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ダブり集

ここはどこだ?

作者: 神村 律子

 僕は今真っ暗闇の中にいる。


 酷く狭い。息苦しい。


 何だ? 身動きが取れない。


 首を動かすのがやっとだ。


 どうやら寝た状態のようだ。


 どうしてこんなところにいるんだ?


 思い出せない。何も覚えていない。


 おや? これは? 何だ?


 顔のすぐ上に何かがある。


 この大きさは・・・?


 まさか・・・? まさか、まさか?


 もしかして、僕は死んでいたのか?


 それで、すでに棺桶の中? 


 まずい。それはまずいぞ。


 僕は生きているんだ! 死んでない!


 このままだと、火葬場で焼死体だ。冗談じゃない!


 何とか僕が生きている事を外に伝えないと。


 でも両手も少し動かせるだけで、何もできない。


 どうしよう? どうしよう? どうしよう?


 うん? 何となく暑いぞ。


 いや、熱いのか? って、火? 炎?


 おいおい、もう火葬場? 


 どうしよう!? 焼死体はごめんだ。


 大声を出してみよう。


「誰かーッ! 僕は生きてますよォッ!!」


 その時、ガクンと棺桶が動き、ざわざわと人の声が聞こえた。


 ギギ・・・。


 顔の上の蓋が開いた。


 眩しい。


 何故か強い日差しを感じた。たくさんの人影が見える。


 どういう事だ?


 目の前には、担任の先生の怖い顔があった。


「このバカヤロウ、処分するロッカーに隠れて授業サボりやがって!」

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― 新着の感想 ―
[一言] そうきたか! ですねw 自分で何したか覚えてないって、どんだけまぬけなヤツなんでしょうw ウケましたw 次作も楽しみにしています。
2010/12/30 15:19 退会済み
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