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「煩悩寺」

一刀を元の世界に帰すため瑠陳への旅に同行することになった愛紗達


本当はみんなだって一刀と別れたくないという気持ちがあったものの一刀のためならばと涙を呑んで一刀に協力するのであった。


そして全員で旅に出て数日後、一刀達はとある山道を歩いていた。


桃香「ふへ〜!?山道は疲れるよ〜!? 」


鈴々「桃香お姉ちゃんは普段鍛えてないから大変なのだ 」


普段鍛練をしている武官達は山道なんて平気だったがほとんど鍛練をサボっていた桃香にはきつかった。


桃香「一刀さん疲れたからおぶってよ〜! 」


桃香は一刀に言うが


一刀「定員オーバーだよ 」


ずしっ!


すでに一刀の背には朱里、雛里、璃々ちゃんが背負われていた。


焔耶「ならば桃香様、私の背中にお乗りください 」


桃香「ホント!焔耶ちゃんありがとう♪ 」


スッ!


焔耶の背に乗る桃香


焔耶「(あぁ…、桃香様の吐息が首筋に…///) 」


タンポポ「ちょっと脳筋、早くしなさいよ 」


逆にスピードが遅くなってしまった。


紫苑「すみませんね一刀さん、璃々を背負ってもらって 」


一刀「大丈夫だよ。璃々ちゃん軽いしね 」


紫苑「あのぅ、それでついでと言ってはなんですけど… 」


むにゅっ♪


紫苑は胸で一刀の腕を挟む


紫苑「胸が大きすぎて疲れてしまいましたので私もおぶってくれませんか? 」


紫苑が言うと


桔梗「ならば一刀殿、儂も胸が大きすぎて疲れたのでおぶってもらえぬかな? 」


むにゅっ♪


負けじと桔梗も胸で一刀の腕を挟む


雛里「(そんなに胸が邪魔ならもげばいいです〜♯) 」


と一刀の背に乗る雛里は思っていた。


そして二人に対して一刀は


一刀「仕方ないな、俺は力持ちだから二人共おぶってあげよう♪ 」


ニヤニヤ♪


エロい顔で承諾する一刀


そんな一刀に


愛紗「ほぅ、一刀殿はそんなに元気がありますか♯ 」


ヌッ!


青筋を立てた愛紗が現れた。


一刀「あ…愛紗さん!? 」


愛紗の登場に驚く一刀


そして…


ずっしり!!


一刀「さ…さすがにこれはちょっと!? 」


愛紗「一刀殿は力持ちだから大丈夫でしょう♯ 」


桃香「(私はおぶってくれなかったのに!♯) 」


一刀は罰として全員分(十人以上)の荷物(武器や食料等)を持たされた。(朱里達は下ろされた)


そして一行が歩いていると


翠「おいっ!あんなところに寺があるぞ! 」


愛紗「ちょうどいい、あそこで休ませてもらおう 」


道の途中で寺を見つけ休むことにした一行


『煩悩寺』


伽留「煩悩寺(ぼんのうじ)だなんて変わった名前だね 」


翠「いっそのこと一刀もこの寺に預けた方がよくないか? 」


一刀「俺って一体… 」


一刀が落ち込んでいると


サッサッ!


掃除をしている坊主を発見した。


一刀「あそこに坊主がいるぞ 」


星「ちょうどよい、道を聞こうではないか、そこの坊主よ! 」


くるっ


そして声に反応した坊主が振り向くと


?「何でございますか? 」


坊主ではなく尼(女の坊主)であった。


すると


鈴々「にゃっ?このおばちゃんどこかで見たような気がするのだ 」


一刀「鈴々もそう思うか、実は俺もどこかで見たような感じがするんだよ 」


この尼に見覚えがあったようだ。


すると


尼「あーっ!?あなた達は!? 」


尼の方も一刀達を知っているようだ。


翠「こんな奴と会ったことあったか? 」


愛紗「でも確かにどこかで見たような気がするんだが 」


尼の正体を考える一行


すると尼は


尼「おーほっほっほっ! 」


いきなり高笑いをし出した。


そして一刀達はこの尼が誰なのかに気づいた。大陸広しとはいってもこの高笑いはあの人しかいない。


その人とは…


全員『袁紹(なのだ)!? 』


読者のみなさんも知っての通り袁紹(麗羽)である。


反董卓連合にて何進将軍をバカにしまくった麗羽は罰として頭を刈られ寺に入れられた。その寺がこの煩悩寺である。


麗羽「誰かと思ったらいまいましい皆さんですわね!よくも高貴なわたくしを寺に入れてくれましたわね!♯ 」


それは自業自得である。


一刀達が麗羽と出会っていると


斗詩「麗羽様、また掃除をサボっているんですか? 」


猪々子「早くやらないと和尚にどやされますよ 」


寺の中から猪々子、斗詩、そして…


白蓮「しかし麗羽もずいぶん変わったもんだな 」


白蓮が出てきた。


桃香「パイパイちゃん!? 」


白蓮「白蓮だ!…って北郷に桃香!? 」


白蓮達が一刀達に気づいた。


斗詩「お久しぶりです 」


猪々子「アニキ達は元気そうだな♪ 」


愛紗「そちらも元気そうではないか 」


一刀「まさか白蓮までいるなんて驚いたぜ!? 」


白蓮「私は近くまで寄ったから麗羽の様子を見に来たんだ 」


斗詩「北郷さん達はどうしてここに? 」


鈴々「お兄ちゃんをかえ… むっ! 」


愛紗「(余計なことを言うな!) 」


愛紗はしゃべろうとする鈴々の口を塞ぐ


星「ちょっと瑠陳という街まで旅をしているだけだ 」


そして一刀達が話をしていると


和尚「これ袁念!またサボっておるのか! 」


寺の中から住職である和尚が現れた。


鈴々「袁念って誰なのだ? 」


猪々子「お寺での麗羽様の名前だよ 」


余談であるがこれは単に西森が坊主の名前なら〇念が普通だろうということで決めた名前である。


和尚「おや、お客さんかな?そんなところにいるのもなんだから寺に入りなさい。袁念、お前は掃除が終わるまで寺に入るでない! 」


麗羽「はいはい、わかりましたわよ 」


和尚「はいは一回! 」


翠「やけに厳しい和尚だな!? 」


一刀「きっとそれだけ厳しい修行をした証だよ 」


そして一刀達は和尚につれられて寺の中に入った。


和尚「皆さんお疲れでしょう。貧しい寺で何もありませんがゆっくりしてください 」


愛紗「ご住職、ありがたいのだが我々は瑠陳に急いで行かねばならぬのだ。瑠陳まであとどのくらいかかるんだ? 」


和尚「瑠陳ですか…、普通にいけば10日ほどかかりますがあなた方は運がいい! 」


タンポポ「どういうこと? 」


和尚「この煩悩寺には瑠陳にたった1日で行ける秘密の道があるのです 」


一刀「ありがたい!すいませんがその道を使わせてください! 」


一刀が和尚に頼むと


和尚「あなた方には何やら事情があるようですな、いいでしょう普通なら通行料お一人3000円(現代通貨)であなた方は総勢18人だから54.000(5万4千)円いただくところだが特別に半額にしよう! 」


つまり2万7千円払えばいいのだ。


だが


一刀「(朱里、お金ある?) 」


朱里「(残念ながら来る途中に寄った茶店で団子を食べ過ぎたのでお金がありません) 」


一刀達にお金はなかった。


一刀「こうなったら仕方ない! 」


そして一刀がとった策は…


紫苑「ねぇ和尚さまぁん♪私達そんなにお金がありませんの 」


桔梗「せめて半額の百分の一にまけてくれぬかのぅ♪ 」


つまり270円である。


普通ならそんなにまけるもんかと言いたいだろうが


和尚「でひひっ♪それじゃあお姉ちゃん達に免じてまけてやろう! 」


翠「このエロエロ和尚! 」


愛紗「これだから男というものは♯ 」


一刀「うっ!? 」


色仕掛けでなんとかまけてもらい、秘密の道を通れることになった一刀達


そしてたどり着くと


パァーッ!!


そこには光り輝く鳥居があった。


桃香「輝いてるよ!? 」


焔耶「綺麗だ!? 」


一刀「まぁとにかくありがとうね和尚さん 」


スッ!


そして一刀が鳥居を通ろうとすると


バチバチッ…


一刀「へっ? 」


手にしびれが少しできたかと思ったら


ビリリーッ!!


一刀「ぎゃーっ!? 」


一刀に物凄い電流が流れた!


愛紗「一刀殿!? 」


鈴々「お兄ちゃん、大丈夫なのかなのだ!? 」


ずりずりっ…


愛紗達に救出され鳥居の外に出された一刀


幸いにも一刀は生きていた。


和尚「やはり神の(バチ)が当たりましたか 」


星「それはどういうことですかな? 」


和尚「この鳥居は聖なる鳥居と申しまして心に欲望がある者は通れないのですよ 」


愛紗「なんだって!? 」


一刀達に恐るべし難関が待っていた。


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