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深淵に堕ちていく…  作者: 鈴もりch
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002 いつもと変わらない日

[深淵]とは何か…そして、恋の予感…?

 私の名は西野るぅ、通称ルーちゃん、16歳 高校二年生 身長150cm 体重45kg 胸はCカップくらいかな……両親が妹を連れて私を置いて行った日から、私の頭の中に「もう一人の私」がいる。 もう一人の私とは[深淵]のみだけど話せるし、一緒に遊んだりできる。 名前はクロエと言うらしい。夢の中で彼女は黒いドレスを着ていて綺麗な金髪が特徴的。私の趣味を分かっていつも楽しく[深淵]で過ごしている。クロエは私の身にあったことをすべて知っている。クロエはいつも優しい言葉をかけてくれる だけど現実では人間のどす黒い感情が私に常に襲い掛かってくる。そんな私に昔クロエはこう言ってくれた。

「つらかったら…私が変わるよ…。助けてあげる。」

私はこの言葉をいつも信じてる。いつか私が本当の幸せを手にする日まで… 家を出る前に全身鏡を見る 。やつれた顔に、死人のような目つき、体中あざだらけ…毎日親もいなく、みんなから雑用扱いされる日々…こんな生活がずっと続くのかと思うと憂鬱になるけど仕方ない…。

  学校に行く途中、一人の女の子が歩いているのを見つけた。その子は背が高くてモデル体型ですごく美人さんだった。来ている服から同じ高校に通っている生徒だとわかった。でもなぜかこの子には違和感がある。なんだろう……。

そう思った瞬間、その子はこっちを見て笑ったような気がした。

ドキッとした…まるで自分のすべてを見抜かれているような気がした。

 

 今や[深淵]は学校で教わるくらい有名なものとして知れ渡っている。「深淵]は選ばれた人しか入れないこと、[深淵]にはもう一人の自分がいること、[深淵]は救いようのない悪意からの解放を目的とした空間だということ、そして、[深淵]に干渉した疑いのある人は、「星の場所」と呼ばれる施設に連れていかれることだった。先生曰く、「星の場所」では[深淵]に関する研究、実験をしていて、[深淵]に干渉した人達が幸せになれるところだという。この施設によって、この世界は平等で、対等な関係を築き上げているとのことだった。

 確かにこの世界は平和だ。誰もが平等で、自由があって、不自由がない。だからこそ、私は嫌なんだ。この世界が。だって、不平等で、不公平だから。形上公平で、平等な社会は確かに実現された。でも、その陰で、私のような人達が社会のごみ、家畜扱いされている。そんな私に神様は私にくれたんだと思う。あの日、家族が私を捨て、家から出ていった日…。私は[深淵]に選ばれた。

 この世界は、未完全だ。完璧な世界だと謳っているけれど、陰ではいじめや差別が当たり前のようにはびこっている。


そんなことを考えているうちに学校についた。これから学校で起こるとなんて知らずに…。


次回は2022年3月下旬ごろの投稿となります。

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