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kokoro mittsu  作者: 雨音。
8/10

honntoha ne

honntoha ne


泣いたのは、好きだったから。

狂ってしまいそうになるくらい、

好きだったから。


ひとつも嫌いになれなくて、

誰かにあなたを重ねては、

心が違うと叫んでる。


あなたが好きな私を、

簡単に傷付けるあなた。

それでも嫌いになれないなんて、

私はどこかおかしいのかな。


終わったはずなのに、

突然表示されるあなたの名前。

出ちゃダメだって分かってて、

心が言うこと聞かなくて。

震える手で電話を握って、

聞こえてくるのは、大好きな声。


元気だったかなんて、聞かないで。

元気なはずないでしょう。

懐かしいなんて、言わないで。

私の中では終わってないから。


どうしようもないあなたを、

それでも憎めないなら、

いっそこのまま、堕ちていきたい。


想うことは、罪でしょうか。

ただ好きでいることは、悪でしょうか。


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