「聖なる鳥居攻略戦」
一刀を元の世界に帰すため瑠陳への旅に同行することになった愛紗達
そして一刀達が山道を歩いていると煩悩寺という寺に訪れた時、修行中の麗羽と出会う。
その後、煩悩寺の和尚から瑠陳への近道を教えてもらい早速通ろうとするのだが
ビリリーッ!!
一刀「ぎゃーっ!? 」
愛紗「一刀殿!? 」
近道である鳥居をくぐろうとした瞬間、一刀の手がしびれたかと思うと一刀は雷が落ちたかのように電撃を受けた。
ズリズリッ…
黒こげになりながらも引きずられて鳥居の外に出された一刀
桃香「大丈夫ですか!? 」
一刀「な…んとか…ね… 」
さすがの一刀も少ししびれていた。
和尚「やはり通れなかったか 」
翠「どういうことだよ? 」
和尚「この鳥居は聖なる鳥居といいまして欲望をもつ者が通ろうとすると今のように電撃を食らってしまいますのだ 」
朱里「そういうことは早く言ってください! 」
朱里、ナイス突っ込み!
一刀「でも俺には欲望なんてないはずだが 」
ヨロッ
少し体を回復した一刀が起き上がろうとすると
和尚「この鳥居は欲望だけでなく邪心にまで反応しますのじゃ、あんたに邪心がないかどうか調べてみるといい、おい袁念(坊主としての麗羽の名前)、鏡を持ってきなさい! 」
和尚は麗羽に言うが
麗羽「フンッ!何故わたくしが言うことを聞かなきゃなりませんの! 」
高慢な麗羽が人の言うことを聞くはずがなくそっぽを向く麗羽だが
和尚「言うこと聞かないとまた『蛞蝓登りの刑』をするぞ 」
和尚が言うと
麗羽「ひっ!?い…今すぐ持ってきますわ!? 」
ダダーッ!!
素直に言うことを聞く麗羽
タンポポ「何なのその蛞蝓登りの刑って? 」
和尚「なぁに、対象者を裸にして額に蛞蝓の好物である野菜をつけた後、足下に蛞蝓を数匹置く刑じゃよ 」
すると蛞蝓達は野菜めがけて額に寄ってくるという麗羽でなくても二度と受けたくない罰である。
タンポポ「(にひひっ♪今度焔耶で試してみよっと♪) 」
焔耶「何だかわからないが今無性にタンポポを殴りたくなってきたぞ♯ 」
とはいえ理由もなく殴れば桔梗に殴られてしまうので殴れない焔耶であった。
それからしばらくして
麗羽「和尚様、持ってきましたわ! 」
麗羽が大きな鏡を持ってやって来た。
和尚「袁念、御苦労。では北郷殿、鏡の前に立ってくだされ 」
一刀「わかったよ 」
スッ!
一刀が鏡の前に立つと
モヤ〜っ!!
鏡に映った一刀の回りに黒いモヤのようなものが漂っていた。
鈴々「これって何なのだ!? 」
和尚「この黒いモヤこそ北郷殿の邪心の塊!ほら見てくだされ、邪心が文字になりますぞ! 」
うにょうにょ…
和尚の言う通り一刀の邪心が文字へと変わっていく!
そして出た文字とは…
『この世にいる美女のおっぱい揉みたい!』
全員『・・・ 』
出た文字をみんなが見つめる
しばらくして…
愛紗「最低です!♯ 」
翠「このエロエロ魔神!♯ 」
焔耶「女の敵め!♯ 」
一刀「ぎゃーっ!? 」
ドガバキンッ!!☆ミ
誰も助けてくれないなか集団リンチを受ける一刀
雛里「あわわ!?一刀さんなんてチ〇コもげろ! 」
グサッ!
おまけにとどめの一撃を食らってしまった。
紫苑「困りましたわね、一刀さんが通れないんじゃ通ることはできませんし 」
桔梗「和尚、何かよい手はないのか? 」
和尚に聞いてみると
和尚「この鳥居を誰もが通るには中を通ってすぐ右にあるキツネの石像の右手を下げればよいのじゃ 」
鳥居の奥を見てみると確かにキツネの石像があった。
和尚「前までは普通に通れたのじゃが袁念が面白半分で手を上げてしまい通れなくなったのじゃ 」
麗羽「し…仕方がないじゃありませんか!そんなこと聞いたことありませんし! 」
やはり麗羽が原因であった。
星「ならば和尚が鳥居をくぐればよかろう。和尚なら邪心や欲望はあるまい 」
和尚「うっ…それもそうなのじゃが… 」
鳥居をくぐるのを拒む和尚
タンポポ「あれ〜♪もしかして和尚なのに邪心や欲望があるの? 」
和尚「バ…バカを言うでない!ワシは和尚じゃぞ、邪心なんてあるわけが… 」
スッ!
そして鳥居を通る和尚だが…
ビリリーッ!!
和尚「ぎゃーっ!? 」
電撃を食らってしまった。
星「そりゃ蛞蝓登りなんてエロい罰を考える和尚なら邪心もあるな♪ 」
一刀「星、わかってて和尚に通らせただろう 」
星「ちょっとした悪戯心ですよ♪ 」
その悪戯心で命を失う時もある。
愛紗「ええいっ!男共は頼りない!私が鳥居を通っていく! 」
このままでは埒が明かないということで愛紗が鳥居を通ることに名乗り出た!
桃香「待ってよ愛紗ちゃん、もしものために危ないから一度鏡で邪心があるかどうか調べてみようよ! 」
愛紗「構いませんよ!どうせ私に邪心や欲望なんてあるわけがありませんからね! 」
スッ!
自信をもって鏡の前に立つ愛紗だが
モヤ〜
黒いモヤが文字に変換していく!
『一刀殿のあ…』
そして文字が完全に出る前に
サッ!
愛紗は鏡に映らない場所に移動した。
星「どうやら愛紗の欲望は性欲のようですな 」
愛紗「黙れっ!!♯ 」
そしてその後、他のみんなも試してみるが
桃香
『お腹の回りのお肉を…』
鈴々
『おいしいものをたくさん食べたい』
翠
『お漏らしを…』
焔耶
『桃香様の愛を独り占めにしたい!』
紫苑・桔梗
『若が…』
※最後まで書かれていないのは出る途中で鏡に映らない場所に移動したからである。
そして調べてみた結果、全員が欲望や邪心を持っていた。
桃香「うぅ…結構みんな邪心って持ってるんだね 」
翠「あと試してないのは袁紹達だけど試してみるか? 」
一刀「無理だろう。袁紹は欲望の塊だし、文醜(猪々子)は鈴々と同じ食欲な気がするし、顔良(斗詩)は腹黒そうだし、白蓮は目立ちたいという欲望がありそうだ 」
散々な言われようである。
鈴々「こうなったら最後の手段としてお兄ちゃんが空を飛んで鈴々達を瑠陳まで運ぶのだ 」
愛紗「全員到着するのにいつまでかかると思ってるんだ。それに一刀殿も疲れるであろう 」
考えられる案を全て使い果たし新たな考えを考えられる一刀達
すると
璃々「お〜い!お兄ちゃん♪お母さん♪ 」
紫苑「今の声は璃々!? 」
一刀「そういえば璃々ちゃんの姿が見当たらないぞ!? 」
みんなで璃々ちゃんがどこにいるのか探してみると
璃々「ここだよ〜♪ 」
伽留「なんだ。鳥居の向こう側か 」
・・・・・
全員『えっ!? 』
なんと!?璃々ちゃんは鳥居の向こう側にいた。
紫苑「璃々!どうやって通ったの!? 」
璃々「どうやってって、普通に通れたよ 」
愛紗「これはどういうことだ!? 」
朱里「多分璃々ちゃんには邪心や欲望がないんですよ。子供が『〜したい』といっても欲望じゃなくて駄々をこねているだけですし!? 」
納得な答えである。
一刀「璃々ちゃん、そこにキツネの石像ある? 」
一刀が璃々ちゃんに聞くと
バンッ!
璃々「あるよ〜 」
一刀「それじゃあ右のお手手を下げるんだ! 」
璃々「右ってどっち? 」
一刀「お箸持つ方だよ! 」
幸い璃々ちゃんは右利きであった。
璃々「わかった。やってみる! 」
ぐぐっ…
璃々ちゃんは言われた通りにキツネの右手を下げてみる。
そして
ガタンッ!
キツネの右手が下げられた。
タンポポ「これで結界が消えたそうだけどホントかな? 」
星「見た感じはさっきまでと変わらぬが 」
これで通ってみて電撃が流れては詐欺だと思い誰も通ろうとしない
一刀「よしっ!俺が通る!俺なら頑丈だから電撃くらい耐えられる! 」
スッ!
そして一刀は鳥居に足を出してみる。
すると
一刀「全然しびれない…ってことは大丈夫だ! 」
愛紗「ではさっさと渡りましょう! 」
サッサーッ!!
鳥居をくぐって寺を出る一刀達
だがその様子を見ている者がいた。
麗羽「フフフッ!北郷さん達に任せてみて正解でしたわね。昔から『バカとハサミは使いよう』とは言ったものですわね♪ 」
斗詩「ちょっと麗羽様まさかお寺を脱走するつもりですか!? 」
猪々子「何進将軍にバレたら今度こそ手打ち(首切り)ですよ!? 」
二人は脱走しようとする麗羽を止めようとするが
麗羽「バレなきゃいいではないの、それにお寺にいるのは袁念でしょう。わたくしの名は袁紹ですから関係ありませんわ! 」
無茶苦茶な理屈である。
カポッ!
そして麗羽はカツラを被ると
麗羽「さぁ猪々子、斗詩!出発しますわよ! 」
サッ!
麗羽は鳥居を通ろうとする
斗詩「どうする文ちゃん? 」
猪々子「どうするって、あたい達は何進将軍から麗羽様の目付(監視役)を言われたんだからついていくしかないだろう! 」
スッ!
そして猪々子と斗詩も鳥居をくぐり
白蓮「北郷…私もついていくからな! 」
ダッ!
白蓮も鳥居を通り抜けていった。
和尚「う〜ん… 」
そして和尚が電撃から目を覚ましたのはこれから数日後だったという。
次回、拠点フェイズ!
温泉にて発生