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蜜柑の食べ方

作者: Iso Rock

「馬っ鹿じゃない? 何でそんなにちまちまと面倒臭いことをしているの」

 コタツで蜜柑を食べていると、隣で見ていた彼女がそう言った。

 彼女の言い分はよく分かる。だがしかし、あえて言おう!

「蜜柑の白い筋をとって何が悪いんだ! たとえ味に影響が殆ど無かろうと、気になるもんは気になるんだよ!

 大体、どんな食べ方をするかなんて個人の自由だろ。放っておいてくれよ」

 それでも彼女の呆れた目線は変わらない。そして、俺の剥いたまだ筋の残った蜜柑の房を一つ摘まんだ。

「だ・か・ら、馬っ鹿じゃないの?」

 彼女はそう言って蜜柑の内皮を剥き、俺の前で見せるように中身を食べた。

 馬っ鹿だ俺!

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― 新着の感想 ―
[一言] 思わず吹いてしまいました。 と同時に、何だか可愛いカップルだなぁと。 他の短編も拝読しましたが、どれも短編ながら読み応え有りですね。 限られた文字数の中で言葉を選び、むだを省いて省いてこそ…
[良い点] 『何に対して』馬鹿だと言っているのか、ですか。 面白いですね! SSなのに(だからこそ?)、端的な表現に魅せられました。 [一言] 自己紹介の方に、評価点の基準を記載しているのですが、 …
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