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最強のステータスプレート使い  作者: ほい
いつも通りの一日
5/20

5. 俺の何処がそんな風に見えるよ

「おかえり。買取額、確定してるわよ」

「おっ」


食堂で腹を満たし、再びコミュニティに戻ってくる。

おばちゃんの言った通り、ちゃんと鑑定は終わっていた。



「買取額は2頭合わせて……銀貨1枚と銅貨27枚」

「あちゃー」


銅貨3枚分足りなかったか。

残念。



「残念残念。けど、それでも下手なハンターよりは十分稼いでるんだ。良いんじゃないのかい?」

「まあそうっすね」


獲物との巡り合わせは運だし、仕方ない。

銀貨と銅貨を財布にしまう。



「それじゃあ、おばちゃん。また明日」

「うん。帰りも気を付けるんだよ」


軽くおばちゃんに手を振って出口へと向かった。











「……ああそうだ。アンタ、ちょっといいかい?」

「ん?」


コミュニティを出ようとした矢先、おばちゃんに呼び止められる。



「ちょっと3つ、聞きたい事があるんだけど」

「なんすか?」

「まず質問その1、まだアンタは非公式ハンターで居続けるのかい? 正式ハンターになれば買取代金も1割増だし、色々お得なのよ」


……またこの質問だ。

もう何百回と聞かされてる。



「何時も言ってるじゃないですか。人との関わり合いが嫌いだからコミュニティには入らないって」

「やっぱり気は変わらないのかい、残念。……ぶっちゃけ、この町一番の腕を持つアンタを正式ハンターにスカウトできれば、アタシもコミュニティ内でそこそこ高い地位に着けるんだけどね」


おばちゃんには世話になっているが、生憎俺は自身を曲げてまで人の踏み台になる気は無い。



「で、他の質問は? さっさと買い物済ませて早く帰りたいんすけど」

「ああごめんね、じゃあ質問その2。これは前々から気になってたんだけど……ハンターやってる割には異常に軽装備よね、アンタ。得物は何を使ってるんだい?」

「得物かぁ……」


確かに。

装備でガチガチに固める普通のハンターに比べ、俺は黒パーカーに長ズボンの完全私服だ。

剥ぎ取りナイフさえ持たない丸腰なのには、ちょいと訳があるんだが……。



「……それは企業秘密で」

「仕方ないね。町一番のハンターさんは情報統制も上手いようだ」


済まんね。

あまり周囲には言いふらしたくないんで。




「最後に質問その3。これも前からだけど……アンタ意外とそういう()()()()、好きなのかい?」


えっ、()()()()

どういう事だ。寧ろ無縁だろうが。



「俺のどこがそんな風に見えるんすか?」

「何言ってんの。ほら、アンタのステータスプレート…………可愛いポップ体で書かれてるじゃないの」

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