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honntoha ne
honntoha ne
泣いたのは、好きだったから。
狂ってしまいそうになるくらい、
好きだったから。
ひとつも嫌いになれなくて、
誰かにあなたを重ねては、
心が違うと叫んでる。
あなたが好きな私を、
簡単に傷付けるあなた。
それでも嫌いになれないなんて、
私はどこかおかしいのかな。
終わったはずなのに、
突然表示されるあなたの名前。
出ちゃダメだって分かってて、
心が言うこと聞かなくて。
震える手で電話を握って、
聞こえてくるのは、大好きな声。
元気だったかなんて、聞かないで。
元気なはずないでしょう。
懐かしいなんて、言わないで。
私の中では終わってないから。
どうしようもないあなたを、
それでも憎めないなら、
いっそこのまま、堕ちていきたい。
想うことは、罪でしょうか。
ただ好きでいることは、悪でしょうか。