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猩々飛蝗 詩集「pf--poem/fabliau」

空ニ想フ

作者: 猩々飛蝗

普段かけない眼鏡を掛けたのは

夕焼け空が綺麗だから

飛行機の窓から隣に見た雲を思い出す


助長される想像、視点を飛ばして陰影の彼方へ

シアンというのだっけ、ペイルブルー?

色が見えないのではなくて名と色の紐づきが無いだけだろうと思うほどに

でもきっとそれらは同じこと


日々見ている景色、解像度と通る速度を変えれば

そこは初めて通る道

ああ、こんな建物達など全てどこかへやってしまってください

野放図に広がる複雑な白と青の渦が見たいのです


地面がこの色では詰まりません

草原を

金色の野を下さい!

思い出される一節

「網膜のピクセルなんて粗っぽくて嫌になるような」

この先がありうるのだなあ

それは希望です

体験し得ないことは希望なのです

到達できない場所が視界に入っている喜び


地続きならばここもそこだと言うのは強引でしょうか

傲慢でしょうか


それでも、それなら、傲慢な希望を杖に僕はまだ歩けるのです


だから、ありがとう

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