漆黒の闇 大量の光
村の景色は木の家が20軒
人は見える範囲では5名ほど
桑を持ち畑を耕している者
井戸から水を汲む者
川で魚を取る者
村を囲む柵は無い
襲われる心配が無いってことか
時代背景は縄文時代くらいか?
「そういえば村長はいるのか?」
「村長?それはなんですか?」
村を収める者もいない……
なんなんだ この村は……
日が落ち始めて夕焼けになる
「もう暗くなりますね 今日はどこかに泊まっていってください」
「いや 大丈夫です 私の住んでいるところはすぐそこだ」
1度扉に戻ろうと思った
寝ている時に何があるかもわからない
「そ そうですか……」
男は少し寂しい顔をしていた
明日また来ると言って
俺は扉のある方へ向かった
しかし草原を歩いても歩いても扉は無かった
コンパスを使っているから間違いは無いと思うのだが……
辺りは暗くなり
スマホの明かりだけになった
さて どうしようか……
考えながらスマホの閉じた
こんなに暗闇って言うのも久しぶりな気がする
外には街灯の光
家の窓の光
車の光
現代では小さな光が多くあり
草の音しか聞こえない外とは……
素晴らしい
青木は横になった
星が綺麗に見えた
周りが暗いと星が綺麗に見えると聞いたことがあったが
これほどとは……
今日は星を見ながら寝るとしようか
朝になり 目が覚める
この世界は夢とかでは無かったんだな
自分の手を動かし
自分の存在を確認した
とりあえず 村に戻るか……
青木は村の方へ歩いて行った
そして 昨日の男が昨日と同じ場所にいた
俺は手を振った
男も笑顔で手を振っていた
「どうも また来ちゃいました
扉は消えていて結局外で寝ちゃいましたよ」
男の顔を見ると昨日となんか違う
髭は多かったが昨日より増えているように感じた
髪も髭も
普通の事だ
生きていれば伸びてくる
当り前
当り前だが……
伸びた事に気づける……のか?
「ようこそ また来てくださり ありがとうございます
草原で寝るとは なかなか凄いですね」
そして私の腹がなった
昨日の昼から飯を食っていない事に気づいた
腹が鳴る
何年ぶりだっただろうか
「食事はまだですよね すぐに用意しますから来てください」
男は笑っていた
私は少し恥ずかしくなったが 甘える事にした
食事はご飯と魚だった
見た目は普通だった
味は薄く
調味料が無いんだと思った
しかし これもまた 新鮮だった
美味しくは無かったが 室内の雰囲気と静かな空間に満足だった
そして1枚の絵を見つけた
女神のような人物が時計のような物を持っている絵だった
「この絵は?」
「この絵は昔からありまして 大事にするように言われています
時の神様で クロノス?って言うそうです
なんでも クロノス様がいるから私たちは存在するとか どうとか……
あんまり 覚えていませんけどね」
クロノス……時間の神だったっけか……
なぜクロノスが祀られているのかは謎だが……
しかもこの絵って 油絵か?
「この絵の色は油絵具ですよね 絵具ってあるんですか?」
「油絵具?なんですか それは
確かに今まで気にした事がありませんでした
これは油絵具と言う物で描かれていたんですね
さすが旅人さん 詳しいですね」
村に存在しない絵具で描かれたという事は
昔 絵具を持った者がこの村に持ってきたか ここで描いたって事か
「この村には伝説や伝承などはありますか?」
「ちょっと待っててください 詳しい人を連れてきます」
男はそう言って
1人の老婆を連れてきた