勲章
勲章
さみしい日
僕のこころは
高い青空の透明のなかを泳ぐ
煌めきの陽光を浴びて
溶けて
さらにまた溶けて
めくるめく水色の世界を
ゆらゆらと
ゆらゆらと
舞うように飛ぶ
そしてさみしさが濃い青色になって
水色の大空にラクガキをする
僕が描くたったひとつの
ひとふでがきの絵画になる
白い雲をみおろしながら
ゆらゆらと
ゆらゆらと
そんなわけないのに
すこし泣いてしまったみたい
僕の涙が
とおくとおくに向かって落ちてゆく
雲を誘って
小雨となって
むかし祈った教会の
ラクガキみたいなステンドグラスまで
落ちてゆく
音もなく
ゆっくりと
いまになって
わかったことがある
さえぎるもののない
人の世のみちゆきなんて
しあわせでもなんでもない
影のない光みたいなもんだろ
じぶんをみつめ直して
空に描いたラクガキを眺める日もまた
とても楽しい勲章かも
しれないだろ
だから
さみしい日
僕のこころは
高い青空の透明のなかを泳ぐんだ




