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最強のステータスプレート使い  作者: ほい
いつも通りの一日
3/20

3. 高く買い取ってくれると良いな

俺が街に着いてからやる事は、大体3つ。


行き掛けに狩った動物をハンターズコミュニティに売りに出す。

食堂で昼食。

あとは必要な食料やら日用品やらを買い込んで、再び家に帰るだけだ。



「とりあえずハンターズコミュニティだな」


鹿を背負いながらじゃ食事も買い物も邪魔になるし、まずは身軽になろう。

門から真っ直ぐにハンターズコミュニティの建物へと向かった。






「どうもー」

「ああ、アンタかい」


コミュニティに入れば、目の前のカウンターにはいつも通りのおばちゃんが俺を待ち構えている。



「ほおぅ、今日は鹿が2頭ね。なかなか良い角してるし……今日は銀貨2枚、出るかしらね」

「だと良いんすけど」


鹿は狩猟難易度が中程度な分、難易度低の兎や鳥より買取額が高い。

1頭で銀貨1枚前後が相場だ。



「それじゃあ、獲物をカウンターに乗せてちょうだい」

「よいしょっと。じゃあ鑑定お願いしゃす」

「はいはい、ちょっと待ってね」


背負っていた鹿をカウンターに乗せ、足を縛っていたロープを緩めて買取に出す。

おばちゃんもバインダーとルーペを取り出して鑑定作業に入る。



「あ、あとステータスプレートもよろしく」

「【ステータス・オープン】。……毎回毎回面倒臭いな」

「ごめんね。でも買取の時のステータスプレート確認は義務だから」

「はいはい」


ステータスプレートをおばちゃんに見えるように呼び出せば、本格的に鑑定作業が始まる。



「ふむふむ。流石はアンタが狩った獲物、全体的に質が良いし、角も美しい。けど……今日は2頭とも少し小ぶりね」

「やっぱりすか?」

「ええ。だからそうねー。……今日は銀貨2枚いかないかも」

「えー」


鹿の買取相場は1頭で銀貨1枚強。

せめて銀貨2枚は欲しいなぁ。




「……まあ、金額確定はちゃんと鑑定を済ませた後ね。その間は食堂に行くのかい?」

「はい。もう腹減っちゃって」

「ハハハ、そりゃ狩りをしながら街を目指せばお腹も空いて当然ね。アンタが食べ終わって戻ってくるまでには鑑定、済ませとくわ」

「お願いしゃす」


買取額に期待と不安を抱きつつも、獲物をおばちゃんに託してコミュニティを出た。

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