第十話〝交錯〟
対立者の出現... ――交錯する想い
04月13日
AM 08:20
俺は昨日の出来事を奏空には話せなかった。
突如として、手に入れた力...
しかし、狙われてるのは奏空だと言うこと。
俺は昨日で色々と変わってしまった...この現実を認めるべきなのかと。
奏空「悠くん... 昨日はありがとね...。」
悠「あぁ...」
こんな風に今は学校へ登校しているのだが...
昨日のことを覚えてるのか、俺にあまり話しかけてはくれない。
そんな5分間が続く。
いつの間にやらか、奏空とこんな空間が空いてしまうとは...orz
しかし、そんな状況を打破してくれたのは...
光「奏空ー! 悠くんっ! おはよー」
そう... 俺達の登校時&下校時にほぼ同じ道を歩いた所に家がある光だ。
奏空「お、おはよーっ 光ちゃんっ」
悠「おはよー。」
そんなワケで打破出来た気がすると思うんだが...
実際はそーでもなかったりしてたみたいなのだが、気にしない光←
と、光が俺に近づいてきて... 耳にこう呟いた。
光「奏空は... 悠くんのことについて... うんっ」
悠「おぉ...!?」
光「ほら、言っちゃいなさいなっ!!」
そんなワケで、俺は光が助けてくれたのを見て、俺も勇気が出た!
「か、奏空っ!」
「ど、どーしたの!? 悠くん!?」
俺はかけた... そう、奏空に...ッ!!
悠「奏空が大す...」
ヨウ「悠に負けてたまるかああああああああああああああああああああっ!!!」
悠「な...!?」
ヨウの乱入が始まった。
しかも、光はそれを待ち望んでたみたいな顔をしてた。
まさか... これは俺に対するサプライズだったのか!?
奏空「ごめんね、悠くんっ♪ 朝から、元気がなかったから...
ぇーと、その... で... ヨウくんに任せてみた感じだよっ」
ヨウ「ふひひ、頼まれたら仕方ないからねぇー! よかったね!」
光「悠くん、よかったねー☆ まぁ、実は光も絡んでたしっ」
悠「…ぇーと...」
あぁ、やられた(笑)
そんなこんなで、あの二人組が来た。
怜「お早う御座います、みなさん... おぉ、朝から今日は大勢ですね。」
菜々美「おはよ、みんなっ! まぁまぁ、面白そうに悠の顔が赤いっ!!」
悠「う、うるせえええっ」
そんなワケで賑やかな、今日がまた始まりましたとさ。
AM 08:36
俺達は何時ものように学校に着き、教室へ行った。
席に座り、少しすると... クラスの人達が話しかけて来た。
生徒A「昨日、グラウンドに突如出現した怪物を悠が倒したんだって?」
悠「…あ... あぁ、まぁ...確かに...。」
生徒A「お、おい! みんな聞いたか!? スゲェーじゃねえか、悠!」
そんなワケで話しかけられた。 しかし、何故知っている!?
生徒A「光さんも怪物を倒したんだって!?」
光「あー、うん☆ 簡単だったよー!」
生徒A「おおw スゲェ、二人してスゲエなぁ!」
生徒B「やっぱり、アイドルは違うなあああっ!」
生徒C「すごいねー、光ちゃん」
生徒D「で、光ちゃんの好きな物を教えてくれっ」
生徒E「あぁ、それと上から順に3サイ...」
ヨウ「オイ、テメェーら... …光ちゃん! 是非、オレにもっ!」
総司「ちなみに次の同じっ!」
悠「お前らなぁ...。」
奏空「でもでも... 光ちゃんと悠くんはすごいなぁ...」
悠「そ...そう?」
光「ありがとね! 奏空っ」
奏空「…あ、でも、私なんて... 何もできなかったから...。」
光「い、いやいや! 光達が可笑しいんだよっ、ね、悠くんっ」
悠「あ、ああっ、そうさ... 奏空が悩むことじゃないからさっ!」
…奏空の気分が下がっている...。
男としては... なんとかしたいのだが、この感じは体験したことがなくて。
そんな中... やはり、タイミングが悪くチャイムがなった。
昇「ほら、席に早く着けっ。」
そんなワケでかの有名なイケメン先生... 昇さんの登場です。
昇「今日は... お、今日も全員居る...」
悠「先生! 今日もカッコイイですね!」
昇「えーと、どこぞの風の吹きまわしだ? …悠?」
悠「まぁ、ハイ、突発的な感じでした、スミマセン。」
昇「まぁいい。 ってことで、今日の日誌当番は悠だな。 宜しく」
悠「...え!?」
そんなワケでみんなに笑われながらも、俺は先生から日誌を受けとる。
と、昇さんは小声で...
昇「後で一時間目終了後に教務室へ... ちょっと、来い。」
悠「あ、... ハイ。」
そんなワケで俺は呼び出しをされた。
え、悪いことしてないですよ...!?
そんなワケで俺は... そんな不安を浮かべながら、自分の席に戻った。
AM 09:50
一時間目の終了のチャイムが鳴る。
俺は奏空と光に一言言って、俺は昇さんの待つ、教務室へ行った。
AM 09:52
教務室へ辿り着き、俺は昇さんの所へ行った。
…しかし、この合間休憩ってのは10分しかないのだから、そこは考えてよね!
と、言ったら怒られそうなので止めた。
「…で、昇さん... 一体、俺に何の用事ですか?」
「あぁ... 悠...。」
昇さんは真剣な顔になってこう言った。
「奏空を頼む。」
「!?」
「あ、いや... 護衛なんだからな?」
「そ、そうですよね!?」
護衛... やっぱり、ヴァングルスの出現により... だろうか?
「何やら、ヴァングルスの事情が変わり...
――本当に奏空を狙って来ていることが分かった。」
「え!?」
「昨日の謎の奴、澪狗も... 狙っていてな...。
ただ、俺にもまだ、その理由がよく分からなくてな...。」
澪狗...。 イェソドのセフィラの所持者か...。
俺はセフィラがどうなるのかはまだ分からないのだが...
また、セフィラ所持者も見つかって行くことになる。
そうした場合... 奪い合い = 殺し合いだけは回避したい...。
「は... はい、了解です、」
「光にも頼みたいのだが... 光は光なりの理由があるらしくて...
なんだか、頼めない状況なワケであってな...。」
「そうなんですか...。」
光が...? ま、まぁ... 大丈夫だろうな...。
「ともあれ、宜しく頼むぞ。 悠。
…ってことで、次の授業は俺の授業だから... これを持って行ってくれ。」
「え...!?」
「いや... ついでだし、頼むぞ。 悠。」
そんなワケでついで... なのか...? これ?
ただの昇さんのパシリなんじゃないのか...?
と、言うことで俺は昇さんの授業道具を持って教室へ戻った。
AM 11:50
そうして、午前中の授業が終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「やーっ! やっと終わったね! 授業っ」
光が何やらニコニコで授業が終わったことを喜んでいる。
光の笑顔を見ているとなんだか... 最近キュン❤って所がある。
…どうしよ... もう、浮気なのか...な? いや、そんなワケがない。
「んー? どしたの? 悠くん?」
「あー、いやいや、なんでもないっ」
「二人とも、ご飯食べよっ♪」
ぁ、でも...やっぱり、奏空かなぁ...?
「ぁ、ごめん... ちょっとトイレに行って来るねっ」
そんなワケで光はトイレに向かおうと立ちあがる。
…実は俺も行きたいので...
「あー、トイレは隣だからさ... 俺もさ。 うん。」
「おぉー! 女子トイレが気になるのかい? 悠くんっ?」
「い、いや違うからね! うん!」
「わー、早く帰ってきてね! 二人ともっ」
そんなワケで俺は奏空に声をかけて、トイレへと向かう。
と、あの二人組は教室の反対のドアから奏空の所へ向かった。
これが入れ違いってヤツかな?
AM 11:54
トイレへと移動中に光が話しかけて来た。
「悠くんはやっぱり、奏空のことが好きなのー?」
「ぶっ!!」
「あ、やっぱり...?」
「い、いや... えーとね!」
「なーんだ... 光じゃないのかっ」
何気に光がヘコんでる。
俺はそこを何とかする為に... まぁ、嘘っぽいのをつく。
「あああ! いや、光の... あ、い、いや」
「んー? どしたの?」
「特に何もないんだよ、安心してねっ!」
「安心出来ないなぁ...」
と、光は俺の顔の近くに顔を近づけてきた。
わー! 近いです、顔...! 光の匂いがする!!!
ともあれ、こんな学校内ですることじゃないってのは分かって貰いたい。
視線が痛いほど刺さる。 あぁ、危ないぜ!
しかし... 光の目は本気だった。
俺はその時... 光の目をしっかり見ていた。
勿論、今の状況は... 二人の目と目が逢っている状況。
「ぇーと... そんなに見つめられると、流石に照れちゃうよ... 悠くんっ」
俺はずーっと見てしまっていた。 吸い込まれるような勢いの美しい瞳。
…俺は...。 周りの視線を駆け抜けるようにトイレへと辿りついた。
「まぁ、此処からは別行動だよね? 光?」
「…ぇー。」
「…ぇー!?」
「冗談だよっ ぇ、まさか、女子のトイレに入りたいの...?」
「わわ!?」
「ふふっ 変態なのかなー?」
「い、いや... 違うってばっ!」
「もー! 悠くんの変態っ(笑) じゃーねんっ!」
「あ、はあ...。」
そんな感じでそれぞれことを済ませた。
AM 11:57
俺は済ませ、教室へ一人で帰ろうとしている所だった。
まぁ、昼間休憩は長いし... ゆっくり行ってもいいだろうな... と、俺は思った。
…しかし... 俺の目の前に... ――仮面をつけた謎の人が居た。
PM 11:58
俺の目の前には謎の仮面をつけた人がいる...。
しかも、周りに人が居ると思ったのだが... 何故か、俺と目の前のヤツだけ。
そして、仮面をつけた人が話しかけてきた。
「ケテル所持者だな...」
どうやら、俺の力を知っているらしい。
「あぁ... そうだが... お前は一体誰だ?」
「ふふ... 場所を変えよう...。」
「…あぁ。」
PM 12:03
そうして、俺達は学校の裏庭へと行った。
まだ、お昼の真っただ中なので外には誰もいない。
「…で、俺をこんな所に連れてきて... 何が目的だ...?」
「ふふ... 目的はただ一つ...。
貴様のセフィラ... ケテルを奪いに来ただけだ。」
「俺のセフィラを...?」
やっぱり、奪い合いになってしまったか...。
「そうだ... そのセフィラは 生命ノ大剣 を復活させるには重要になる。」
「生命ノ大剣...?」
「知らぬなら、いい。 …そして、ケテルをよこせ。」
「いや... 奪えるものなら... 力で奪ってみろっ! …ケテル発動ッ!!」
ケテルが発動し... 俺は〝無ノ剣〟を手に持ち、構える。
「…戦いたくはなかったが...いいだろう。 …俺の力を見せてやる...ッ!!」
仮面の人はどうやら、声からして、男性らしい。
仮面の男は俺に対して突っ込んで来て...
「――アサルト・スペクトル...ッ!!」
ナイフのような鋭利な物を俺に対して投げつけて来た。
俺は勿論、剣で防ぐのだが... 相手の攻撃スピードが思う以上に速く...
俺の顔を少し掠った。
「…速い...!?」
「遅いッ!!」
俺が後ろを向く瞬間にはもう、相手の攻撃が俺の横を通っていた。
俺は間一髪避ける...。
「やはり... 戦闘能力が全くなっていない...
…そのセフィラの能力に対して、勿体ない...。」
「…な、なに...!?」
俺がその時に言葉を言った瞬間には、相手の蹴りの攻撃をもろ受けた。
俺は相手の攻撃により、宙を舞った。
その時に相手の攻撃が身体に全て当たってしまった。
俺は、初めての衝撃で痛すぎて... 立ちあがるのがやっとだ。
切り傷も初めてこんなに切り傷が出来た位にたくさんの傷口があり...
俺の身体中には... もう、大量の血が垂れ流れた...。
「…クッ... お、お前...ッ」
「弱すぎる... あぁ、弱すぎる...。」
「クソ...ッ!!!」
俺は覚悟を決めて... 痛い所をかばいながら相手に攻撃を仕掛けた!!
…が、しかし、全く効果がなく、逆にまた攻撃をくらってしまった。
もう、ボロボロな俺だった...。
「やはり、覚醒して、すぐじゃ... こんなものか...」
その言葉は俺の脳内にしっかり焼きついた...。
とても、悔しい... 突如知らないヤツに殺されるなんて...ッ
俺は... また... ッ...
意識が薄れて行く... そして、相手は...
「あぁ... 忘れてた... ――俺の名前は皇王 煌だ。
…まぁ、覚えられることじゃないか... …じゃぁ、死ねッ!!」
相手の攻撃が俺の目の前まで来た。
まさか... 俺は...ッ...
――その時、目の前に見たことのある槍が地面に刺さり...
その衝撃で相手の攻撃が消滅した。
「悠... 大丈夫かっ!? …クソ...ッ 酷い傷だ...ッ」
その槍の持ち主は... 昇さんだった。
昇さんは槍を地面から抜き... 相手に対して構える...。
「お前は一体誰だ...!? そして、何故、悠を狙ったッ!?」
「…俺の名前は皇王 煌...。 狙ったのはケテルが目的だ...。」
「無駄に素直だな...?」
「そこまで相手に教えてもどうってことはないからな...ッ!!」
皇王は再度、攻撃を始めた。
しかし... 今度は攻撃方法を変えた...
「――チェンジ・スペクトルッ!!」
そう言って、先程のナイフ状の飛び道具の形状から、
横に長くなり... ――刃になった。
それを昇さん相手に向かって攻撃を仕掛けた。
「貴様の方が... 強そうだッ!! くらえーッ!!」
そう言って、その刃を振り下ろすが... 昇さんは、槍で回避した。
「中々の力と言ったところか? お前の力はッ...
…それより、まだ使っていない能力があるだろ?」
「フッ... 貴様には関係ないッ!! 時期に使ってやるさッ!!」
刃と槍が キンッ!! と音を立てる。
そうして、昇さんが攻撃を始める。
槍で相手の刃を一瞬弾き...
「――ダークネス・インパクトッ!!!」
そう叫び、槍の先端から闇の力を放出させ、それを突き刺したッ!!
しかし、相手はうまく回避し... また攻撃を始める構えをし... 刃を振るう。
二人は互角だった。 互角の戦いだった...。
どちらともひかない戦い。 それが強いと言う名の力だったらしい。
俺はそのレベルまでは届かない...
そう考えてたら... ――俺はそこで、意識が薄れていった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
PM 12:13
悠は意識がなかった状況だった。
そんな中... ――二人の戦いはまだ続いていた。
「互角... いや、まだ貴様も使っていない能力があるな...?」
「気づかれたか...。 お前に使うか迷っていた所なんだがな...。」
「それは敬遠みたいなものなのか...?」
「さぁな... ともあれ、お前の目的は俺が阻止する。」
「フフ... 止められるものなら...止めてみなッ!! ――チェンジ・スペクトル。」
皇王 煌の先程の刃が形状を変え... 一つの閃光の刃になった。
それを皇王 煌は投げ...
「――アサルト・スペクトルッ!!」
と、ナイフの形状の物を作り出し、同時に攻撃しようとした。
アサルト・スペクトルの刃の方が素早く飛んでくる。
しかし、姫神 昇はアサルト・スペクトルを槍で撥ね返し...
チェンジ・スペクトルで閃光の刃の物を...
「――ダークネス・インパクトッ!!」
その技で相手の閃光の刃を消滅させた。
「皇王 煌... そんな使い方もありなのか... その能力は...。」
「俺の能力はちょっと特別でな...。
…っと、時間だ... これにて、失礼する。」
「ま、待てっ!!」
「貴様のまだ使っていない能力は見たかったが...
俺も貴様に見せてないからな... これでおあいこだな。
また、会おう... そして、今度は殺す...。」
皇王 煌はその場から立ち去った。
何かを思ったかのような言動なので... 姫神 昇も気になる。
またも、戦わなければならない者が増えたのかと...
そして、狙いはセフィラになったのかと...。
「…クソ...ッ またも、逃げられた... …これは血...?」
姫神 昇の足元に血が流れて来た。 しかし、姫神 昇は怪我はしてない。
――そうなると...
「…この大量の血は... 悠!?」
そう気づいたのか、姫神 昇は悠の所へ行くが...
悠の身体からは、大量の血が流れていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
PM 05:12
俺は目覚めた。 起きるとそこは... 保健室だった。
しかし...体がの傷が重く響き... すぐに俺はベッドに倒れた。
「「悠くんっ!!」」
ベッドの隣に奏空と光が居た。
どうやら... 放課後まで寝てたので心配になってずっと見ていてくれたらしい。
「…か、奏空...っ、光...ッ...」
「大丈夫なの!? 悠くん...?」
「突然驚いたよっ、光より遅いから心配になって探しに行ったらまさか...。」
「あぁ... すまん...。 でも、大丈... …ッ...」
俺の身体の傷は重傷だった。
しかし、俺のセフィラの能力で治癒能力が発揮された為...
保健室での大丈夫だったのだが... まだ、傷は完璧に癒えていなかった。
「でも、あんなに大量の血を流したのに... よく、生きていたね!」
「多分... セフィラのお陰だと思うんだよね...」
これのお陰で生きていたワケだ... やっぱり、あの時に拾っていて正解だった。
でも... またも死にそうになる俺って...
なんだか、覚醒してから不幸になりそうなんだよね... うん。
ともあれ、気になるのは... 新たに俺のセフィラを狙う...
皇王 煌のことだ...。
仮面をしていて、顔は分からないのだが... 人間だろう。
顔を見られたくない理由は... 理由があってこそなんだろうな...
「悠くん... 私... 怖いよ。」
突如、奏空の声が弱々しく、震えてるように聞こえた。
「ど、どうしたの!? 奏空っ!?」
「…光ちゃん... 私...。」
「大丈夫だよ! 光達が必ず守るってばっ!」
「でも... でもっ!! …私は何も出来ないんだよ?
怪物とかも倒すことが出来ないんだよ...!?」
「怪物を倒してもどうにもならないからっ!」
「でも... 悠くん達が戦って... 私だけがそんな...。」
「大丈夫だって... 奏空っ …戦いなんて、奏空がすることじゃないよっ」
「…そ... そうだよね...。」
場の空気が崩れた。
奏空は何かの悩みがあるらしいように見える。
光も奏空に対して励ますだけなのに... 何か悲しそうな顔をしていた。
交錯する想いは... ――時には何かが崩れるってことなのか...?
そんなことを俺は考えた...。
俺はこれから... ――奏空を守る為に戦うことを決心した。
しかし... まずは戦いの基本を教えれ貰わなければ...。
しかも、実践となると... 生きるか死ぬか...。 それしかない。
俺はそんな現実を受け止め... これから、戦えるのか心配だった。
…強い敵も... 俺が倒さなきゃ... ならないのかと...。
でも、俺には心強い仲間がいる。
その力を借りながら... 俺は必ず... ――奏空を守ると、決めた。