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地球が終わる、26分前。
僕らの秘密の丘。
学校帰りによくここで今日あった出来事を話したり、家族との会話を話していた。
休みの日もどちらから誘うこと無くこの場所に行くと、かなりの確率でハナちゃんに会えるんだ。
この丘は街を見下ろすことが出来る。
ここから見る街と、空の眺めが好きだった。
でも今じゃいつもの風景は消え去り、真っ赤に染る炎の様な空が見える。
あぁ、思い出が塗り替えられてしまう。
鮮やかに澄み渡る空も、青とオレンジに色づく空も、確かにここから見えたのに。
いつもの日常は、変わっていく。
そして今日は地球最後の日なんだ。
だから、だから、言うんだ。
こんな状況になるまで、躊躇って、怯んで、言わなかったじゃないか。
むしろ僕が告白する為に地球が終わってしまうんじゃないかと思うくらい、今まで何度も機会はあったのに何もしなかった。
「タロちゃん、あのね」