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クロスレンジガンナー  作者: 黒猫の宵風
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とりあえず街へ

先週はすいませんでした。風邪で寝込んでいました。今週から再開します。

 奴隷を受け取るには、奴隷が持ち主に逆らうことのないように「契約魔法」という魔法で行動を縛るらしい。

 ボルドさんが首輪をヨイテに着けたあと、俺に小さい針を渡してくる。


「契約には契約者の血が必要になる。その針で親指を刺して首輪の窪みに押し当ててくれ」


 俺は言われたとおり親指を刺し首輪に押し当てる。すると俺とヨイテの間に何か繋がりのようなものができたのがわかる。


「これで契約終了だ。これでこいつはあんたのものだ。それとこれを受け取ってくれ」


 ボルドさんは袋を渡してきた。中には銀色の効果が5枚


「ありがとうございます」

「礼を言うのはこっちの方だ。魔物から助けてもらい、さらにいらないものまで引き取ってもらったんだからな」


 さて、これからどうするか。さっきのボルドさんの話を聞く限り、ヨイテを連れてこの帝国内で行動するのはやめた方が良さそうだ。だからといってカークス王国がまともな国かもわからない、


「ボルドさん。カークス王国ってどんなところだ?」

「王国は帝国と違って獣人差別がない。街に行けば結構な数いるし、獣人だけの村とかもあるしな。そいつを連れて歩くなら帝国じゃなく王国に行くべきだな」


 やはりヨイテを連れて歩くなら王国側の方が良さそうだ。


「じゃあ王国に行くことにしようかな。どっちに行けば良い?」

「さっきわしが逃げてきた道を行けば良い。歩きなら日が暮れる前には着くだろう。」

「わかった。じゃあ俺はそっちに行くことにするよ。世話になったな、ありがとう」

「さっきも言ったが礼を言いたいのはこちらのほうだ。また会ったときはよろしく頼むよ」


 そういってボルドさんは、帝国方面に馬車を走らせた。それを見送り俺とヨイテは王国方面へ歩き出す。

 道中はヨイテがまだ怯えているようで会話はなかった。ボルドさんが日が暮れる前には着くと言っていたが疲れているのかヨイテはゆっくりとしか歩けたかったためそれに合わせて歩いて行った。そのため街に着いたのは日が暮れて少ししてからだった。

 街に入るための検問があるようで、その列ができているためにそれに並ぶ。

 少しすると順番が来て衛兵が書類を持ちながら俺の方に来る。


「どうもこんばんは。身分証の提示をお願いします」

「身分証?いや、持ってないな」

「そうですか。では街に入るのにお二人で銀貨一枚になりますがよろしいですか?」

「わかった。これでいいか?」

「はい、大丈夫です。ではいくつか質問させていただきます」


 銀貨一枚渡した後、名前や犯罪歴などを聞かれた。


「では最後にこちらの水晶を持って「今述べた事に偽りはない」と宣言してください」


 そう言われて水晶を渡された。


「今述べた事に偽りはない」


 言われた通り宣言して、水晶を衛兵に返す。

「・・・はい、結構です。ようこそ国境の町タリスへ」

「これの検問はどこでも毎回こんなに時間がかかるのか?」

「そんなことないですよ。ここが国境の町だからなのと、あなたが身分証を持ってないからですね。身分証は作っておいたほうが良いですよ」

「そうだなぁ、どこで作れる?」

「各ギルドで作れますよ。一般的なのは冒険者ギルドですね。ただ今日はもう遅いので明日にしたほうが良いですね」

「わかった、ありがとう」


 その後オススメの宿を紹介してもらいそこに向かう。


「いらっしゃい。泊まりかい?」


 宿に入ると恰幅の良い女性が出てきた。


「ああ、2人なんだがいくらになる?」

「二人部屋だと銅貨50枚、一人部屋を二部屋取ると銅貨80枚だよ」

「じゃあ二人部屋で」


 そういい銀貨を一枚渡す。


「はいよ、お釣り銅貨50枚だね。これが部屋の鍵。部屋は二階の一番奥の部屋だよ」


 鍵をもらい部屋に向かう。


「ふぅ、やっと一息つけるな。ヨイテも空いてるとこに座って休みな」


 だがヨイテは入り口の側に立ったまま動かない。


「ニ、私は御主人様の奴隷です。御主人様と同じ部屋というだけでもおこがましいのに、その部屋で寛ぐというのはあってはならないことです」


 ヨイテの言葉に俺は頭を掻きながら苦笑いをする。


「まずはそこからか・・・じゃあヨイテ、命令だ。そこの椅子に座れ」


 言われてヨイテは椅子に座る。


「これから俺とお前の関係についてはなす」


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