みおく)だった。


「アンタは一体誰なの!?」

「俺は... まぁ、少し情報を教えようと思ってね。」

「…情報?」

「あぁ、情報さ... そのリングについてね。」

「これは腕輪じゃないの?」

「いや、それは大きさ的には腕輪なんだけど、

  名称は〝リング〟だ。  それでだ、何故持っているんだ?」

「これは拾った。」

「…そうか。」

「で、うちはなんであんな力が使えたのさ?」

「君が覚醒者だからさ。」

「覚醒者?」

「そうだ... 悠みたいな戦う奴とかね。」

「悠と同じなのかうちは?」

「あぁ、少し違うけど、同じなんだよ。」


この男、何を教えたがっているのか正直分からない。

菜々美はそう思って、リングを発動させようとした。


「お? こんな所でまた発動する気かい?」

「…な...!?」

「俺を倒そうとしていないかい? まぁ、無理だけどね。」

「それはどういうことなの?」

「こーいうことですよ。」


澪狗は突如、イェソドを発動させ、幻想催眠を菜々美に向けて放った。


「お前は悠を殺すんだ。」

「そ、それはどういうこ...」


しかし、菜々美は澪狗の幻想催眠にかかり気を失った。


「フフフ... これで... あの忌まわしき覚醒者の悠は死ぬ。

  まだ、セフィラに慣れてないアイツだからこそ、行ける。

   しかもこの子とは友達関係だからな... これは面白くなったな。」


そう言い残して、澪狗は幻術に身を任せ、姿を消した。

この出来事により、菜々美の運命は一体... どうなってしまうのだろうか...?


推定 PM 05:30

悠の修行はまだ続いていた。

勿論、この間にヴァングルスが現れたことは二人には知らなかった。


「クッ!! まだ、まだ俺は行けるッ!!!」

「フッ、威勢だけは良いが... まだお前の戦い方はダメだ。」


この時、悠は武器なしで、昇の攻撃を避けていたのだが...

悠は、驚くべきスピードで避けるスキルは上達していた。


「まだ、甘いッ!!」


昇の槍が目の前で寸止めされた。


「…クソッ!!!」

「しかし、1時間前よりは遥かに上達している。 素晴らしいぞ、悠。」

「そ、そーですか?」

「フフ。 まぁ、褒めれば成長が速くなるとはこのことか。」

「そ、それはどーなんでしょうか?」


少し、悠が気を抜いた瞬間に昇の槍攻撃が来た。


「甘いッ!!」


しかし、悠は軽々それを避けて見せた。


「昇さん... それはもう見きりましたよ!」


そう、悠は格段に戦闘スキルを上げていた。


「…よし、次は武器を持て。」

「はい!!」


「次はもっと本気で行くぞ?」

(これほど上達が早いとは... 一体、どこにこんな力が...?)


「了解です! 昇さん、宜しくお願いします!」


そうして、また修行が再開された。


推定 PM 05:40

武器を持ち昇に対して、構える悠。


「うおおおおおっ!!!!」


悠は昇に対して、攻撃を開始した。

しかし、悠の剣は昇の槍に弾き返されるばかりであり、全く攻撃出来ていない。


「隙がありまくりだぞ、悠ッ!!」


昇は槍で刺し攻撃を繰り返すが、すかさず悠は回避を始めた。

そして、昇の攻撃が終わった瞬間... ――悠の剣が昇の目の前にあった。

しかし、昇は待っていたような顔をしており、それを槍で弾き、

槍をうまく使い、悠の目の前で寸止めをした。


「…クソッ。 もう少し...ッ」

「だが、いいぞ、その動き。」

「…あ、有難う御座います...」


そして、二人はまた再び戦闘を開始した。



推定 PM 05:50

この短時間で、悠の戦闘スキルはかなり上達していた。


「うおおおッ!!」


昇の槍攻撃を回避しながら、悠は昇へ距離を縮め、

槍攻撃の一瞬を見抜き、剣を使って槍に攻撃し、

悠の剣は昇の槍を弾いた。

そして、剣で昇を斬ろうとしたのだが...


昇は片手一本で止めた。


「…フフ、すまない... 今のは俺の負けだな。」

「…え、でも片手一本で止めてるじゃないですか!」

「いや、俺は俺の能力を使って、剣を受け止めただけだからな。

  能力を使ってしまった方が負け... と、考えれば俺の負けだ。」

「あ、はい...」


しかし、悠には昇の能力がまだ知らなかった。


「昇さん... そろそろ、もう一つの能力を教えてもらえませんか?」

「まぁ、そのうち分かるさ。」

「…むー。」

「そろそろ、今日はお終いだな。 悠。」

「確かに... 俺の体内時間では大体6時なんですよね。」


昇は携帯を取り出した。

しかし、あの戦闘の中で携帯を落とさずに戦うなんて...

やっぱり最強と言うのは本当らしい...?


「すごいな... 悠...。  時間ぴったりじゃないか。」

「え、本当ですか!?」


悠が喜びながら発動を解除した。


「いや、嘘。」

「ぇ、ちょ!!!!!」


そう、昇は悠に対して、少し意地悪な先生でした。



PM 06:04

裏庭から再び出て来た悠と昇。

辺りはすっかり真っ暗になっており、雨も降っていた。

そんな中、街の方が明るくなっていることに気がついた。


「ヴァングルスの仕業か...? あの炎は。」

「いや、ただの火事じゃないんですかね?」


俺はヴァングルスが現れたことを信じたくないが...

実際によく考えてみれば、現れたのかもしれない。

でも、俺は... ――戦う、と心に決めた。



PM 06:18

俺は昇さんの車で家まで帰った。

気づけば、家の玄関の前に居た。

車で、俺は寝ていたらしい。 多分、疲れていたのだろう。



PM 06:19

「ただいまーっ」

「ただいま。」

「お帰りっ 悠くん、お兄ちゃんっ!」


家に帰るとやっぱりすごい良い笑顔で奏空が迎えてくれた。

この笑顔で俺の体力が回復した。


「お、悠じゃんか、それと昇さんだー。」


そして、ヨウも居る。

…あれ? ヨウって今日学校に居たっけ? 


「あ、ご飯出来てるから、二人とも手を洗って来てね!」


その言葉を聞いて即座に手を洗いに行ったのだった。


PM 07:31

夕御飯を終え、俺は今、入浴中である。

今日の一日の出来事を考えていた。

そういえば、今日の修行から裏庭へと戻って来た時の火事は、

怪物... つまり、ヴァングルスのせいだと俺は知った。

そのことは夕方の大ニュースとなっており、ニュースの内容では、

怪物が火事を起こした... と、ニュースキャスターが語っていたのだが、

その現場に居た人の証言によれば、炎を纏った少女が居たという。

正直、その場に居なかったので分からないのだが...

これは覚醒者だと言う結論に至るワケだ。


しかし、あそこまで火事が広がって、その原因はヴァングルスにあるとなったら、

行政のお偉い方々も動くと思うのだが...

そしたら、特殊機動部隊とか現れるんだと思う。

…いや、でもヴァングルスは核とか... 原爆とか...

すごい危険な物を使わなければ、倒せないんじゃないのか?

と、考えたが、やはり覚醒者がヴァングルスを殲滅しなければならないのかと思った。

しかし... ヴァングルスの目的は奏空だと言うことを思い出した。

何故... 奏空を狙っているのかまだ不明である。

俺は守ってみせる... いや、守らなきゃいけないのだと心に決めたのだ。


…やっぱり肩まで浸かるとお風呂は気持ちいいなぁ。

俺はそんな風に真剣に考えながらも、今の生活に慣れていた。

今後はどんな展開が待ち構えているのかは俺には分からない。

しかし... これは、俺の現実... 選ばれた運命。

それを信じて... 俺は生きていきたいと思っていた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 07:31

悠が入浴中の時のリビングでの出来事である。

リビングでは、昇とヨウがいた。

先程、奏空は自分の部屋へと行った。

今は、この二人だけである。

ヨウは自分のノートパソコンを取り出し、それで遊んでいる模様。

昇はテレビを見ている。


「あ、そうだ。 ヨウ... 悠についての話をしてもいいか?」

「…んぉ? 急にですねー。 アイツになんかあったんですかー?」

「悠の戦闘スキルの上達が早すぎてな... 俺も困っているんだよ。」

「…!?」

「しかもな... 今日の約2時間で戦闘の基礎を習得したんだ、悠は。」

「ス、スゲェ。」


ヨウは昇と戦闘の基礎などを学ぶ為、少し前に昇の修行を受けていたのだが、

ヨウが完璧に戦う為の基礎には3日間ほどかかった。

それは昇から見れば、ヨウの成長はすごいものだと感じていたのだが、

悠は戦闘の基礎を今日一日... しかも約2時間ともあれば昇でも驚いていた。


「なんか、悠って何かを違う力を持っているんじゃないんですか?」

「確かに... 俺はそう思うんだがな。

  悠には、セフィラの能力しかないんだがな...。」

「悠のセフィラに秘密があるんじゃないんですかねぇー?」

「…そうかもしれないな...。」

「今度、オレが悠の修行に参加してもいいですかねー?オレが悠と戦うってことで!」

「それもいいかもな。 ヨウなら違った特殊的な戦法を出来るからな。」


二人はそんな会話をしていた。

しかし、リビングに入ろうとした奏空がリビングには入ろうとせず...

二人の会話を聞いていた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 07:43

俺はお風呂からあがり、脱水所で着替えていた。

そんな中...


「悠くん。 もう、入っていいかな?」

「あー。 えと、い、今、ちょっと待ってね!!」


ドア越しからの奏空の声が聞こえた。


「あ、分かったよっ」

「ごめんねー。 なんか、ゆっくりしすぎたかな?」

「いや、良いんだよっ♪  ゆっくり浸かっても私は困らないからっ」


奏空は優しい声でドア越しで話しかけてくれた。

やっぱり... さっきの時に、「入っていいよー!」

と、言って...「キャー!」的なことにした方がよかったのかなー?

…いや、ダメか。  奏空だもんね。 なんか、グーなパンチくらいそう。

あ、でも奏空だから、優しい力でパンチかもしれない!?

あれ... 異様にされたいと一瞬思った俺は、どーすりゃいいんだ?


「悠くん...」


今度は、なんだか寂しそうな声で話しかけてくれた。


「どうしたの? 奏空...?」

「なんかね... 最近さ... みんなと距離が離れていってる気がするんだよね。」

「…そ、そんなことないよ!? 奏空!」

「…え!?」

「いやさ... 俺達は選ばれた... 覚醒者みたいな... 戦える人なんだよ。

  でもさ、それと奏空とは関係ないよ! 絶対!」

「…そ、そうなのかな... でも。」


そうだ... 此処で奏空に不安を与えてどうする。 俺っ!!

此処は... 奏空のことを安心させなくてはッ。


「奏空は俺達の戦う事情とかは考えなくてもいいからね!

  俺だって戦いたくて戦ってるワケじゃないしさ...」

「…そ、そう...。」


もっと不安を与えたような感じがする。


「うん。 ありがとね♪ やっぱり悠くんは優しいなぁ...」

「…い、いや... そーかな?」


その後、そんな会話が続いた。やっぱり奏空には不安を与えたくない。

それを回避する為に... 俺は奏空にどうやって対応すればいいのか迷った。

しかし... これは俺に対しての一つの通過点にしか過ぎないと思っていた。

此処を乗り越えれば... 奏空だって分かってくれるはず。 そう思っていた。


「奏空... 俺さ... 強くなるよ。」

「え?」

「…えーと。 …うん。」

「え、なに? どーしたの!?」


次の言葉が浮かばなかった。

なんか、自分で言っておいて... めちゃくちゃ恥ずかしい。


「…えと、悠くん。 じゃあ、強くなってね」

「お、分かったぜ!」


ドア越しでも分かるいつもの奏空の元気で可愛いらしい声だった。



PM 09:20

俺は自分の部屋へと行き、寝る準備をしていた。

今日は特に疲れたから... 夜と言う中でも、早い時間に寝る予定。

しかし、そんな時にカバンにあったセフィラを見てしまった。

セフィラ... 俺のセフィラはケテル。

白く他の色には染まらないような... ――純白の白。

しかし、染まってしまっても、ただ一つの輝きを忘れそうにない白。


「やっぱり... 綺麗だな... 俺のセフィラ。」


独り言を言いつつも... こいつが俺の戦う時のパートナーとなってくれている。

大切にしなければ... こいつだって、力を発揮してくれないのかと思った。

…じゃぁ、大切にすると言う意味で... 一緒に寝てみるか。 セフィラと。


…いやいや、子供じゃないんだから、そこまで大切にしたら、

逆にセフィラにひかれるんじゃないのか!? …的なね。

そんなことを考えながらも、明日のことを考えていた。

明日は一体どんな修行があるのか...?明日はヴァングルスが現れるのか...?


そんなことを考えながら、俺はベッドに飛び込み、そのまま就寝についた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 09:34

菜々美は今日起こった出来事を考えていた。

今日一日で自分に何が一体起こったのかが分からなかったのだが...

少なくとも怪物を倒したことは思い出していた。

しかも... 突然拾った不思議な物。 リングと言うらしいのだが、

それについては... 何が起こったかは分からなかった。

何故... リングが勝手に発動し、怪物と戦えたのかは菜々美は分からなかった。


「…で、これは捨てた方がいいのかな...。。」


菜々美は悩んでいた。 これから戦いの道に巻き込まれることについて。

リングは覚醒者だけしか、扱うことが出来ない。

その覚醒者がリングの発動権を放棄したら、そのリングは壊れるらしい。

そこまでは、菜々美が手にした時に頭の中に流れ込んで来た情報である。

だが、菜々美は悩んでいた。 戦いに巻き込まれることが。


「やっぱり、戦うしかないのかな...。」


菜々美はそうリングに話しかけた。

彼女にしか出来ないこと。 それは戦うこと。


「よし、戦うしかないみたいだし、頑張ってみるかっ!」


菜々美はそう決めた。 しかし、本当の気持ちは戦いたくないはずでもある。

何故、彼女が戦えるのか... その本当の理由はまだ知らなかった。


ともあれ、彼女には澪狗がかけた幻想催眠がある。

その幻想催眠は... 一体どのように発動するのか...。

菜々美には幻想催眠のことは知っていなかった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



PM 09:50

雨が降る中、学校の屋上でそこから見える景色を見ている。

景色を見ているのは... 皇王(こうおう) (きら)である。

皇王 煌は仮面をつけてあり、その正体はまだ誰にも知られていない状況で、

今は悠達とは対立関係である。


そこに紫色のオーラとともに... 突如、澪狗が現れた。


「皇王 煌さんよ... 仕事はこんなもんでよかったのか?」

「…ああ、十分だ。」


二人の関係は仲間状態である。

一体どこで出会ったのかはまだ不明であるが、

何かを企むと言うことでは手を組み... 仲間である。


「所でよ... 皇王 煌さん。 また新しい覚醒者が増えたんだが。」

「最近は覚醒者の覚醒日和なんじゃないのか?」

「…それはびっくりじゃないですか。」


そんな会話もあり、二人は雨の中学校の屋上から見える景色を見ていた。

そして、雨はどんどん強まっていった。


今後はどんなことが起こるのかは、その二人には想像通りだった。

自分達が仕組んだことが、どんな展開になるのかを…。

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