第一話 死後の世界?
第一話 死後の世界?
キーンコーンカーンコーン
一日を終えるチャイムが鳴り響いた
部活道の生徒達もこのチャイムが鳴るころには帰宅の準備を始める
僕の名前は「木元颯汰」高校一年生。
クラスでは目立たず、成績も普通、運動も普通。
趣味は読書か、音楽を聴くことくらいだ。
僕は毎週火曜日、放課後の図書室に留まり本を読みあさっている。
そして今日もチャイムが鳴った後、図書室の鍵を職員室まで返しに行き、いつもの帰り道を通って帰宅しようとしている。
「失礼しました。」
職員室から出ると、もう外は暗くなり始めていた。
あまり遅くなると親がうるさい。
だから今日はいつもより早足で学校を出た。
いつも見慣れた帰り道。
ここを曲がれば宮下さんの家。
通り過ぎればいつも立ち寄るコンビニ。
平凡な毎日だ。
ぼーっと目の前の一本道を歩いているときだった。
ププーーーーッッッツツツ
一瞬にして目の前が真っ暗になった。
「は?え?何?、、、、。」
何だか、頭が痛い、、、眠たい、、。
猛烈な激痛と眠気に襲われた。
そして死んだように地面に倒れた。
しばらくして僕は目が覚めた。
「痛い。なんだったんだよ。」
なにがなんだかわからない。
なにが起こったかわからない。
ただわかることは、ここはいつもの帰り道じゃない!!!
「さっきまで居た交差点じゃない!」
僕は見渡す限りのお花畑に居た。