第十二話〝時間〟
時ノ守護者... ――戦いを知る者
04月14日
AM 08:24
登校時、場所は何時もの待ち合わせ場所。
俺と奏空は... 光と菜々美と怜を待っていた。
これがいつもの日常になってるとはすごいな...。
こんな美少女... が俺の隣に。
で、そのうち来る美少女が一人...。
すると、光が先に来た。
「おはよー! 悠くんっ! 奏空ー☆」
「お、おう! おはよー!」
「おはよっ 光ちゃんっ」
「あ、悠... 傷は大丈夫かなぁ?」
「ま、まぁ... 大丈夫な範囲だと思うね。」
「本当かなー?」
と、まぁ... 俺は光と仲良くなっていっているのだが...
そんな会話の時に奏空を見ると... なんだか悲しい顔をしているような...?
「奏空ー? どーしたー?」
「あ、ううん。 なんでもないよっ」
やはり... なんだか、この頃、元気がない奏空。
俺はとてつもなく... 奏空を元気にしたかった。
空気を変えるべく... ――あの二人組が来た。
「おはよー! みんなっ!」
「お早う御座います。 みなさん。」
「おはよ! 菜々美ちゃんっ、怜くんっ!」
「おはよー 菜々美、怜くんっ」
「おはー。 いつもの二人だねー!」
「…ちょ、それってどーいうこと!?」
「菜々美さん、これはなめられてますよ、僕たちはっ」
「むむ! 悠のくせにーっ!!!!」
「いや、俺のくせってどんなのだよ!?」
「僕にも分かりませんねー。 菜々美さん。」
「…い、いや... き、気にしないでよねっ!」
何故か... 菜々美がツンになってる。
そんなワケでやっぱりこの二人は空気を変えてくれる。
奏空も少し笑ってくれた。 俺はやっぱり、こんな奏空が一番いい。
AM 08:35
学校に着き... それぞれの教室に入った。
すると、ヨウがまた異様な早さで学校に居た。
「おぉ、おはよー!」
「…。」
「おはよー ヨウくんっ」
「おはよっ、ヨウくんっ! …って、なんで私達より早いの?」
「オイ、悠。 無視すんな! あぁ、ちと近道ルートでね!」
そう言えば、姫神家から学校に行く時には...
ヨウが作り出した... 学校へ一番早く行ける近道があるらしい。
しかし、本当はヨウの歩くスピードが異様に早いだけで...
正直、普通にあるけば... 遅く着いてしまうルートです。
…一体、そんな道に何があるのだろうか...? 流石、ヨウだ。
ともあれ、ヨウは名字がないらしい。
学校の出席簿には、カタカナで ヨウ となっており...
そこには誰も触れてない。 何か、裏事情でもあるのかな?
AM 11:50
気づけば、午前中の授業が終わっていた。
俺は... 勿論、授業をほとんど聞かず... 寝てた。
あ、授業中にも関わらず... 俺の席の後ろのヨウは何かしてたし...
クラスの男子生徒は勿論、光と奏空を見ていた状況なのだが...
何故か、俺の背中が痛かったのは...そのクラスの男子生徒のせいだろう...。
「やっと終わったね、ご飯にしよっ
ぁ、悠くん... 私、悠くんの隣でいいよね?」
急に奏空が俺の目の前で笑顔で行ってくれた。
どーしよ、キュン❤って来た。
それを見たのか... 光も何か策を考えていたらしく...
「悠くん、今日は光が隣で食べていいよね?」
あれ... キュン❤って来た。 どしよ、俺... 選べないよ。
「えーと、左に光で? 右に奏空なのね...?」
「うんっ」
「そーだよっ」
…あぁ、スゲェ。 これ... 夢じゃないよね!?
夢だったら、その夢をなかったことにして... 俺はウオオオオオッ!!(以下略)
そうして、二人組が来ました。
「…ちょ! 悠! お前... 一回倒れて!」
「な、なんでだよ!?」
「…これは... なんか... えぇ...。」
「怜くん... えーと、事情を聞いてくれ!」
そんなワケで今日の昼間休憩のご飯! 開始です!
…と、奏空がヨウに話しかけた。
「ヨウくん? ご飯はいらないの?」
「うおおおおおおおお! 奏空ちゃん... 少し、待っていてくれ」
「あぁ、みんな、食べよーぜ!」
「オイ! 悠!! ぁ、でも遅くなりそうだから食べててくれや」
「いただきま...」
「…悠... 完璧にオレを無視してるよな!?」
「いやべつにー?」
すると、ヨウはこういった。
「あぁ... そ、そうかー。 ぁ、ちと、悠を借りていいか?」
「ぇ!? 俺に何の用事ですか!?」
「あぁ、後でなっ」
そんなワケで俺達... ってより、俺は拒否したんだが...
…みんなに一言行って失礼した。
「ヨウ、俺に何の用事だ?」
「あぁ。 まぁ... ちと時間がかかるからなー。
ってより、オレのことも少し教えないとなー、とね。」
…ヨウのこと...?
「それは一体?」
「オレも... 覚醒者なんだよ。」
――!?
「え... ヨウもなのか...!?」
「あぁ... お前に言っていいのか迷ったけどな...
まぁ、今はヴァングルスとか出た始末だしなぁ... そろそろと思って。」
妙に真面目になったヨウに言葉に俺は驚いていた。
まさか、こんなのが覚醒者なんて。←
「で、用事はそれだけなのか...?」
「いいや... お前は敵が近くにいることに気づいていないのか?」
ヨウは俺が気づかないことを気づいていたらしい。
ヨウは一体何者なのか...? と、俺は思った。
「んじゃ... まぁ、その場所に行こうぜー?」
「あぁ...。」
そうして、俺達はその場所へと行った。
AM 11:56
場所は体育館。
昼練をする人達はまだ来ない為... 誰もいない状況である。
「…誰も居ないんじゃないのか?」
「いや... 残念だ... 敵は幻術で隠れてるんだ。」
幻術...? …まさか...!?
「出てこいよ... ――澪狗ッ!!」
ヨウは叫んだ。
「フフ... バレたか... 流石... 時ノ守護者〝リロード〟…」
「時ノ守護者〝リロード〟!?」
俺は驚いた。 まさか... ヨウにそんなカッコイイ名称があるだなんて←
そうして、紫色のオーラを纏った...澪狗が俺達の前に現れた。
まるで幽霊みたいな出現の仕方なのだが... やはり幻想、幻術を使える...
と、あって登場の仕方が可笑しい。
「あぁ... その名称とかで呼ばれるのは久々だなー。」
「フフ... …久々にお前と会った気がするしな。」
「オレもだ。 まぁ、お前を見つけるのは簡単だし...。」
そんなことを言っているヨウだが... 澪狗を見つけたのはヨウであり...
昇さんや光は出現に全く気づいていない状況である。 勿論、俺も。
そんな中... 澪狗は戦う気があり...
紫色のオーラを纏いながら、構えていた。
「さぁ、来いよ。 見つかったなら... 早い所、始めようか。」
「おうよ! じゃぁ、後悔するんじゃねーぞ?」
そう言って、ヨウはセフィラを取り出した。
ヨウのセフィラは橙色だった。 …では、その能力とは...?
「時間がないからなぁ... 早く済ませてやるよっ!!
――ホドッ!! 発動ッ!!」
そうして、ヨウは橙色のオーラに包まれながら発動し...
「――時十字ノ槍〝クロス・リロード〟ッ!!」
ヨウの両手には、十字架を象ったような槍が現れた。
「ならば、俺もだなッ!! ――イェソド... 発動ッ!!」
澪狗も紫色のオーラに包まれながら発動し...
「幻〝ファンタジー・ウエポン〟 ――剣〝チェンジ・ソード〟」
突如、澪狗の手に紫色のオーラから... 剣が作り出された。
「さぁ、かかってきなよ。 時ノ守護者〝リロード〟ッ!!」
「あぁ、言われなくてもそうするさっ!!」
ヨウは時十字ノ槍を澪狗を目がけ... 一つ投げ...
ジャンプして、空中を飛び、もう片方で上から突き刺しの攻撃をする。
投げた槍は相手には当たらなかったのだが、上から突き刺し攻撃をしている槍に、相手を足止めに成功した。
しかし、上から突き刺し攻撃をした槍を相手は受け流すように、剣で槍を止める。
そうして、剣で振り払って、澪狗はヨウから離れた。
「ヨウ! 俺も...ッ!! ケテ...」
「いや... お前は、戦い方を見ててくれ。
――お前はまだ、戦闘の仕方をまだ分かっていないみたいだしな。」
…ヨウに初めてキツい言葉を言われた感じがするのだが...
確かに今の俺では全く役に立たない覚醒者だ。 そんな言葉が俺の心に響いた。
澪狗はヨウに対して、また近づき、剣で攻撃を始める。
「フフ... ケテルの所持者があんなに使えない奴だとはね...
――ケテルも選ぶ人間を間違っていると思うねー」
「…。」
「あぁ... お前みたいなのとは、あんなザコとは違うか。」
「何が言いたいんだ...ッ?」
「フッ、まぁ、いい。」
そうして、澪狗は一時攻撃を止めた。
「今回はこんなもんか...。 現状把握... 面倒な命令だぜ、皇王 煌さんはよっ!」
――皇王 煌... やっぱり、澪狗は奴と絡んでいたのか。
「じゃぁ、そろそろ生徒が来そうだから失礼するぜー。 じゃ、また。」
そう言ってオーラを散布して澪狗は消えた…。
俺の心には屈辱的な言葉が残された感じがした...。
PM 12:10
澪狗との一時的な戦闘は終了し... ヨウが俺にこう言った。
「奴の言うとおりだが... お前を決して弱い覚醒者だとは思っていない。
ただ... お前には時間が足りなかったってことだ...。」
「…そ、そうだよな...。」
俺は心が痛かった。 これじゃ、奏空なんて守れないと思った。
「まぁ、今後... 戦闘方法なら、オレでよければ教えてやるよん。
後、もっと真面目にしたいなら、昇さんに言えばいいと思うぜ?
オレもあの人との戦いは恐ろしかったからなぁ...。。」
昇さんは最強らしい。
ってより、ヨウってなんだかんだで... いい人だよな...。
「…ぁ、お前のセフィラってのはランクが結構上のセフィラなんだから、
扱いが慣れれば、お前だって、あんなの相手に苦戦はしないぜ?
そりゃ... 〝救世主〟メシアのお前なんだからな。」
「〝救世主〟メシア...?」
「ぁー... そのセフィラ... つまり、ケテルの所持者は...
〝救世主〟メシアって言う、名称が与えられるんだよ。」
俺が... 〝救世主〟メシアね...。
ヨウの話を聞くと、どうやら初代は世界を救ったっていう伝説かららしい。
でも、俺にはそんなこと出来やしないと思っていた。
ともあれ... 何故、ヨウが初代のことを知っているのかが気になった。
俺の見た夢でのあの女の子とともに... 色々と謎が残った。
しかし、今は戦闘力を鍛えること。
それだけを考えると... そこら辺は気にしなくても済むんじゃないのか? と。
PM 12:12
俺達は教室へ戻る。
「お帰りっ! 悠くんっ」
「お帰り、悠くんー!」
俺が帰ってきて、すぐさま奏空と光に言われた。 正直、めちゃくちゃ嬉しかった。
「あぁ、ただい...」
「悠、どこ行ってたのー? ぇ、まさか...!?」
菜々美は驚いた様子でヨウを見る。
「…ぁ、オレがどーし...
…い、いや... オレは男好きじゃないんだからな!」
えぇぇぇえぇぇ!?
菜々美... そっちへ持って行くのはダメだぜ!?
「これは驚きですね... ヨウさん、ダメですよ?」
「怜、なんでやねん!
俺とヨウがそんな関係だったら...お前は女の子って言う設定だぜ?」
――自分で言っておいて正直、意味が分からない(笑)
「ふふ、面白いですね。 悠くん。 流石です。 僕は男の子ですけどね。」
「いや、見れば分かるからね!」
「あー、話は変わるが、オレはちと変なことしてくるぜー!」
「あぁ、逮捕されない程度に頑張ってくれ!」
そんなワケで... ヨウはどこかに出かけた。
で... 俺の昼間休憩、再開です!
PM 12:14
俺は昼食を食べている。
しかし... みんなは食べ終わったので... 俺を見ている状況。
…なんだ、照れちゃうよ。 そんな中、光が...
「悠くん、あーんしてあげようかー?」
「ゲホゲホッ!!!」
俺は驚いて、むせた。 すごいむせた。
「ひ、光ちゃんっ! そ、それは... いくらなんでもダメだってばっ!」
「そ、そうだぜ? …光...っ ってより、落ち着け、何故... そーなる!」
「んぇ、暇じゃんかー。 ずーっと食べてるのを見てるのはっ。」
「いや、じゃぁ、見るなよ! 話しててくれよっ!」
どうなんだ... コレ...
「悠は、モテモテじゃんかー。 あぁ、いいなぁっ!」
「菜々美... あぁ、今だけ男の子になってくれ!」
「倒れろ、悠っ」
「まあまあ... 悠くん、そこは喜ぶべきですよ。」
「?」
「あの二人方の気持ちが分かりませんか?」
…そーなってくると、これは恋愛的な問題になるのか?
恋愛って実際にしたことがないから... 正直、分からない。
「悠、あんたの気持ちを言えばいいんじゃないのー?」
「そーなのか?」
そーらしい。 気持ちねぇ...。
特にこれと言って思っていることはなかった。 俺だもんな...。
「悠くん... その... 私...。」
「ど、どーした奏空!?」
「私はね... 悠くんのこと...。 …あ、なんでもないっ」
「わ、奏空になんだか、先を越された気がするっ!」
「えへへっ」
…なんだか、男の俺には分からないのだが、これは女の子にしか分からない。
俺はただ見守るだけだった。
「悠くん、あーんっ♪」
「!?」
そんなワケで気づけば あーん をされそうな勢いの俺。
クラスの男子生徒の攻撃的な目が怖くてどーしましょ。
「わ、光ちゃん! わ、私も負けないよっ」
そんなワケでダブル攻撃されてます。 この状況。
「あはは! やったじゃんか、悠!」
「悠くんは、流石ですね!」
「流石、なのか!? これ!? ちょ、二人ともっ!」
冷静に実況する菜々美と怜。
そんなワケで俺は先程の心が痛かったことを忘れてすぐに元気になった。
やっぱり、この二人のお陰だと思う。 ありがとう...。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
PM 12:14
先程の戦闘を終えた澪狗は屋上の目立たない場所に居た。
勿論、この時間は生徒が居るのだが...。 気づかれてない設定で。
「どんどん、覚醒者が増えている状況だ...。」
どうやら独り言らしい。
「まぁ、面白くなってきたからいいんだけどね。
ともかく、今は... 皇王 煌さんの命令通りに動けばいいんだよなぁ。」
紫色のオーラが澪狗を包み込んだ。 発動を解除している。
「面倒だが... まぁ、どーせ、暇だし、してやるかぁ。」
セフィラの発動を解除した姿は...
澤島 総司だった。 そうなると総司くんも覚醒者だった。
そうして... 総司は幻術を自分に使っていた。
普通の姿で悠達に行けるハズなんてないから。しかし、総司の考えは何かある。
「今後が楽しみだぬ。 まぁ、オレがケテルを手に入れればいいんだ。
…アハハハハーッ!!」
そんな不気味な声をあげ笑っていた。
しかし、周りに居た生徒が総司くんを不気味に思っていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
PM 12:14
ヨウは教室を抜け... 一人、違うことをしに出かけていた。
「やっぱり... 悠には荷が重すぎるよな...。」
此方も独り言である。
「しかし... 本当に覚醒者が増えているこの状況だしな...
変なことが起こっても仕方ないよな...。」
「オレも気づけば、覚醒者だったしな。
まぁ、悠とほぼ一緒と言えば、一緒なんだが...。」
ヨウの過去に何かあったらしい。
すると、ヨウは何かを感じたのか...
「――やっぱり、量産するしかないな...。」
その言葉は謎である。
「ぁ... ヤベェ、今日はイベントの日だったぜ!」
突如、何かを思い出したのかヨウは走った。
そうして、ヨウは家に帰った。 勿論、姫神家に。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
PM 02:23
午後の授業の真っ最中である。 俺。
ともあれ、ヨウの突然の消失。
あれ... 授業が面倒だから逃げたのか? と、俺は考えた。
まぁ、アイドルのイベントとかがあるんだろーな、と考える俺。
PM 02:50
授業の終わりのチャイムが鳴り響いた。
やっぱり、授業が終わるとホッとするのは勉強が出来ない人だからなのかな。
「後は6時間目が終われば... 今日は終わるなぁっ!!」
そんなワケで俺は喜びながらも異様に独り言な雰囲気の言葉を発した。
「悠くん、そーだね、光も楽しみだよぅ!」
「次は数学だねー! 光ー!」
「数学は面倒かもっ」
光がのってくれた。 悪ノリみたいな感じだ(笑)
ちなみに次の数学は... 昇さんの担当授業だからね。
「こ、コラっ! 二人とも、お兄ちゃんが悲しんじゃうよっ」
「あー。 すまん、すまん...。 数学が嫌なんだよね。。」
「うん... 最初は簡単なんだけど、正直、後から面倒なのが数学なんだよね。。」
「数学は公式を覚えれば、バッチリなのに... もぉっ
…今度、二人に教えてあげるからっ! うんっ!」
そんなワケで奏空先生の数学教室が近日公開いたします。
「おー、それ、いいじゃんか、奏空っ!」
「奏空から、授業を教わると分かりやすそうかも...!」
「ふぁぇ!? …そ、そんなのは教えてみなきゃ分かんないよぅ」
奏空が軽く照れちゃった。 俺は、実はこれが目当てだったのかもしれない。
そうして、数学の開始のチャイムが鳴った。
PM 03:50
数学の終わりのチャイムが鳴り... 同時に今日の全授業終了のお知らせだ。
ともあれ、昇さんの教え方が上級者向けなので... 正直、分からん。
そんなワケで俺と光はクタクタです。
…光って、最初の頃は頭がいい感じだったんだけど...
最初だけ頑張る人らしいです。 勉強は正直、いい方じゃないって聞いたし。
でもでも、運動は出来るから、そこは見ててね! って言われたし。
こうして、俺は席を立ちあがり、下校の準備をする。
「ぁ、悠くん... 買い物しなきゃだよ! 今日っ」
奏空が慌てたように言って来た。
「あぁ、了解だぜっ。 んじゃ、早々と行かないとだよなぁ。」
「うん、また一緒に宜しくね」
「ぁ、買い物なら... 光も手伝おうか?」
「え、いいの!? 光ちゃんっ」
「光はどーせ、暇だし... 大丈夫だよっ」
「おぉ、んじゃ、行こうぜー」
「うん、光ちゃんも宜しくねっ♪」
そんなワケで光も追加で買い物へ... GO!!
…ってより、この二人がいると... 俺、正直、買い物どころじゃないんだけどね。
PM 04:27
奏空、光、俺は街の商店街へと来た。
この時間帯は結構人通りが激しく、賑やかになっている状況である。
…ともあれ、やはり、商店街へと来ると...
評判の高い美味しい移動式屋台のクレープ屋さんが居た。
こんな商店街に人通りの商店街に加え、屋台とか... 卑怯だろうよっ!
そんなワケで早速、甘い物好きな光がそのいい匂いに釣られた。
「奏空ぁぁぁっ、クレープ食べたいっ☆」
「ひ、光ちゃん! 遅くなっちゃうよっ。」
「大丈夫☆ 光が買い物を手伝うと... 合計で3分以下は短縮されるから!」
「光... それ、正直、短縮されたとは言わないからね!」
「むむーっ!!」
「…あ、でも... 悠くん。」
「んー? どーした? 奏空...?」
「私も食べたいなぁ...。」
「!?」
「あ、いや... うん、いい匂いだから、これはダメなんだよっ!」
「奏空... それは理由になってないよ、うん。」
「あううっ」
俺は何故か、止める役になっていた。
「…でも... まぁ、二人がそう言うならいいと思うぜ?」
「ぇ、いいの!? 悠くんっ☆」
「わわ... 悠くんっ」
…え、どーしてだろ、なんだか、二人して俺の方をずっと見てるんだが...
「じゃぁ、悠くん、二つ... 買って来てくれないかなっ?」
「ぁ、私からもお願いしますっ」
あれぇ? この状況... 俺が買ってくる設定なの!?
「え、ちょ、え、反則だよ!? 二人してっ!!」
「えー、でも... 悠くんが許してくれたからねっ」
「それは違うんじゃっ!?」
「お願い...悠くんっ」
そんなワケで光のウインクが俺に飛んで来た。
奏空は俺のことをじっと見ている…。
「…えぇい、今日だけだぞ? 二人ともっ」
「「わーいっ!!」」
そんなワケで俺は... クレープ屋さんへ買いに行きました。
俺のカバンに何故か、財布があったんだけど、それを見たらまさかの...
1000円札しかないワケですよ。
で、評判の高いクレープ屋さんのクレープは、一つ450円でした。
短期間で痛い出費(笑)
そうして、俺の財布は小銭入れ的な感じなのになりました。
男なら... 仕方ないさ! ――ああ! あれは卑怯だよっ!
そうして、俺はイチゴ味とチョコレート味のクレープを持って...
二人が笑顔で待ってくれてる場所へと行きました。
PM 04:31
奏空と光はクレープを食べている。
あぁ、まさか... クレープってこんなに高いのか! と、思ってます。
特に量と金額が合わないと思うのは俺だけなのかな...?
「悠くん、ありがとね」
「悠くん... ごめんねっ、ありがとっ」
「あぁ... まぁ、うん。」
二人の笑顔で我慢が出来るスキルが欲しいです。
俺にとっては... あんなことがしたかったお金が…。
ってより、この現実では、俺にお小遣いってのはあるのか分からないんだがっ!
落ち込んでる俺を見た二人は... 俺にこう話しかけて来た。
「「悠くん... 食べる?」」
「おぉ!?」
これは驚きの展開!!!
ってより、こんなアイドル級の女子高校生の食べたのを俺が食べる...!?
なんて言うチャンスってより、変な妄想しか浮かばんっ(笑)
そんなワケで俺は... 一瞬迷ったが... まぁ、俺のお金だしな...。
と、思いながら二人のクレープを受け取った。
光から受け取ったのは... チョコレート味。
奏空から受け取ったのは... イチゴ味。
…あぁ、美味しそうだ。 色んな意味で。
俺はそんなワケでどちらも食べる。
あぁ、美味しい...。 やはり、一つ450円であって、とても美味しいです。
それに+αでこんなサービスだぜ?
まぁ、こんな感じで財布がほぼ空になってもいいなと、一瞬思った。
…いや! でも、お金って大切だよ!?
PM 05:04
俺達は買い物を終え、いつもの下校の道へ。
そんなワケでやっぱり、少し時間が狂った。
もぉ! 光ちゃんが3分以下短縮...
ってより、10分以上は可笑しくなっちゃったね!w
「あ、光は此処だから... じゃぁ、今日はありがとね! 奏空、悠くんっ!
また、学校で会おうねっ じゃねーっ!」
「あ、うんっ また、明日っ! じゃぁねっ、光ちゃんっ!」
「じゃーねっ!」
そうして、光は違う道へ行った。
「じゃぁ、早く帰って、ご飯作らなきゃ ね、悠くんっ」
「あぁ、そうだねっ」
そうして、俺達も家へと向かった。
こんな楽しい学校生活は俺はすごくよかった。
やっぱり... 俺を変えてくれたのは奏空と光のお陰だと改めて思った。
俺達はこんなのが毎日続いて欲しいな... 心の底から俺は思った。