遊びに来たよ(笑)
「やっほー。バイト終わりで暇だから来てあげたよ?」
てか、今日のバイト疲れたし。なんかここ空気だけは美味しいからリラックスになるし(笑)
「お主から来てくれるのは、非常に良いことじゃが、時間を考えるのじゃ!夜中じゃぞ?!」
「え。なに。なんかやることないかなって疲れてん中で来たのに邪険にされてね?」
よく見たら、お爺さんパジャマっぽい服着てるし(笑)
え。何あの生き物。微妙にファンシーな格好なんだけど(笑)
「ゴホン。まあ、お主の視線が言いたいことは分かったが、夜中にやれることはないのじゃ。もっと明るいときにじゃな……」
「え。むり。学校とバイトと遊ぶ時間無くなるじゃん?」
なんか世界救うとか言ってた気がするけど、いつ来ても平和じゃん(笑)
そたもそもJKに何をどうやって救うか知らないし、何も聞かされてないし(笑)
「……そういう約束ではあるんじゃが……未だに何もしとらんしのぉ」
お爺さん分かってるじゃん。仕方ないから私から聞いてあげるかな。
「ねぇねぇ。お爺さん。結局私って何出来るの?クラスのオタクに聞いたらさ。こういう事起きたら強くなるって聞いたんだけど」
「そうじゃな。お主には力が宿っておるのじゃ」
「力?え。別にバイトの時、何も変わらなかったけど」
あんまし疲れなかった気はするけど、それは関係無いよね。
「身体的な力では無く、外部的なものに干渉できるのじゃ。お主に宿った力はのぉ」
「ごめん。何言ってんのか分かんない」
「分かりやすく言うとじゃな、重いものを持つと重く感じるじゃろ?それを『あ。これもうちょっと軽いといいのに』なんて考えると触ってから少しの間、物が軽くなるとかじゃな」
神じゃん。思った通りに軽くなるとかバイト捗るじゃん。引っ越しバイト最強じゃん。
「ふ、ふーん。まあまぁじゃん。ってかここ星綺麗だよね。テラスあるから見やすいし(笑)」
「ん?星か?星が綺麗に見えるほど空気が澄んどるからじゃ。夜中じゃしのぉ。余計にな」
なんとか誤魔化せたっぽい?ま。リラックス出来たし帰るかな。
「リラックス出来たし、今日はもう帰るよ。また遊びに来てあげるから、次はお菓子とか用意していてねぇー」
「時間を考えて次は来るんじゃぞ!……っと行ってしまったか……」