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犬は狼に成り、何を為す  作者: ぬーん
人間とは
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目と鼻と爪

 アドルフ、昔の言葉で高貴な狼。なぜ狼なのかは恩人ガゼフに聞くと、

 「狼がお前が倒れていることを知らせたのだ。まあ、あと少し遅ければ狼の腹の中だからの。」


 さて、アドルフはガゼフに狩人として師事し、狩猟のいろはを学んだ。

最初の頃は、狩場である森の中を歩くだけの日が続いた。それが慣れ始めると、3日に一度の頻度でナイフ一本を持たされ日が落ちる前に戻ってくるように命じられた。ガゼフと歩く時は獣に襲われないが、一人で歩くと毎回襲われる。足跡などの痕跡で獲物の情報を集めることや風の読み方はガゼフを見て学んだ。しかし、獲物を早く発見する方法がわからない。


 「ガゼフ、聞きたいことがある。どうやって、獲物を見つけているんだ?風を読むにしても足跡を読むにしても変だ。」


 「ありゃ、お前そこまでわかったのか。普通、そこまで気づかずに聞いてくると思ってたんだが、やはりお前は頭いいよな。」


 「別にそんなのはどうでもいい。教えてほしい。」


 「まあ、いいや。それで獲物を見つけ方だったか。これは気配を読むとしか言えん。普通はこんなことは教えない。気配なんて曖昧なものだし、人によって感じ方なんて変わるからな。ただ、俺が意識していることは周辺視野を使っているということだ。」


 「周辺視野って目の?」


 「そう、目だ。何かをじっと見るときって、視野の中心を持っていくだろ。それ以外の周辺部分を言うんだが、はっきりしないけど見えないことはないだろ?狩りなんてものは隙があるとまず無理だ。意識が無いとき以外で隙がある時は体外何かに集中している時だ。つまり中心視野に集中していることは隙を生んでいるんだ。」


 (なるほど、周辺視野を使えれば視野を広く出来て獲物を見つけやすくなりそうだ。それと目に関して試してみたいこともある。)


 「そうだ。今日俺は近くの猟師仲間と情報共有しに出かけるから、留守番頼むな。」


 ガゼフはそう伝えると小屋から出ていき近くの街へと出発した。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「それで、ガゼフさんは最近弟子をとったんでしょ?どうなんすか、そのお弟子さんは?」


 「ああ?アドルフのことか。アイツは一言でいうと化物だな。俺が生きてきた中でいろんな奴らを見てきたが、アイツがダントツだ。本来は1年かけて教えることが見ただけで身につけやがった。経験とかは流石にねーがそれを補う知能がある。しかも、力は子供にしちゃ強いってところだが反射神経がありえない。反応しながら思考もしているところがやばい。猟師にするにはもったいない才能だ。」


 「あれ?弟子って猟師の方だったんですか?俺は剣術の方だとばかり」

続く言葉言おうとしたが、横から手で口を塞がれ話せられなかった。

 「バ、バカ!?その話題はすんなよ。思い出させるようなこといってんじゃねえ。すみません、こいつも酒を飲み過ぎたようだから、今日は解散しましょう。本題のキングベアが出たこと気をつけてください。それでは俺はこいつをこいつんちまで連れて行くんで。」

 急いで男をひっぱりお金だけおいて出て行ってしまった。


 「そうだよな。教えてやれることは教えてやったほうがいいよな。」

 その言葉は誰の耳にも届かなかった。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 結局周辺寝るまで視野について試行錯誤していた。コツというかどうなれば使えているかはわかった。あるとき、まるで自分を上から俯瞰しているような錯覚した。しかし、不思議なことに周りの物がどういうわけか詳細にどんな状態かなど詳細にわかった。明日は一人で森を歩く日だ。朝早く出発するため、明日の準備をして床についた。


 本来であればガゼフを待つのであるが、この日はなぜか帰りが遅く、酒をいつもより多く飲んでたせいか、家に到着しそのまま寝てしまった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 朝が来た。ガゼフが起きているか確認したが、まだ起きておらず珍しいが話し合いに出た次の日は起きてこない日もあったため、アドルフは森へ出発した。


 早速、試してみると以前よりもっと周りが鮮明に見えて、ガゼフほどでは無いが早く獲物を見つけることができた。だが、ガゼフより実際に獲物を狩ることはまだ早いと禁じられていたため、獲物の観察を周囲を警戒し且つ獲物に気づかれないように行った。


 もうひとつのアイデア、それは以前目を凝らした時に詠唱した時の様子が見て取れたの思い出し、今ではより魔力の使い方になれたのでもっと目に魔力を集めてると、魔力がもっと見れるのではないかと思いたったのだ。

 段々とゆっくりだが目に魔力を集めた。 


 (すごい。思ったとおりだ。獲物が発している魔力が見れる。これで獲物を直接見えなくても、魔力が見えれば魔物がいることがわかる。魔力が見えるから魔力視とでも言おうか。)


 しかし、魔力視を使うには魔力の消費が激しい。もう少し実用性が足りないので改善が必要だ。ただ、この魔力視は大きな武器になりそうだ。


 特に問題も怒らず、そろそろ帰ろうとした時だ。周辺視野範囲内に大きな影が写り、尋常じゃないスピードで迫ってきた。


 (あれは、キングベア!?なんでこんなところにいるんだ。クソ、走って逃げようとしてもすぐ追いつかれる。ここで戦うしかない。)

 木を背に向けキングベアに半身で構えた。キングベアは勢いそのまま突撃してきた。アドルフはジャンプし、キングベアを避けた。そして、キングベアは木に突っ込み木をへし折り、怯んだ。

 しかし、キングベアは首を振りながらすぐに立ち上がった。


 キングベアは、アドルフに肉薄し、両腕を振り回した。アドルフはそれを避けていく。

 (ずっと、避けてるだけじゃダメだ。隙をついてナイフで刺してやる。)


 そして、アドルフはナイフをキングベアの首筋へとナイフを突き刺した。

 (ここだ!)


 しかし、肉が固くナイフが刺さらず、ナイフが滑り、アドルフの体が流れて大きな隙をつくってしまった。そこに、キングベアの攻撃を腹に打ち込まれた。


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