第1話
初めまして、ヒマを見付けて書いていく不定期小説へようこそ。
別に次を待たなくても結構ですよ?
さて、と書き出すのも少し違う気もするが。
私が今「さぁ!小説なるものを書くぞ!」という意気込みと言う名の先走りが「さて」なのであって、明確に「今からこういった物語を書き出すぞ!」といった様なモノがあるワケも無く筆を手に取ったワケだ。
この場にて、こう云う風に、特に何も思い付いたワケでも無く、ただ書き殴る。
あぁ!なんて荒唐無稽な行為であろうか!これでは私はまるで滑稽な道化ではないか!
「センセ、何書いてんですか?」
やぁ、何を書くワケでも無く小説なるものに挑戦してみようかと思い筆を手に取ったのだよ。
「あぁ、なるほど。つまりはいつもの思い付きですね。」
そういう事になる。しかし、その様な物の言い方では私がまるで常日頃から思い付きで行動する様な滑稽な道化みたいではないか。
「あれ?違ったんですか?」
いや、もういい。君が私をどの様な目で見ているかがよく分かった。今度のクローンはもっとうまくやってくれるでしょう。
「やだなぁセンセ、冗談ですよ冗談。パラノイア的な発想は止めてください。」
はぁ、まぁいい。
「書く事が思い付かないのでしたらテキトーに書き殴ればいいんですよ、そーすればテキトーに題材を発見して筆もテキトーに進みますよ。」
何だ、その無責任な話は。
「駆け出しの小説家に成ろうと云うんですから、最初から根を詰めて頑張ると身が持ちませんよ。」
いやいや、そもそもの話がただの思い付きなんだがなぁ。
こうして、茶々を入れられつつ小説なるモノに挑戦しようと思う。
はぁ、やる気が一気に削げた気がするなぁ。
最初ですしこのくらいで。
登場人物の名前は考えてません。