「夢の中で」
今回より第4章(最終章)が始まります。展開的にはアニメ無関係のオリジナルです。
洛陽での反董卓連合の戦いと于吉による始皇帝復活は阻止された。
そして于吉が消えた時に残った太平要術の書は太平要術の気を感じ取って偶然やって来た華佗に渡すことになった。
その後、各諸侯達はそれぞれの国に帰ることになり
董卓軍は洛陽復興のために洛陽に残り
そして華琳は魏へ、雪蓮と美羽は呉へ、何進将軍は洛陽を平和にするため残ることになった。
ちなみに麗羽は何進将軍の命令で鬘着用を禁じられお寺にこもることになった。(ほっておくと何をしでかすかわからないので修行と断髪なしで猪々子と斗詩もついていくことになった)
そして戦いから1ヶ月後
桃花村
カキカキンッ!!
愛紗「ハァッ!! 」
一刀「ハッ! 」
この日、一刀はみんなと鍛練をしていた。
理由は反董卓連合の戦いで一刀が恋達にアドバイスしたところ格段に強くなったと聞いて愛紗達が一刀に鍛練をお願いしたのだった。(一部の人は嫌な顔をしていた)
そして鍛練の打ち込みが終了すると
朱里「皆さん、お茶とお菓子の用意ができましたよ 」
朱里と雛里が一刀考案のお菓子を持ってきた。
ちなみに雛里は朱里から学びたいことがあるといって水鏡先生のところに帰らず桃花村に残っていた。
鈴々「朱里、今日のおやつは何なのだ? 」
朱里「今日のおやつは『かすてら』というものです 」
焔耶「粕寺だなんて嫌な感じの読みだな 」
タンポポ「いらないならタンポポが食べてあげるよ♪ 」
ぱくんっ!
焔耶「あっ!! 」
タンポポは焔耶のカステラを食べてしまった。
焔耶「こらっ!返せ!♯ 」
タンポポ「もう食べちゃったもんね〜♪ 」
ドダダーッ!!
タンポポを追いかけ回す焔耶
そしてそれを見ていたあの人は
桔梗「まったく、焔耶は久方ぶりに会っても変わらんのう 」
そこには桔梗がいた。
実は反董卓連合終結後、焔耶のことが心配でやって来たのだが巨乳ということもあって美以達になつかれてしまいそのまま桃花村に住むようになったのだ。
しかも話を聞いてみれば紫苑の知り合いだという
紫苑「桔梗、あなたも焔耶ちゃんに会えて嬉しいんじゃないの 」
桔梗「そうかもしれんな 」
そして美以達も桃花村が気に入り南蛮に帰らず桃花村に住むことになった。
美以「にゃーっ!ネズミ発見にゃーっ! 」
そして反董卓連合と始皇帝復活を阻止した大陸の英雄である北郷一刀はというと
ガキンッ!!
愛紗「がはっ!? 」
一刀「なかなかやるな愛紗、前より強くなっているのがわかるよ 」
愛紗「それでも一刀殿に勝つことができないのですから正直自分ではどのように変化したのかわかりませんけどね 」
と本人はいうが実際愛紗の武力はこの小説が開始された時と比べて確実に強くなっていた。
翠「よしっ!次はあたしの番だぜ! 」
鈴々「その次は鈴々の番なのだ! 」
一刀「まった!少し休憩させてくれ 」
スッ!
一刀が疲れて椅子に座る。
朝から鍛練のしすぎでさすがの一刀も疲れてしまったのだ。
そんな一刀に
スッ! スッ!
桃香・愛紗『どうぞ 』
桃香が水を、愛紗がタオルを一刀に差し出す
一刀「あ…ありがとう 」
スッ!
一刀が両方に手を伸ばそうとしたその時!
バキンッ!!
一刀「うわっ!? 」
愛紗「なっ!? 」
桃香「きゃあっ!? 」
バタンッ!!
椅子が壊れて一刀は二人の方に倒れてしまった。
一刀「いたた…どうして椅子が!? 」
一刀が起き上がろうとすると
むにゅっ♪ むにゅっ♪
両手に柔らかい感触を感じた。
一刀「(う〜ん、右手はプリンのような柔らかさ、左手は桃のようにつるつるしている。はっきり言うとどちらもでかい!) 」
むにゅっ♪ むにゅっ♪
一刀がもう一度揉むと
?「か〜ず〜と〜ど〜の〜♯ 」
一刀「えっ!? 」
前の方から一刀を呼ぶ声がしたので見てみると
バンッ!
そこには青筋を立てた愛紗と半泣きの桃香がいた。
そしてよく手を見てみると一刀は二人の胸を揉んでいたのだ。
愛紗「一度目は事故として許してあげますが何故二度も揉むのですか♯ 」
桃香「ひっく…おっぱい揉まれちゃった 」
一刀「いやあの、これは事故でして!? 」
愛紗「問答無用!♯ 」
ドガバキンッ!!
一刀「ぎゃーっ!? 」
雛里「また一刀さんが変態行動しましたね 」
最初は驚きまくっていた雛里もすっかり慣れてしまったようだ。
星「(フフッ!やはり一日に一度はこれを見なくてはな♪) 」
ちなみに椅子が壊れたのは星のせいである。そして一刀は愛紗と桃香の悲鳴を聞いて駆けつけた焔耶にボコボコにされるのだった。
そんな感じで一刀達は平和な日常(?)を過ごしていた。
その日の夜
一刀「いたた…体が痛いけど俺ってすっかり慣れちゃったな 」
あまりにボコボコにされ続けたため一刀の体はボコボコにされるのに慣れてしまった。
一刀「そういえば昔俺を呼んだ声はなんだったんだろうな? 」
元々一刀はこの世界の人間ではなく別世界からやってきた人物である。
そしてある日、『世界を平和に変えてほしい』と女の声が聞こえこの世界にやって来たのだ。
一刀「まぁ、そのうちわかるだろう 」
ゴロンッ!
一刀はいつものように寝台で横になって眠る。
だがこの日はいつもと違っていた。
一刀が寝ていると
(かず…、お兄…)
一刀「(んっ?) 」
夢の中で誰かが何かを言っていた。
一刀が声のする方に行ってみると
(一刀くん、お兄ちゃん)
バンッ!
一刀「小百合姉!?一刃!? 」
そこにいたのはあっちの世界にいるはずの一刀の知り合いである小百合姉と妹の一刃であった。
そして二人も一刀に気がつくと
小百合「一刀くん、やっと会えたのね! 」
一刃「お兄ちゃん会いたかったよ〜♪ 」
一刃は兄である一刀に会えた喜びから抱きつこうとするが
スッ
一刀「えっ!? 」
一刃は一刀の体をすり抜けていった。
一刃「せっかくお兄ちゃんに会えたのに触れられないだなんてショックだよ〜 」
一刀「どういうことなの!? 」
驚く一刀に
小百合「落ち着いて一刀くん、事情を話すからよく聞いて 」
小百合姉が話をしてきた。
小百合「私と一刃ちゃんは一刀くんがいなくなって必死に探したの、そして占い師に聞いて一刀くんがどこか別の世界に行ったと聞いて占い師から雲ひとつない満月の夜、一刀くんと会話ができると言われたのよ 」
一刀達が夢の中で会話し会えるのはそういう理由である。
一刃「お兄ちゃん帰ってきてよ!一刃寂しいよう 」
一刃は一刀に抱きつけないがせめて抱き真似をする
一刀「小百合姉、一刃… 」
自分がどれだけ二人を心配させたかを痛感する一刀であった。
一刀「俺だって帰れるなら帰りたいけど方法がわからないんだよ 」
一刀が言うと
小百合「こっちの世界への帰り方なら占い師から聞いているわ、でもそれには一刀くんがやらなきゃならないのよ 」
小百合が一刀に言うと
一刀「俺にできることなら何でもするよ! 」
小百合「流石ね一刀くん、まずは北にある瑠陳(ルーチン・架空の地名)に行って管輅という占い師に会いなさい 」
一刀「瑠陳の管輅ね、わかったよ 」
小百合「それから… 」
小百合が続きを言おうとしたその時!
ゴゴゴッ…!!
一刃「何なのよあれ!? 」
いきなり黒いモヤが流れ出してきた。
グルル…
モヤは小百合達を包み込むと
ビリビリッ!
小百合・一刃『きゃっ!? 』
二人を一刀の前から消そうとする。
一刀「小百合姉、一刃!? 」
一刀は二人に近づこうとするが
小百合「来ないで一刀くん!私はあなたが必ず帰ってくると信じているからね! 」
一刃「お兄ちゃん!帰ってこなかったらひどいからね! 」
ズズズッ…
そして小百合と一刃が消えようとした時
一刀「小百合姉、一刃!俺は必ず帰ってくるから待っていてくれ! 」
一刀が叫ぶと
シュンッ!
二人は消えてしまった。
と同時に
ガバッ!
一刀「ハァハァ… 」
一刀の目が覚めた。
一刀「(瑠陳の管輅に会うか) 」
一刀の最後の旅が始まろうとしていた。
そしてあっちの世界(現実世界)では
小百合「一刃ちゃん起きて! 」
一刃「う…小百合姉、私、お兄ちゃんに会った夢を見たよ 」
小百合「私も見たよ。あとは一刀くんが頑張るのを祈らなくちゃね! 」
一刃「だね! 」