表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〝 夢 世 界 物 語 〟  作者: 神昴
〝日常編 前編〟
1/44

第一話〝始動〟

全ての始動... ――いつもの日常

――最後の時だ...

――貴様は、〝夢〟を見ていたいか?


「俺は... 俺は...ッ!! 〝夢〟を見続けていたい!!

 なんだっていい!俺は、俺の...〝夢〟を見ていたい!見続けたいんだッ!!」


――そうか...

――では、再び貴様に問う... 〝貴様の夢〟とはなんだ?


「俺の〝夢〟...  …俺の〝夢〟は、俺の〝夢〟は... 〝夢〟は...ッ!!」



そう... 誰だって〝夢〟は見続けたいものだ。

決して自分の満足のいく〝夢〟なんて見ることは出来ない...

だが、その夢は一体自分にとってのどんな存在なのか...。

それはまだ俺にも、誰にも分からない...

〝夢〟は叶うものではなく、叶えるものだと... ――俺はそう思った。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


04月08日

└AM 07:52


ピピピッ ピピピッ ピピピッ...


アナログ時計のアラームの音が鳴り続ける。

時計のアラームを消して、眠い目を擦り、いつも通りに起きる。

そして、俺は今日も淡々とした日常をいつも通りに生活していく。

こんな単純な生活でも今の俺では満足していたのかもしれない...


AM 08:26

俺は、いつものように遅刻ギリギリに学校に着く。

急いで自分のクラスに入り、いつものように担任が出席をとっていく。

そして、すぐに授業の開始だ。

またつまらないことを学ぶのか...

俺もそんなに学力は悪くないと思いつつ、いつものように授業を受ける。

心の中では、早く学校が終わらないかな...

そんなことを思っていたのだが、いつの間にか俺は眠りについていた。


PM 04:00

全ての学校の授業の終了をお知らせをする、チャイムが鳴り響く。

俺は今日もほとんど授業を受けていない状況でもある。

理由としては、昨日は俺の好きな趣味の為に深夜まで延長戦で趣味に没頭していたから。

まぁ、高校生としては夜更かしは当たり前なのかな...

俺はそんな理由をついて、帰りの準備をし、学校を出る。


PM 04:17

帰り道... 寄り道をしながらの帰宅でもある。

っと、俺の家から学校までは、主に20分ぐらいで行けるんだが...

まぁ、走らないと間に合わなかったり...

ってより、早く起きればいいんだよね。 普通に考えて。

そんな今日の朝のことを考えながら、いつもの下校コースの土手を歩いて帰る。


いつもの下校コースの土手を歩いていると...

これは不思議そうな不気味そうな何やら可笑しそうな白くて、丸くて、綺麗な物が。

無暗に手を出すと危険なことが待っているハズだと考えた。

しかし、俺はそんなことを考えながらも拾ってしまった。

あぁ、そーいえば、こんな感じでフィクションは始まるんだろうな…。

自分は半信半疑な感じで白くて、丸くて、綺麗な物を再度確認する。

確認後、俺は近くに何かを発見した。

それは 通行手形 らしき物が落ちており、それもついでに拾い、俺は家に向け歩き出した。


PM 10:10

全てが一段落した、今日の生活。 この時間は自分の趣味の時間でもある。

そんな時間に白くて、丸くて、綺麗な物を、拾ったことを思い出し学生カバンから取り出した。

感想とすれば、綺麗だった、とても綺麗だった。

この輝き、とてつもない白色。 純粋な白、綺麗な白だった。

と、ここでついでに拾った通行手形を思い出し、学生カバンから取り出す。

通行手形の中身は、通行することの出来るカード。

カードは学生が通勤に使うことが出来る様な感じのカードである。

そのカードは電車に乗ったり出来るものではないみたい。

だが、〝現実世界〟⇔〝別世界〟 と、だけカードに書いてあった。

その意味は全く分からなかった。 で、何故ついでに拾ってしまったのかと後悔する。


PM 11:51

いつも通りの時間に寝る... それが俺のいつもの日常。

まぁ、昨日はたまたま夜更かしになったけど... いつもなら、この時間。

また、明日も同じ日常なんだろうな。

そう思い... 俺は突如、呟いてみた。


「 明日はいつもとは違う、明日になりますように。 」


こう呟いて眠りについた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



この一言、今日の出来事で、自分の日常が変わるとは...俺は全く思えなかった。

普段ならこんな考えには辿りつかなかった… いや、辿りつくはずがない!


…もしかすると、これは俺の〝夢〟なのかもしれない... ――それとも...


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ