共テ会場に変な奴いたんだが...
ーーあなただったら、どう思う?
今日はいよいよ、大学入試共通テスト(共テ)の本番だ。
「じゃあ、お母さん、行ってきます。」
「頑張るのよ!行ってらっしゃい。」
今年受験生の明は、緊張と不安に包まれながら、受験会場の日本中央工科美術大学へと向かった。そして、こんな時ばかり、時間というのは早く過ぎ去る。あっという間に大学に着いてしまった。受験票を持って、今回解答する席に着いた。世界史の暗記本を読んでいると、急に大きな声が聞こえた。
「イッチサーンゴゴッロックツーミシ!イッチサーンゴゴッロックツーミシ!」
(え、何、怖いんですけど。)
「みーんなー、一緒に〜、イッチサーンゴゴッロックツーミシ!」
(何が、みーんなー、一緒に〜だよ!まじで怖すぎだろ。精神病院の患者でも来たのか?)
「そこの君、一緒に言おう!イッチサーンゴゴッロックツーミシ!」
(まじで怖すぎだろ!あの子、めっちゃ可哀想だな…そして、なんであいつはあんな意味わからん呪文みたいなのを共テの受験会場で行ってんだよ!)
「ちょいジジイ!何意味わかんねー事行ってんだよ!ここ受験会場だぞ!」
(勇者現れたわ)
「ちょっとちょっと、さすがに目上の人にジジイ呼ばわりはないだろ〜」
(いやお前どこからどうみてもジジイだから!!!)
「もう良い、警備員さん読んでくるわ」
(早くアイツを確保して、精神病院に連れ戻してくれ。)
「ちょっと待って、チョコあ○んぱんあげるから許して!」
(何で高3以上の人間にチョコあ○んぱんあげようとしてんだコイツ…精神年齢小学生かっ)
「そこのジジイ!大人しくしろ!」
(警備員にまでジジイ呼ばわりされてますやん)
「おい、やめてくれ!ぅわあああああああああああああああああああああ」
「てかあんた、ここの教授じゃねえか!」
(いやあいつ教授だったんかよ!)
「そうだ、私は教授だ!今すぐ離しなさい!」
「誰がこんな不審者離すかボケーーー!」
(マジ悲惨極まりない惨状だな)
「最後にみんな!イッチサーンゴゴッロックツーミシ!」
「だから何度それ言うんだジジイ!」
(最後まで行ってたなあのジジイ)
放送がかかる。
ーー不審者が現在確認されましたが、試験は予定通り十五分後行います。準備の方、お願いします。
(まじであのジジイのせいでましに確認できなかった…)
そして、いよいよ試験開始となった。
「はじめ!」
(よし、最初の問題の答は一だな!)
(えーと、次の問題はと…三だな)
***
こうして、大学入試共通テストは終わった。終わった後、明はあることに気づいた。
(あのジジイ、確かイッチサーンゴゴッロックツーミシとか言ってたな…それって、、、)
・・・今回の共テの答えじゃねえかあああああああああああああああああああああああああああああああああ
その後、あのジジイは逮捕されたのだった。
※この話はフィクションです。
2023受験生、頑張れ!全力で応援してます!