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第5話 投資に関する閑話

FXは体がもたない


 FXは年がら年中動いています。特に値が動くのはニューヨーク時間、ロンドン時間です。800万ドルを張っていた時は気がかりでニューヨークもロンドンもウォッチしたため、ほとんど一睡もできませんでした。60過ぎの人間がやることではありません。体が持ちません。

 FXよりも株式先物の方が値動きが良いし、レバレッジも10倍はあるので、私はFXをやるよりは株式先物の方がいいと思います。(反省)



株主優待目的で投資する人って、どうなのかと思う


 趣味や投資の隙間の現金が余っている時にだけやるというのでしたらいいですが、本来の株式投資の目的ではないと思います。株主優待で2億円儲かります? 



株式投資をFPに任せる、相談する人って、どうなのかと思う


 FPって株式投資の仕組みは知っていても「株式投資」においては素人ですよ。(本当の投資のプロもいますが、そうした人は数億円などの端金しかもっていない人は相手にしません。最低でも数十億円からが彼らの顧客です。)まあ、株式投資は素人でも、投資信託の組み合わせとか辺りなら一般のFPでもできるのでしょうが、それって証券会社からFPにキックバックが入る商品じゃあないでしょうね。普通預金に比べて有利になればいいというのでしたら止めはしませんが。


 でも、証券会社の人に株式投資の相談をするよりはFPに相談する方がずっといいです。証券会社の人に株式投資の相談をして電話取引をすれば、お金はすべて「株式取引手数料」に化けて、すっからかんになってしまいます。

 今の証券会社の電話取引はどうだかはわかりませんが、昔はほぼ100パーセントそうでした。電話取引を始めると電話攻勢を受けます。儲かる株だからからすぐ買え、1円儲かったからすぐ売れ、1円損が出たがこのままだともっと損するからすぐ売れと毎日電話がかかってきます。当時は1回の取引で売買代金の1パーセントが取引手数料として消えました。つまり1回の買いと売りで投資金額の2パーセントが消えます。1年間に50回の売買をやれば投資家はすっからかんになるという寸法です。このように株をやるとお金は「株式取引手数料」に化けてすっからかんにされる為、日本では「株は怖い」という「常識」が生まれ、日本人には株式投資が根付かなかったのです。その結果は日本人の株式投資比率の低さとアメリカ人の株式投資比率の大きさと比べていただければ一目瞭然です。なお、私は取引開始時に「一切の電話営業はするな」と担当に告げ、営業をかけてきた場合はすぐに預けた金を引き出し、証券会社を変えましたので、手数料を毟り取られることはありませんでした。特に大手「No証券」とか倒産した大手「Ya証券」とかの大手といわれる証券会社がひどかったですね。おかげで取引した証券会社は10社ほどになりましたが。

 当時は日本の証券会社は本当に悪質な詐欺会社ばかりでした。バブルがはじけて「社員が悪いのではありません」などと言って倒産した「Ya証券」という大手証券会社がありましたが、私はその大手証券会社で勝手に売買された経験があります。担当に文句を言ったら「儲けさせてあげようよいう親切でやってあげた」とうそぶき、支店長を出させると「どうしても取り消しせとわがままを言うなら取り消し処理をさせますよ」と平然と言う始末。そんな違法なことをやっていても「社員が悪いのではありません」と平然としていたのが大手を始め、当時の証券会社でした。(私は地場を含めて10社ぐらいの証券会社としか取引経験がありませんが、それ以外の証券会社も同様だと思います)

 でも、昔の証券会社は投資家をすっからかんにするだけで、借金地獄に落とすまではしませんでした。その点では小豆などを扱う商品先物取引会社よりは良心的でした。むかしは小豆などを扱う商品先物取引会社が投資家に多額の借金をさせてまで取引させた挙句に、多額の損失を負わせて自己破産や自殺に追い込んだりしたという話をよく聞いたものです。実際に私が知っているある郵便局長さんも自分の郵便局の土地建物を含むすべての財産を失い、自己破産しました。ですから商品先物取引会社の社員は先輩や上司から「会社帰りに駅で電車を待つときは中央に居ろ、端にいると電車が来た時に損をさせた客に後ろから突き飛ばされる恐れがある」「自宅は絶対に教えるな、帰宅時は後ろに注意して歩け、自宅がばれると客から報復に来られる」と必ず言われたそうです。

 昔はどこの証券会社、先物会社も怖かったのですよ。


 今のネット証券のほとんどは手数料が良心的で、情報もすぐに入るし、投資環境はとってもいいですよね。本当に昔とは様変わりで、今ネットで投資をやっている人は幸せだと思います。(電話取引は今でも手数料が高いので近づかない事をお勧めします。昔ほどではないかもしれませんが、営業攻勢で毟り取られる恐れもあるかもしれません。)



金を儲けられる人は金を使う才能がない


 私、一般のサラリーマンから見ると大金を、金持ちから見ると小銭を作ることができましたが。(金持ちの世界では最低でも100~300億円持っている人が金持ちで、数十億円持っている人は小金持ちで、数億円は小銭とされます)私には金を使う才能がないために、数億円の小銭ですが本当に使えませんでした。私は財産を子供に残す事は考えないタイプですので。それで最近やっと使い道を見つけて、やっとの思いで使い果たせました。儲けるよりも苦労しました。

 平成25年に2億円を儲けたあとは株もやめて、年金以外は無収入になり、さてこんどはどうやって使い果たすかと悩み続けました。ですが、ある程度の知識があるために、欠点が見えたり、物欲がないなどで「物やサービス」には興味がわかなかったりで、消費の仕方、使い方がわからないのです。私には「お金を使う才能」がないのでなおさらです。

 例えば寄付ですが、国際的な団体や国内の有名な団体では、集まった寄付金のほとんどは寄付金集めの為の広告宣伝費、団体の運営費、役員等の利権などに使われ、純粋に役立つ金はヘタをすると寄付した金額の数パーセント以下にしかならないようです。

 私がある寄付金集め団体の職員から聞いた国際的な団体・機関の日本での寄付金集めの場合、集まった寄付金のおよそ半額が寄付金集めの為の広告宣伝費に使われているそうで、その他にも「献金額、つまり売上」に比例した手数料・お礼を国際的な団体・機関との間を仲介したエージェントへ支払わなければならないし、日本国内の運営団体の実質運営者の利権などに回され(名誉職の理事長などの役員は「名前を貸している」場合がほとんどなのでそれほどは儲けられません)、国際的な団体・機関への上納金すらもその国際的な団体・機関の日本担当役員の利権や権力固め、多額の運営費などに消えてしまい、現地にいっても現地の機関の中で多くの金が消え、実際に困っている人のために使われる金は寄付した金額の多くても数パーセントだそうで、これでは何のための寄付なのかわかりません。

 国内の団体の場合はその団体の理事長などの権力者の、団体内での権力固めや権威付け、利権に使われるのが主になり、(お題目は素晴らしくても、3人寄れば派閥ができ、団体の目的よりも役員同士の好き嫌いが優先し、自分の利益が最優先ということで、権力を得ればやりたい放題、人間がやる事はどこでも同じです。某巨大N大学の理事長さんなんかもそんな話題を提供しましたが。)団体の様子を知り、理事長など権力者の事を詳しく知ったりするとげんなりし、寄付する気が失せます。もちろん目をつぶって何も見ないで寄付したことはあります。何も知らないで寄付すればいいことをした気分になれて、その時は最高です。その後で実態を知るとガッカリしますが。

 そんなこんなで、本当に苦労してやっとの思いで、貯めたものを使い果たせました。


 こんなことを言うのもなんですが、金を使う才能がない我々は数千万円も貯めれば十分かなと、苦労してやっと使い果たせた今になって思っている今日この頃です。

 小銭を貯めてもさらにその後に苦労が待っていたのですよお立合い。これって落ちでいいんでしょうね。お後がよろしいようで。



「オシドリ夫婦は浮気夫婦  巣に卵が3つあれば2つは他のオスの卵、哀れなオスは他のオスの雛のために餌を運ぶ」というエッセイも書いています。


良かったらお読みください。

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